「阪神タイガース-広島東洋カープ」(28日、甲子園球場) 広島が1点リードの三回、守備の乱れから逆転を許した。
情報源: 広島・野間が痛恨の後逸 守備のミスから阪神に逆転許す
カープが10連勝で最大9ゲームあった首位阪神との差をひっくり返して首位に立った。広島の街も大盛り上がりだっただろう。そんな中で迎えた首位攻防戦だったけど、守備の乱れもあり大敗。1日で首位から転落した。まぁ新井監督が言うようにまだ順位を気にするのは先の話。まずは追いついたということを最大限評価すればいいだろう。優勝するには残りゲームをどう戦って行くのか??昨日の記事でも書いたけど怒涛の10連勝で首位に!!危険球退場の栗林を即登板させる新井マジックは見事!!強さの秘密は先発投手の安定感と日替わりヒーロー何も直接対決だけを意識するのではなくて、下位球団も含めてしっかり1試合1試合しっかりゲームがモノにできるかどうかにこだわって戦って行けばいい。その中で残ったチームが勝負の9月の直接対決でどちらが引き離すのか??ここが最大のポイントで、連勝ストップとなった昨日の負けをどれだけ「ただの1敗」で片付けられるか??アタクシはここが大事だと思っている。敗因は守備の乱れだけど、その中でも光るものはあったと思うし、決して痛い負けではないだろうねぇ。
野村祐輔はまだまだやれる!!
カープ先発は野村。ここまで防御率0.00だったけど、いきなり初回に先制点を奪われてしまった。この辺は首位攻防に湧き上がる甲子園の雰囲気に少しペースを乱されたかなぁといった印象だった。
先頭の近本にヒットを許した。まぁこの人が打つと甲子園は盛り上がるよな。中野を打ち取った直後、森下の初球で近本に盗塁を許すと、森下がセンター前のタイムリー。阪神得意のパターンで先制点を許してしまった。
3回に味方が逆転するも1死から近本が打った打球がショート・小園の手前で少しバウンドが変わってエラー。これを機に攻め込まれて野間のエラーで逆転を許してしまった。1イニングでエラー2つ。それも外野のエラーが絡むと調子のいい野村でも苦しいマウンドになったよな。
ただね、今季の野村の調子の良さというか、野村祐輔が燃えていると感じたのはその後の大山との対戦の場面。ランナーは3塁にいる。ここでもう1点とられて2点差となると相手先発は村上だけに展開が厳しくなる。なんとしてでも抑えたい場面になった。1死3塁、打席には4番大山。おっかねぇよな。カウント2-2で迎えた5球目、野村は非常に力強い目力で坂倉が送るサインに何度も首を振った。結構野村は捕手のサインに素直に応じるタイプなので珍しさを感じた。それと野村の表情ね、非常に戦っているなと感じさせる凛々しさがあった。近年はなかなか勝てていなかった野村だけど、やはりマウンドでの自信無さげな表情を見るにつけ「もう厳しいかな??」と感じていた。それだけに昨日見せた厳しい表情というのは個人的にはうれしさを感じたし、まだまだやってくれると確信したねぇ。首を振って投じた球は真っすぐ??それともシュートかな??いずれにしても真っすぐ系の球を選択して大山を見事にサードゴロに仕留め3塁ランナーを釘付けにした。見事な投球だったよな。
サトテルに対しては手玉に取った印象
阪神がここの所調子がいいのはやはり近本の復帰が一番だろう。そして5番に座る佐藤輝も調子を上げてきたというのもある。初回には2球続けてホームラン性の大ファールを打って「惜しい!」と笑みもこぼれていたし甲子園も大いに盛り上がった。確かにキモを冷やしたカープファン同志も多かったと思うけど、アタクシはこれ、野村の術中にハマっていたように思うねぇ。
これで追い込まれたサトテルは3球目のチェンジアップに引っかかりセカンドゴロに終わった。この大ファールの2球だけど初球はカット、2球目はスライダーかな??いずれもストライクゾーンからインサイドにボールになる球。これを引っ張ってもドライブがかかって打球は強烈だけどだいたいファールになる。プルヒッターからカウントを取るには空振りや臭いところつくより確率が高い。野村と坂倉のバッテリーが上手く追い込んだと言っていいだろうねぇ。最後は打ち気満々ノサトテルのタイミングを外すチェンジアップ。別に勝負球ではなかったけど、まんまと引っかかってくれたよな。
2打席目も打ち気満々の気を削ぐかのように2球続けてチェンジアップ。サトテルも我慢できずにバットを出してしまって打ち取られた。こうした強打者に対しても今季の野村は臆せずしっかり腕を振って投げてくるんで変化球が生きるし、持ち前のコントロールで打者を翻弄できる。今季は心技体が充実しているように思うねぇ。出遅れてしまったけどしっかりローテを守り抜いてほしいし、期待したいよな。後は余談だけど、この野村の投球でひょっとしたらサトテルは打撃を崩したかもしれん。この日は3打数でノーヒット、四球が一つだった。今日以降ちょっと注目してみてみたいねぇ。
小園・野間がタイムリー後に痛いエラー
野村が先制を許したものの3回には一度ゲームをひっくり返した。広輔がヒットで出塁、野村が送って2死2塁。打順が1番にかえって小園が右中間真っ二つのスリーベースで同点。続く野間もしぶとくレフト前タイムリー。好投手村上から2点を奪って逆転に成功した。小園は前回の対戦でも村上から一発打っているし、相性がよさそうだよな。この辺の逆転劇を見ると10連勝の勢いがあるなと感じたけど、その直後にこの二人の失策で再逆転を許してしまった。小園と野間にとっては天国から地獄といった感じだろう。
