「広島5-3DeNA」(8日、マツダスタジアム) 広島が逆転勝ちを収めた。3-3の八回2死二塁で代打・長野が決勝の左越え2ランを放ち、試合を決めた。エスコバーが投じた初球低め156キロを狙い打ち。ベテランのひと振りに、本拠地が沸いた。
情報源: 広島が逆転勝ち 代打長野が決勝弾!初球156キロを狙い打ち
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【DeNA】 上茶谷 シャッケルフォード 砂田 三上 ●エスコバー(2勝1敗)
【広島】 高橋昂 ケムナ コルニエル ○フランスア(1勝1敗) S栗林(17セーブ)
[本塁打] 桑原8号(D) 林4号(広) 長野2号(広)
ここの所、中国地方で大雨のニュースがどんどん入ってきている。大雨による河川の増水で非難を余儀なくされていた方もいると聞く。アタクシも目の前に大きな河川があるところに住んでいるんでね、こうした災害で非難する心細さや不安というのは本当に痛いほど気持ちがわかる。心よりお見舞い申し上げます。
そんな天気だから昨日はゲームがないと踏んでいたんだけどな、マツダスタジアムの天気は安定したよな。ちょっとしたズレなのかねぇ??本当に梅雨時の天気というのはわからんよな。昨日のゲームも前日同様3点を先制されながらも追いつき、今度ばかりは8回に長野ツーランで勝ち越し、栗林がしっかり締めて「勝ちきった」こういう勝利をしっかり重ねてい来たよな。
高橋昂は勝負球が高めに集まり3失点
ゲーム開始から振り返っていこう。カープの先発は高橋昂。ここの所早いイニングで失点を重ねるマウンドが続いているよな。共通しているのは球数の多さと勝負球の甘さだと思う。この日もゲーム開始から球数を投げさせられた形になったよな。ボール先行する場面も多かった。ファールを打たせてカウントを整えても勝負球をファールで逃げられてしまう。結局は昂也が根負けして最後の勝負球が甘く入ったところを打ち返される。まぁしかしDeNAの打線というのはこういう甘い球をヒットにつなげる確率が高いよな。カープの打者に比べると「打ち損じ」が少ないように思うねぇ。
昂也の球には「力」はあったように思う。解説の浩二さんも言っていたけど、タイミングが合っていても真後ろにファールになる。これは球の力がある証拠だろう。しかし一人の打者に対して球数が多くなってくると勝負球が高めに浮いてしまう。特に打たれたのは変化球。フォークやカットボールが抜けてしまい半速球の状態で高めに行ってしまう。この辺は力みもあるのだろう。ここの所打たれる場面は大体同じ感じだよな。課題の残るマウンドだった。ただ3,4回はピンチもあったけど、フォークが低めに決まりだしてから抑えることができるようになった。強い球を投げられるんだからな、ちょっとのところだと思う。早く白星が欲しいよな。
林の「強打者」らしい一発で1点差に
DeNAの先発は上茶谷。「上茶谷大河」。すんげぇ名前だよな。漫画や時代劇の主人公みたいだよな。こちらは久々の先発登板だし、カープ打線も付け入るチャンスはいくらでもありそうだった。3点を先制され、「今日も厳しいか…」と思っていた矢先に飛び出した林のツーラン。久々の一発だけど、すごい打撃だったよな。いかにも強打者らしい一発だったように思う。高めに抜けたチェンジアップ。見逃せばボールだけど、本当に打てば長打確実という球を見事に仕留めた。打球は一直線でバックスクリーンに飛び込んだ。強打者というのはこうした甘い球をスタンドに放り込める。この怖さがあるから投手は慎重になる。慎重になればなるほどコントロールミスが起きやすい。強打者はまたそれを仕留める。この繰り返しで強打者と投手の相関図が出来上がってくる。まさに林はそういった「結果」を出してくれているように思うねぇ。
