(セ・リーグ、広島6-2中日、9回戦、広島6勝3敗、24日、マツダ)背番号「123」のままの新人が躍動だ。広島が連敗を3で止め、1日で勝率5割復帰。プロ初適時打…
情報源: 広島、育成D2位・中村「貴浩」がプロ初タイムリー! 新井監督「ルーキーらしからぬ対応力」 連敗3で止めた
昨日はTVを着けたらなんとすでに5-0のリード。先発はアタクシの推しメン九里だからな、今日は勝てるかな??というムードで見ることができた。中日ファンには失礼な言い方かもしれんけど、やはりリードしていても上位チームと下位チームの対戦ではどことなく「安心感」が違う。これは恐らく選手たちにも若干そういう部分があってこのゲームは非常にノビノビプレーしていたように思う。勝てるゲームはしっかり勝っておく。これも上位を伺うためには絶対に必要な要素。連敗が止まってよかったよな。
龍馬 見事な技ありの一発!!…だけど…??
中日の先発は涌井。ここまで勝ち星先行とはいっていないようだけど、今季はカープ戦の登板が多いんで感心させられるんだけど、打者との間合い、タイミングのズラしかたが絶妙だよな。とらえたと思ってもほんのちょっとだけタイミングを外してくる。やはりプロで長くやっていく投手というのはしっかり自分の投球というものを持っている。素晴らしいよな。
その涌井が調子に乗る前にカープ打線が攻略した。まずは龍馬だよな。
涌井が投じた高めの真っすぐ、コースはボール球だったろうけど、待ってました!とばかり振りぬいた。打球はライトスタンド中段に飛び込む豪快な一発だった。
この辺は龍馬の技術というかねぇ??普通あの球を振りぬくとファールになる打者は非常に多いと思う。それをスタンドへ一直線という感じで放り込むんだからスゴイ腕だよな。ファールになるのはバッドのヘッドが早めに出てしまって打球にドライブがかかるイメージなんだけど、龍馬はドライブがかからないように少しヘッドを遅らせてスパッと振りぬく。少し体を反らして打つのも何かの「コツ」なんだろう。本当に素晴らしい、龍馬しか打てない一発だったよな。
マスコミではこの一発を「悪球打ち」と表現している。確かにボール球ではあったし、普通なら手を出さないコースなのだろう。個人的には龍馬にこの「悪球打ち」が出ると状態を崩すような気がしている。このゲームもヒットはこの一発だけだった。今季はこの悪球打ちを減らすと言っていたし、やはりボール球に手を出すと何かが微妙に狂うのだろうねぇ??大事に至らなければいいと思うし、今日のゲームでその辺は見てみたいよな。
坂倉が上り調子!!一発を含む猛打賞!!
龍馬の一発の後、秋山が三塁打。これ、結構効いたというか、ゲーム展開上カープの一方的になりそうなムードに持って行くことができた。非常に大きかったと思うねぇ。中日サイドからもこの回「まだ終わらん」となっただろう。龍馬の一発でランナーがいなくなったし、仕切り直しの所で出た三塁打、まだ無死ということね、秋山はいい仕事をしてくれたと思う。ビシエドのエラーで1点追加。その後に飛び出したのが坂倉の一発。これも効いたよな。
涌井の外の真っすぐかな??センター返しを心がけた非常にいい「形」のフォームだった。この2点は非常に大きかったし、ゲームを決めたといってもいい一撃だったよな。
この一発で気を良くしたのか、その後もヒットが続いて猛打賞。今季は捕手専念で打撃まで頭が回ってないと思われるシーンが多かったけど、少し捕手専念にも慣れてきたのかもしれんねぇ。まぁそれでも捕手は毎日勉強だ。
この日は5番に入った。野間やデビッドソン不在でこういう形になったのだろうけど、やはり坂倉は下位にいたほうがいい。こうした故障者の復帰もそうだけど、この日6,7番を打った若手が出てきてその後を坂倉が打つイメージだといい形になりそうだよな
先発・九里は得意の中日戦で3勝目!!
