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栗林逆転サヨナラ弾で4敗目。配置転換否定の新井監督がその苦しみの一番の理解者。なぜなら「その先」にあるものを知っているから

愛すべき赤ヘル戦士
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「巨人4-3広島」(29日、東京ドーム) 広島が悪夢のサヨナラ負けで借金1となった。

情報源: 広島・新井監督 サヨナラ負けの栗林に「クローザーの難しいところ」配置転換は否定 今後も守護神として起用

栗林が中田翔に対して投じた初球ね、もう球が栗林の右手から離れた瞬間に思わず「危ない!!」と叫んでしまったよ。まぁそのアタクシの声に中田翔がびっくりしてくれたらよかったけど(笑)中田翔もその失投を見事にとらえた。調子がいいんだろうねぇ。これで栗林はまたもや救援失敗。今月で4敗目だ。昨季までは絶対守護神の座に君臨してきたわけだけど、今季はなかなか結果が出ない。いやいや、すでに7セーブを挙げているわけだから、仕事はしているのよ。ただ、アタクシ達ファンが気になっているのはその「不安定さ」なんだと思うし、不安定がゆえに粘れなくなっているのも確か。この結果を踏まえても新井監督は栗林を信じて配置転換は否定した。まだ4月。とうとう5割を切ってしまったけど、まだ借金は1だ。

昨日のゲームも接戦で面白かったけどな、今日は栗林のことを中心にやっていこうと思うよ。

前半の拙攻が命取り??

その前に少しだけゲーム全体のことを取り上げてみよう。サヨナラ負けという結果だけど、アタクシは1点で9回ならこの展開は十分あり得ると思っていた。もちろん栗林の調子というのもあるんだけど、守っている野手もベンチも1点差の東京ドームなら当然受け身というかね、一発というものにビビりながらの守りになるだろう。
そしてなぜ守りの姿勢に入るかといえばゲーム前半に再三チャンスを潰してしまってきたことが、そういうプレッシャーを生む要因に変化してくる。ここが一番大きいんじゃないかなぁと。結果は栗林の四球からの1発で決着がついちゃったわけだけど、この展開なら野手のミスや四球連発でもっともっと後味の悪いサヨナラ負けになっていてもおかしくないゲーム運びだったように思うねぇ。
このゲーム、1回~7回までで先頭打者を出したのは4回、得点圏にランナーを進めたのは5回ある。それで3点というのはちょっと寂しいよな。5回には無死1,2塁とグリフィンを攻めるも巨人ベンチの継投にかわされたし、7回は一気に引き離せそうな無死満塁のチャンスがありながらもデビットソンのゲッツーで1点のみ。この1点はこの時点では大きかったけど、その後の展開を考えるともう1,2点欲しかったというのはある。カープの方がいい野球をやっているにもかかわらず「止めを刺せない」というのが、最終回の結果につながった。そんな気もしているんだよな。

最近では一番よかった

1点差で守護神栗林がマウンドに上がった。正直、今の栗林の状態で東京ドームで1点差というシュチュエーションは出来る事なら避けたかったと思うけどな、まぁしょうがない、それでも守護神はマウンドにいかなきゃならん。大変だよな。ましてやここのところ結果が出ていないとなれば、アタクシなら仮病使っちまうくらいのプレッシャーだと思うねぇ。
それでも栗林マウンドに上がった。
この日の栗林は最近では一番いい投球をしていたと思う。先頭の秋広には8球粘られるも最後は秋広の懐の深さを利用して、インコースひざ元へのフォークで三振に仕留めた。続く代打丸に対してもフォークで三振。この丸の三振、最後はハーフスイングだった。しっかりと腕を振っていたから真っすぐとフォークの見極めが難しかったのだろう。順調だったよな。

これが巨人の4番の凄味か!?