ただ、意外だったのはこの日のDeNAバッテリーの林への攻め方ね、これは1,2戦目と変えてきたように感じた。これまでは執拗なインコース攻めだったけど、この日の第一打席は徹底的に外の高めに球を集めていたように感じた。林も少し戸惑いがあったかもしれん。こうした徹底した攻めをされると甘い球が来ても手がでなかったりするもんなんだけど、林はその中で甘い球を一発で仕留めた。強打者としての素質を感じた一発だよな。
変化球主体の配球でDeNA打線が沈黙
カープは3回にも1点を取って追いついた。まぁただ、この回に一気にひっくり返せなかったかなぁと感じたのはアタクシだけではないだろう。この辺はまだまだ打線に課題が多いよな。その後ゲームは硬直状態になった。打線も上茶谷を崩しきれなかったし、中継ぎ陣を打ち崩せなかった。カープも高橋昂4回で諦めケムナが2イニングをしっかり投げた。この辺は収穫だよな。まぁケムナもキャンプの時は今季こそセットアッパーでという期待の高かった投手。ここにきてようやく出てきたといった感じだよな。その後はコルニエル、フランスワとつないだ。この日目立ったのはフランスワが典型的な例だと思ったけど変化球主体の配球がDeNA打線の目先を変えていたように思う。この日フランスワが投じた球は12球。そのうち真っすぐは2球しかなかった。鋭く曲がるスライダーと落差のあるチェンジアップを多投し3人で料理した。この辺は坂倉が非常にさえていたように思うねぇ。これでリズムを作って長野の一発につながったよな。
長野が156キロを打ち返す勝ち越しツーラン
カープとDeNA。両チームとも打つことは打つんだけど、勝ちにつながらない。ゲームを仕上げる上でどうしてもセットアッパーが不安定でゲームをひっくり返されるケースが多いよな。このゲームのDeNAの8回のマウンドには3連投のエスコバーが登板した。前日はこの8回に山崎康が登板して追いつかれている。DeNAにとっては8回が一つの鬼門になっているようだねぇ。前日のことを考えてのエスコバーなのか?三浦監督はけむに巻いたけど、この辺にDeNAベンチのやりくりの難しさが伝わってきた。まぁカープはそこをうまく勝ちにつなげることができたよな。
先頭の林が内野安打で出塁。ここで代走は上本だよな。しかしこの「代走上本」をカープベンチが活かしきれていない。松ちゃんがセカンドゴロでランナー入れ替わり。またもやここで代走の大盛だよな。打者西川の場面で盗塁を決めた。盗塁を決めた大盛は褒めるべきなんだろうけどな、この盗塁も1ボール2ストライクから「ようやく」走った。これ、失敗すれば三振ゲッツーでスリーアウトの場面だよな。カープってのは他のチームに比べると三振⇒盗塁失敗のケースが非常に目立つ。この辺ね、サインとかではなく走者の技術というか、スタートの踏ん切りね、この辺が弱いように思う。もっと早いカウントからスタートを切って盗塁を決めれば、それだけ相手にはプレッシャーがかけられる。相手にプレッシャーをかける場面なのに1塁ランナーがプレッシャーでスタートを切れないようじゃ話にならんのよ。この辺もカープの悪しき伝統になっているように思うねぇ。
話を戻そう。これで1死2塁も期待の龍馬が前日のゲーム同様にこれもインコースの球を逆方向に打ち上げてレフトフライ。この辺はしっかり引っ張ってほしいよな。
無死で出たランナーをなかなか進められないいや~な流れの中で代打の長野が告げられた。この場面で初球をレフトスタンドに放り込むわけなんだけど、ここで長野の意外性というかねぇ、カープの選手にはない「外の血」みたいなものを感じたねぇ。
カープファンが長野に求めているものは何なのか??