カープ先発は九里。前回のDeNA戦では好投しながらも一発攻勢あって負け投手になった。この1週間、悶々とした日を過ごしたことだろう。そういったものを吐き出すように気合の投球だったよな。内野ゴロを打たせてアウトを重ねる九里本来の投球ができたように思うねぇ。
それと中日との相性ね、これも助けてくれたと思う。ビシエドの内野ゴロの間にとられた1点が今季中日戦初失点ということだから、得意な相手なのだろう。本人は状態は良くなかったと言っていたけど、気持ちの面で前向きになれたのが大きいよな。次は交流戦の登板になるけど、頑張ってほしいもんだよな。
中村貴プロ初打点は貴重な追加点!!
後で書くけどカープは大量点を序盤にとってもなかなか追加点が取れない。そんなゲームが続いているよな。そんな中で3回に飛び出した中村貴のプロ初打点となるタイムリー、非常に大きかったよな。このチャンスで早々に追い込まれたときには「厳しいか??」と感じたけど、なんのなんの低目の落ちる球を見事に拾ってライト前に落とした。技ありのヒットだったよな。
プロ初打点をマーク、人生初のお立ち台も経験した。非常に緊張していたようだし、初々しかったよな。中村貴の一言一言に球場は笑いに包まれた。恐らくお茶の間でこれを見たカープファン同志も笑顔でこのインタビューを見届けたことだろうねぇ。
この「笑い」ね、決して不慣れなインタビューでたどたどしい中村貴を嘲笑したわけではない。どちらかという若い選手の成長に笑いが止まらないというか適切な例えかどうかわからんけど、赤ん坊が立った、赤ん坊がしゃべった、そんな時に親は笑顔になる。うれしくてうれしくて笑うよな。そういった「笑い」に感覚が近いんじゃないかと思う。また一人の若鯉が、それも育成入団から支配下登録、初ヒット、そして初打点、初のお立ち台。この成長がうれしくてうれしくてたまらない「笑い」なんだと思う。次は初ホームランでお立ち台、楽しみだよな。
先発打てるけど中継ぎ相手に音なしのカープ打線。交流戦の課題に
さて、このゲームでもそうだったけど、先発の涌井が早々にマウンド降りて中日ベンチは継投策。カープ打線はこの中日中継ぎ陣の前に完全に沈黙してしまった。この展開はこの日に限ったことではなく、先週のDeNA戦でもバウアーや石田を攻略しながらも中継ぎが打てず、追い上げられたり、ひっくり返されたりした。この日も同じような流れだったけど、中日打線の元気のなさと九里、戸根、ターリーの好投で事なきを得た。やはりゲーム展開上「中押し」「ダメ押し」の点が取れないとなかなか白星をゲットすることはできないよな。
確かに先発投手とは何度も対戦するうちに慣れも出てくるだろう。中継ぎもそのうち慣れてくるとは思うけど、なかなか的が絞り切れずにやられている印象がある。課題だよな。
来週から交流戦。この3週間、見慣れない投手との対戦が続くよな。こうしたカープ打線の姿を見ているとやはり交流戦への不安というのは拭えない。大きな課題なんだろうねぇ。
もちろん今勝率5割というのは、このゲームのように逃げ切ることもできるからなんだろうけど、やはり「強さ」を感じるためには中押し、ダメ押しの点の取り方ね、ここができるチームというのは相手も早々に諦めてくれたりもする。カープの場合はそこまでの強さがないから相手もあきらめずに向かってくる。時にはそのあきらめない気持ちに押し切られてしまうゲームもあるよな。そういう意味では今のカープ打線の大きな課題として今後も見守っていきたいよな。
さて、これで連敗が止まり、勝率も5割に戻した。何とか交流戦までに貯金を積んでおきたいところ。先発はコルニエルと柳。柳はちょっと厄介だけど、まだ今季未勝利だしな、何とか攻略して行きたいところだよな。
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