新井監督はこの失策に関して「エラーは野球に絶対あるから」と意に介していない。中には「あのエラーが…」とついつい愚痴ってしまう監督が多いけど、新井監督はそれを絶対にやらないよな。そして「取り返すチャンスはある」と付け加える。野間は神宮でも今季大きなプレーをやらかしたけど、今回に関しても取り返すチャンスはもらえるだろう。今日の阪神の先発は青柳だし、左打者中心の打線を組む。昨日がダメでも今日取り返せばいい。頑張ってほしいよな。
ケムナ久々の登板も2イニング投げ切れず…
ゲームは2-3のまま中盤へ。追い上げを図るカープは先発野村を早々に諦め追撃態勢に入った。こうなるとやはり中継ぎの踏ん張り、特にビハインドで投げる投手の踏ん張りというのは大きなポイントになる。10連勝している間、なかなか出番が回ってこなかったケムナに新井監督は中盤のマウンドを託した。
5回は森下にヒットを許すも大山をゲッツーに仕留めた。イニングから考えても「もう1イニング」は既定路線だったと思うねぇ。
6回は四球で崩れた。先頭のサトテルを四球で出すも2死を取って打順は8番9番。無難に行くかに思えたけど、木浪に四球を与え、投手の村上にはヒットを許してしまった。もったいないよな。これが効いたのだろう。続く近本に押し出し四球、中野にはストライクを取り行ってヒットを打たれた。まぁこれでゲームが壊れた形になったよな。
やはり負けるときというのは四球や失策、そしてやっちゃいかんことをやってしまうもの。それもこれも10連勝という中で野手や先発陣、勝ちパ投手陣はそのムードでプレーできるけど、案外ビハインドの中継ぎはこの中に入ってこれないというのはあるだろう。ケムナも久々の登板でそのムードを借りて輪の中に入れればよかったんだけど、それが出来なかった印象だよな。ケムナも大いに反省して次こそはこのいいムードの中に入れれば投球も変わってこよう。新井監督も「イニングまたぎの難しさがあっただろう。次に期待」と言ってくれている。ケムナ、頑張ってほしいよな。
この敗戦は全く影響なし。3タテされても大丈夫かも??
とうとう連勝が止まった。もちろん連勝も連敗もいつかは止まるし、むしろ連勝を10まで伸ばしたというところは大いに評価していいだろう。これで貯金のベースも上がったし、この夏場の戦いで貯金のベースが15になればいよいよ勝負の9月に突入することになる。「首位攻防」と煽るけど新井監督が言うように勝負はまだ先。なので、この連勝ストップは今後のカープにとっては「ただの1敗」。どうってことはないだろう。
昨日も書いたけどカープは中日、ヤクルトと後半戦に入って下位チームとの対戦を取りこぼさずにこの3連戦を迎えた。これだけでアタクシはこの3連戦、3タテされても大丈夫だと思っている。なので仮に阪神が甲子園の声援の勢いを借りてカープに3つ勝っても「1勝2敗」で切り抜けたとなるし、一つ勝てば「勝ち越したようなもの」となるだろう。それだけ、この10連勝というのはカープにとって大きな影響があったと思うねぇ。
連勝が止まると今後は一進一退が続くだろう。そしてどこかでもう1度大きめの連勝をすれば、優勝争いに絡んでくる。逆に大型連敗をやらかすと優勝争いから脱落ということになる。1試合1試合しっかり戦って行けば、先発が安定しているカープだから大きな連敗はしないと思っている。
なので、この連勝ストップ、甲子園の盛り上がりで阪神が3つ取るのではないかと戦々恐々としているカープファン同志もいるかもしれんけど、アタクシは仮に3連敗しても絶対大丈夫だと思っている。そうなっても新井カープは必ず起き上がってくるだろう。それだけの力がカープには備わってきたと思っているからねぇ。
ポイントは龍馬の復帰のタイミングだろう。どうやら打撃練習を再開したようだし、その日も近いだろう。阪神も近本、巨人も坂本が復帰してムードが上がってきているし、カープも龍馬復帰が何かが起きるタイミングになるような気がしている。注目だよな。
かといって負けていいとは一言も言っていない(笑)。目の前のゲームをしっかり勝っていくことはこれまで通りやっていかないといかん。今日のゲームは森下と青柳の対戦だ。昨日ミスをした小園と野間は汚名挽回のチャンス。左打者がポイントになるゲームだよな。
コメント
こんにちは。
また今日も青柳だからと例の2人は使われるでしょう。
首脳陣はあまりミスを責めずにいますけど、昨日のアレは岡田阪神、巨人原、立浪中日だったら批判された上に二軍でしょうね。
まだ試合数は多いですが、これが日本シリーズの6戦目や7戦目、WBCの決勝だったらとも思ってしまいます。
例の2人はポカが多いですし、それでいて首脳陣やチームメイトからはそれなりに好かれていますけど、入団してからのこれまでの貢献度などを考えたら思う所はありますし、同じポジションの控え選手からしたらなんでこいつ使われるんだ?と内心不満も出るんじゃないかなとも思ってしまいます。
そもそも外野の人は周りが何かにつけて野間はどうなん?とか野間がんばれみたいに言ってるのが正直鼻につきます。
こればかりは個人の感想になるとは思いますが、もう少し他の選手を使うなりしないと示しがつかなくなる気もします。