あと、1人となった。打席には巨人の四番・岡本だよな。結果は四球を選ぶんだけど、個人的にはこの岡本に対しての初球ね、これでなんとなくカープバッテリーに余裕がなくなったような気がしている。
アタクシはプロ野球選手、打順にかかわらず一発狙える場面ならホームランを狙っていいと思っている。特に中軸を打っているのであればなおさら。この岡本の打席は「一発狙う」というオーラがメラメラと出ていたように思う。特に栗林が投じた初球のフォークを力と気持ちが籠ったスイングでファールを打った。ここね、アタクシは巨人の四番の凄味を感じたねぇ。このスイングを見てカープバッテリーはかなり警戒したと思う。で、ここからはフォークの連投で真っすぐを1球しか使えなかった。その1球も見せ球で明らかなボールだったしな、一発打たれたって同点。大胆にせめて欲しかったというのはあるんだよな。結局フォークの連投も実らず、苦し紛れに投じたカットボールが外れて四球を与えてしまった。

打たせて取ることも視野に入れては!?

四球の後の初球を狙えというのは野球の鉄則だ。中田翔はそれを見事に実践し、そして「一発で仕留めた」。素晴らしいよな。相手が見事といってもアタクシはいいと思う。
ただ、やはり栗林と坂倉のバッテリーね、素人のアタクシでもなんとなく配球が読めてしまう。岡本の四球の後、ストライクを取れる球といえば、カウントを稼ぐフォーク。まぁ見事に坂倉はそれを要求し、打たれてしまった。アタクシはこの辺の配球であったり、カウントの取り方ね、ここを工夫するだけでも栗林は楽に投球できるような気がしている。

一つはカウントの取り方。どうも「守護神の投球」にこだわっているようにも見える。打者に空振りをさせる、ピクリとも動けないほどの真っすぐで見逃し三振を取る、そういった「力でねじ伏せる」という理想を追いかけすぎているように感じるんだよな。ファンも栗林にそれを求めてしまっている側面はあるだろう。いやいや、ランナーを出しても最後は抑える。0で終える。これで守護神の役目は十分なはずなんだけど、三振の山を築くことが守護神の役目みたいになっちまって、選手たちもそれを追いかけてしまって苦しんでいるようにもアタクシには見えるのよ。

もう一つはフォークボールをどれだけ「とっておきの球」として生かせるかということ。栗林も守護神3年目。カウントを取れるフォークというのは完全に相手打者の頭の中に入っているはず。そして、今季はすでにフォークの連投が目立つし、栗林の真っすぐなら十分ファールでカウントを取れるだろう。それと初球もね、カットやカーブといった球を最初に見せてカウントを取ることで後々フォークが生きると思う。また、カットボールは打者のタイミングを少しだけずらせるし、打ち損ねも多い。確かに三振を取れる球種ではないけど、凡打を引き出すのであれば、十分使える球種だろう。三振も凡打もアウトはアウト。確かに栗林の持っている球種は少ないといえば少ないけど、どこで伝家の宝刀を見せるのか??と打者を勝手に考えさせる上ではフォークの乱用は栗林の首を絞めているように見えてしまうんだよな。最後にフォークがいつ来るのか??そこで真っすぐスバっと行くのもあり、何もワンバンするようなフォークじゃなくても、カウントを取りに行く高めから落ちてくるフォークだって打者はバットを出せなかったりするもの。

抑え捕手という考え方

栗林は基本捕手のサインに首を振らないよな。ということは捕手の坂倉のサインに対して忠実に投げているということになる。栗林の結果が出ないと当然「捕手批判」というのは出てくるだろう。中には「抑え捕手」の起用、栗林の力を引き出せる捕手に9回を任せようとする意見が出てきてもおかしくはないと思う。ただ、それでいいのか??というのもあるんだよな。

恐らく栗林の特徴をうまく引き出せる捕手となるとアタクシは石原なんだと思っている。次に磯村かなぁと。しかし、新井監督は坂倉に捕手専念を言い渡した。坂倉がドシっと扇の要を守ることでチームに安定感が出る。そういうチーム構想を持っているからこその捕手専念だと思う。

