「読売ジャイアンツ－広島東洋カープ」（３０日、京セラドーム大阪） 広島・菊池涼介内野手がファインプレーで大瀬良を救った。
情報源: 広島・菊池が素手捕球のファインプレー 菅野はヘルメットを飛ばして悔しがる
4連勝はすべて1点差
Bクラスにあえいでいた時のカープね、まぁ弱いチームってのはだいたいそうなんだけど、勝つときは大量点、負ける時は逆転負けや1点差負けが多い。打つときは10点くらいとってね、「明日にとっとけや!」と何度もTVに向かって呼びかけたもの。翌日からは打線が湿って完封負け、そして連敗を繰り返してきた。強いチームはその逆で、負ける時はコロッと負けるけど、勝つときはしぶとく粘り強く点を取り、守り切る。現在4連勝のカープだけど、この間のゲームは全て1点差勝利。この辺、新井監督を筆頭に選手たちの粘り強さ、我慢強さ、そして勝負所で光るプレーね、力をつけているなぁと感じるよな。
大瀬良6回3安打無失点で菅野に投げ勝った!?
先発は大瀬良と菅野。こういっちゃぁなんだが今季に関しては「かつてのエース」といった両投手の投げ合いだったよな。今季は両者とも負けが先行している。それでもこの顔合わせで二人のハートに火が付いたのかロースコアの展開になったよな。
菅野は初回に「菅野キラー」の龍馬に先制タイムリーを浴びたもの2回から4回までは菅野らしさが出ていたと思うねぇ。
片や大瀬良。打たれたヒットは3本だけど4四球と常にランナーを背負う投球だったよな。まぁそれでもバックの守備にも助けられて粘り強く投げてくれた。6回を無失点でバトンをつないだ。白星もついて6勝目。残りゲーム何試合登板できるかわからんけど、せめて負け星の9まで勝ちたいよな。連勝を切らさず良く投げてくれたよな。
末包3試合連続の貴重な一発!!
ゲームは中盤まで1－0。こうなるとどちらが先に点を取るかという流れになった来た。こういう時に1発で点を取れるというのはこれまでの巨人のお家芸的だったけど、これをカープがやってのけた。末包がライトスタンドギリギリに飛び込むソロホームラン。前日の豪快な一発とは違った打球だったけど、巨人に大きなダメージを与える価値ある一発だったと思うねぇ。これで3試合連続ホームラン。これまでのカープにはこういうことができる選手がいなかったから、局面を変えるのに苦労したと思う。やはり一発ね、魅力だよな。
勝利監督インタビューで新井監督が笑いながら末包本人が「つかんだ」と言っていたとコメント。この辺は監督でありながらも選手とのコミュニケーションをしっかりとりながら選手の調子を探っているのが良くわかるし、末包自身も新井カープの雰囲気に非常にやりやすさを感じているのだろう。そして何よりも新井監督自身が末包を非常に気にかけているのが良くわかる。しっかりカープ家族の一員になったよな。
どうだろう??今後も「8番末包」で行くのだろうか??アタクシは変に打順を変えるよりもこのまま行った方がいいと思う。末包本人のためには自由に打てる打順がいいと思うし、相手から見れば8番に一発がある選手がいるというのは脅威だもんな。まずは2ケタホームラン目指してこれからも打ちまくってほしいよな。
菊池のスーパープレーで勝負あった!?