この長野の一発でカープベンチは蜂の巣を叩いたような大騒ぎになった。この辺、勝ち越し打というのもあるんだろけど、誰からも好かれる長野の人柄も多分に影響していただろう。Twitterを覗いてもカープファンが大喜び。テレビを見ればマツダスタジアムのファンも大喜びだった。恐らくだけど「長野が打った」ということが大きく影響しているように思う。
この初球のボール球をレフトスタンドに叩き込む打撃ね、これ、カープの選手でやってのける選手はいないと思う。まさしく長野だからこそ打ったホームランだと思う。カープの選手は初球のあのボールを間違いなく見逃すからねぇ。振りに行っても空振りが関の山だろう。長野ならではの意外性とギャンブル性の織り交ざった何とも言えない打撃だからなんだと思うんだよな。カープで育った選手にはない野性味といういい方もハマるような気がする。
長野という選手は巨人時代からこういう活躍をする選手だよな。カープにもかつて代打の神様的な選手はいたけど、こういうゲームを決するどでかい仕事をやる選手はあまりいなかった。古くは長嶋さんの2試合連続サヨナラホームランや代打で連続ホームランを打った片岡さんとかね、かなり古い話になる(笑)。古いカープファンからするとそういう時代のカープと同じ臭いが長野から漂ってくる。久しくカープではこういう選手が出ていないので長野のような活躍をする選手はとても新鮮味があるんだよな。やはりカープにはない何かを持っている。そんな選手なんだろうと思う。だからそういった結果を出すとムチャクチャうれしいというか、求めていた何かを見つけられた嬉しさみたいなものがこみ上げてくるんだろうねぇ。
その長野も今季は代打が中心。SNSや当ブログにももはや不要では??ファームに行った方が…というご意見が散見する。でもアタクシは長野はカープの1軍にとって欠かせない存在だと思う。本来なら空いているレフトにスタメンで出て欲しい選手だよな。まだまだ老け込んでほしくないし、長野がカープに来てよかったと思うシーンをまだまだたくさん見たいよな。
さて、昨日勝って9連戦のスタートを1勝1敗1分で通過。昨日勝つと負けるでは大違いだから、大きな勝利と言えるだろうねぇ。今日から舞台を神宮に移して、今季なかなか勝てないヤクルトとの3連戦だよな。五輪明けをことを考えれば、このまま前半戦負けっぱなしじゃいかんよな。先発は期待の左腕玉村と高橋の投げ合い。とにかく粘って終盤勝負に持ち込めば十分勝機はある。玉村には踏ん張ってほしいよな。
長野がいらないとかありえないですよ。
夏場などの調子がいい時はスタメンでもいいと思います。
盗塁死の確率が高いのは相変わらずなので、いっそ走らない方がいいですよ。
でも走らなかったらファンが走らないからつまらないとか言うんでしょうね。去年も盗塁少ないだとか言ってましたけど、去年そんなに走らなかったところだけは少しだけ評価してます。
盗塁は成功率が75%超えてないと意味ないんですけどね。
国際大会で盗塁が決め手になってるのはアメリカじゃ日本より盗塁しないから意表付かれるんだと思ってます。
MAXさま
長野は昨日2番でスタメンでした。ヒットも打ちました。調子を上げてくれるといいですね。
さて、盗塁なのですがMAXさまおっしゃる様に「成功率」が高くなければ意味がないですよね。アタクシが嘆いているのはスカウティングは足の林選手を揃えている割には盗塁数が少ない。この矛盾なんです。盗塁死が多いのであればいっそ走らない方がいいに決まってますもんね。チーム作りとしては足を絡めた機動力野球を掲げている割にはそれができない。ならばチームカラーをDeNAのように打って打って打ちまくるものにすればファンは文句は言わんでしょう。結局は選手の素質が現場活かしきれていない。指導力に疑問を持たざるを得ない。「いいから走れ」と背中を押すこともしない。アタクシが疑問に思うのはここなんですよね。
コメント、ありがとうございました