その坂倉は昨季全試合出場も内野手としてだから、打撃を買われての全試合出場。今季は捕手としてだから、打率もかなり悪い。アタクシは坂倉8番で全然いいと思う。今は投手のリードで頭の中が一杯だろう。昨日の負けも栗林と同じくらい悔しい思いをしているに違いないだろう。今が勉強の時期だと思う。もちろん結果が全てと言われれば、そうなんだろうけど、新井監督はそうは思っていないと思う。そこには坂倉に対して捕手としての勉強をどんどんしてほしいという親心もあるし、それがチームの方針として掲げているのであれば、安易に抑え捕手の起用はやるべきではないし、得策ではないだろう。もっともっと坂倉と栗林が話し合いながら、考え方をぶつけながら鉄壁のバッテリーを作り上げることの方がアタクシは坂倉の成長の近道だと思うし、栗林が立ち直る近道だと思う。「遠回りが一番の近道」とイチローさんも言っていたけど、強いカープを作るにはこうした我慢や失敗は必要。ファンの安心して勝ちたいという気持ちはわかる。抑え捕手起用で結果がでるかもしれない。でも、坂倉は成長しないし、栗林だって納得いかないだろう。今はカープに携わる人全員がガマンしなきゃいかん時期なんだろうねぇ。

結果が出ない苦悩の一番の理解者は新井監督

栗林ばかりがクローズアップされているけど、今も書いたように坂倉も苦しんでいるだろう。最近は結果が出始めてきたけど、新助っ人のデビッドソンも2年目もマクブルームも結果が出なくても新井監督は使い続けている。やはり結果が出ないと苦しいよな。それともう一つは結果が出ていなくても使われる苦しみね、これも結構しんどいと思うのよ。栗林だって救援失敗すれば厳しいヤジも飛ぶだろう。坂倉も同じ。ツラいよな。まぁ助っ人陣は日本語がわからないのでまだマシかもしれんけど(笑)。
新井監督は栗林には乗り越えなきゃいかん壁だし、栗林なら乗り越えられると言っていた。これって栗林だけじゃなく、結果が出なくても使い続けている選手全員に当てはまることだと思う。もちろんまだ開幕して1か月だけど、今後も今のスタメンが「主力」と考えているのだろう。開幕前には小園がショートかと思いきや今は上本がしっかりその座をつかんでいる。上本も開幕当初は打撃で結果が出なかったけど、最近ではタイムリーも出ているし、守備でも存在感を示している。やはり我慢も必要だよな。
そういった選手の苦悩を両面とも経験しているのは何を隠そう新井監督本人だろう。選手としては広島だけではなく甲子園でも厳しいヤジや心ない批判を経験してきたし、そのつらさもよくわかっているだろう。カープの四番候補として浩二さんが打てなくても起用を続けて、成長した経験もあるし、四番・新井をどんなことがあっても外さなかったミスター赤ヘルに対しての批判も耳にしてきただろうし、それを受ける浩二さんの姿も新井監督は見てきている。こんな自分でも周りの人たちの期待や我慢に支えられてここまでこれたという経験を持っている。これってね、案外プロ野球の監督というのはスター選手だったり、入団時から期待されている人が多いので、こうした「我慢」して選手を育てるという発想は出来ても、なかなか実行移せないものだと思うし見てきていないと思うんだよな。
新井監督は入団時は本当に下手だった。達川監督があんなの1軍に上げてくるなと激怒したエピソードがあるくらいだから、本当にプロのスタートがどん底からだった人。その人の「眼」がね、「大丈夫」という見方をしてくれている。選手にとっては幸せなことだよな。
選手もそれは十分わかっているだろう。だから、頑張れるんだと思う。栗林にしても坂倉にしてもそういった新井監督に気持ちに応えられるように頑張ろうとしている。アタクシ達ファンも今はしっかり見守っていこうじゃないか??きっと新しい栗林が見られるし、新しい坂倉が見られるだろう。その時を信じてね、背中を押してあげようじゃないか。今、チームは苦しいかもしれんけどな、みんな、頑張ってほしいよな。

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