このゲーム、大瀬良が6回まで投げ切れたのも、チームが4連勝を飾ったのも4回の菊池の守備が導いてくれたと言っていいだろう。いやいや、本当に菊池のプレーで一体何点防げたのか??このゲームに関して言えば2点どころの話じゃないだろう。
振り返ってみよう。
4回裏、先頭の坂本の初球のスライダーを見事にバットに乗せられてレフト前ヒット。これまで先頭打者を丁寧に打ち取ってきた大瀬良にとっては初めて先頭打者を出した。一つのヤマになるイニングと誰もが感じたことだろう。続く丸には粘らられて四球を与え無死1，2塁だ。巨人ベンチは続く大城に送りバントのサイン。捕手坂倉の前に小飛球が上がった。取れるかな!?といった打球も一歩及ばず送りバントが成功、これで1死2，3塁となり一打逆転の場面になった。さて、カープベンチはどうするか??打順は下位にまわるというのはあるし、大瀬良にはしっかり打者と勝負をしてほしいよな。内野はバックホーム態勢。外野は定位置よりやや前といった守備体系を敷いた。内野の間を抜けたら逆転される可能性もある守備陣形だったと思う。
続くは売り出し中の若手岡田。岡田の打球は強い打球で1，2塁間。ヒットか!?と思いきや菊池が横っ飛びで捕球。飛び起きて3塁ランナーを目で殺し、がら空きになった1塁ベースへ一目散に走りだして1塁アウト。TVで見ていたカープファン同志は菊池が走り出した先にいた松山に「松ちゃんどけ!!」と叫んだことだろう（笑）。
あのプレーね、菊池はきちんと状況を頭に入れているなぁと感心した。あの打球、普通のセカンドなら取るのが精いっぱいのプレー。横っ飛びで起き上がってまずはがら空きになった1塁を殺しに行くだろう。それが精いっぱいのプレーになるよな。ましてや1，2塁間の打球でファーストもベースにいないし、打球が早かったから投手のベースカバーも間に合わないとなれば、咄嗟に走るしか選択肢がなかっただろう。菊池の凄いところはその前に3塁走者の坂本に目を向けて、「走るなよ」とけん制したところ。オレ、ちゃんとお前のこと見てるからなと言わんばかりの目くばせだったよな。それをきちんとやってから1塁に走り出した。正直アタクシはこのプレーで3塁ランナーの坂本はてっきりスタートを切って1点取られていたと思った。非常に大きなプレーだったと思うねぇ。これで2死だ。続く吉川尚は申告敬遠で満塁。まぁ4回だからな、菅野に代打はないということで満塁策を取った。
しかし菅野にも意地がある。早々に追い込まれながらもファールで粘る。まぁいくら投手でもファールを打っているうちにタイミングもあってくるからな、ちょっと嫌な感じがしたよな。
そして9球目ピッチャ返しの打球はワンバウンドして大瀬良の頭上へ。大瀬良も思いきり手を伸ばすも打球はグラブを弾いて1，2塁間の方向へ転がった。あ～っダメだ。と思った瞬間、画面上から菊池が走り込み打球を素手で掴むと素早くファーストへ送球。これが矢のような送球で間一髪アウト。打者走者の菅野もヘルメットを飛ばして悔しがった。これぞプロ。いやそれ以上のプレーだよな。カープファン、巨人ファンに関わらず京セラドームが湧いた。非常に素晴らしいプレーだった。これ、1塁アウトにならなければ、当然2塁ランナーもホームに向かっていただろう。結局この回無失点。大瀬良を大いに助けた守備だったよな。アタクシはこの4回ね、これだけやっても点が入らなかった巨人はここで元気がなくなったように思う。菊池の守備が巨人の戦意を喪失させたように見えたねぇ。
とうとう貯金15。優勝を狙うぞ!!
このピンチを切り抜けた大瀬良は6回を投げ切り、7回から大道、島内、矢崎で逃げ切った。スコアは2－1。こういう勝ち方ができるのは力がついている証拠だろう。この日も栗林をベンチから外してリカバリーに当てた。普通は守護神がいなければベンチも選手もソワソワするものだけど、今季の新井カープにはそういったことがない。大丈夫、俺達だけでも勝てるという自信が端々から伝わってくるよな。
この4連勝でとうとう貯金が15。このブログで常々言っているけど、貯金が15となれば、アタクシはここを割らなければ、十分優勝を狙えると思っている。ここまで新井カープが来たことに感動さえしているよ。
この日も阪神がDeNAに敗れて3連敗。ここに来て連勝疲れというかね、ロードで勝ち続けてきた流れが止まったように思う。もちろん岡田監督は立て直してくるとは思うけど、この8月の勝ち方が再びできるかといえばちょっと難しいように思うねぇ。これでゲーム差は5に縮まった。少し背中が見えてきたように思うねぇ。
ここに来てマスコミも2008年のメイクレジェンドを引き合いに出すようになってきた。あの時と残り試合やゲーム差が良く似ているしな、こういう報道をされると阪神サイドにはプレッシャーがかかるだろうねぇ。
新井監督も、ヒーローインタビューで大瀬良も言っていたけど、カープは目の前のゲームを勝つしかない。勝って勝って勝ちまくっていくしかない。阪神がコケるのをこれっぽっちも期待していない。やることは勝って行くこと。これがカープナイン全員の共通の認識になっている。だからこそ一丸になって前に進めるんだろうねぇ。
阪神も強い。でもカープも「強くなってきた」。今日で8月も終わりいよいよ勝負の9月。今日カープが勝って、阪神が負けるようなことにでもなると面白い。おまけに明日は阪神がゲームがないのでここでもカープが勝てば3.5差。まぁそうはうまく行かないだろうけど、来週の甲子園での直接対決がどのくらいの差で迎えるのか??楽しみだよな。
とにかくカープは目の前のゲームを勝つ。それだけ。我々ファンもしっかり後押ししたいよな。
 |
|
コメント