中途半端な守備固めで柳攻略&執念の同点劇も実らず5位中日に0.5差に詰められる

「広島4-6中日」(22日、マツダスタジアム) 広島が十一回に決勝点を許し、借金10。5位・中日に0・5差に迫られた。

情報源: 広島 痛恨の敗戦で借金10 5位中日に0・5差と迫られる 3点リードの八回から暗転

昨日のゲーム、森の好投、打線も序盤から苦手な柳を攻め立てて非常にいい感じで終盤まで進むも1点もやれないと8回から守備固めに入ったことで流れが変わっちまった。一時は逆転を許すも執念で追いつき、野球としては面白かったけどな、最後は「カープの弱さ」が出た。ハッキリ言えば「勝てたゲーム」をベンチで落とした。そんな印象が残ったねぇ。

森は心技体充実の好投

カープ先発の森は非常にいい投球をしてくれた。内容もよかったし、球もキレ、コントロールともによかったよな。序盤に自身の内野安打も絡んで2点先制を背景に強気の投球が目立った。勝利投手に値する見事な投球だったと思うねぇ。
今季はずっとローテーションを守ってきてくれている。それだけでもアタクシは「成長」しているとこの森を評価している。まだまだ「安定感」の部分ではいつぞやか2イニングで6失点といった立ち上がりの不安であったり、長いイニングを投げるという課題もある。新井監督も8回もマウンドに送ったのはそういった課題を克服して欲しいという願いを込めたものだったろう。まぁ二兎追うものは一兎も得ずというけど、チームの勝利と森の成長という2つの目的を何とかモノにしたいというベンチの思惑が裏目に出て6勝目がスルリと逃げてしまった。もちろん、森は森で白星がつかなかったのは8回に連打を浴びて一気に流れが中日に行ってしまったことを大きく反省しているだろう。次はビシっと行きたいものだよな。

盗塁阻止で捕手を代えて一発食らう

さて、ゲームの流れががらりと変わってしまった8回。これまで7回を無失点に抑えてきた森に対してベンチは「この日の出来なら…」と完投、もしくは8回を投げ切ってほしい。そんな思いからマウンドに送り出したのだろう。8回、9回にしっかりとしたリリーフがいるのだし、個人的にはベンチが「1点も上げたくない」のであれば、個人的には森を交代させてもよかったと思うし、結果論ではなく、このゲーム勝ちたいのであればそうすべきではなかったかなぁと思う。

ここでベンチは森を代えずに守備固めに出た。ここまで4安打の羽月から菊池に、センターに大盛を入れて中村奨をライトに。これもベンチが森に完投をという思いを込めた守備固めだろう。まさか、このイニングで4点取られるとは思ってもいないからねぇ。
しかし、その森が中日打線に捕まった。先頭の代打・大島が初球を狙いすまして逆方向へヒット。この辺はさすがベテランというかね、森の配球をベンチからずっと見ていたのだろう。狙いすましてレフト前に打った印象だったよな。森はまさか初球から打ってくるとは!?と面食らったような感じだったし、続く上林に対しても何かモヤモヤした感じで投げた初球をたたかれた。たった2球で1点返されなおも無死3塁だ。これは誰のせいでもない。残念ながら森の不注意という部分がかなり大きかったと思うねぇ。

しかし2点勝っている。仮にこの3塁走者が還っても1点リードだ。森としてはアウト一つとれば仕切り治せそうではあったけど、ここでベンチは森を諦め、島内にスイッチ。どうだろう??アタクシの勝手な想像だけど、8回も森で行くとなった時点で、島内は一度、気持ちが切れていたのではないかなぁと。
ところが2球であっという間に出番が回ってきた。この辺は気持ちの整理が難しかったように思うねぇ。

代わり端の島内は田中に甘く入ったチェンジアップを打たれて1点差となった。いよいよ尻に火がついたよな。
ここでベンチは捕手を代えた。坂倉から石原だ。この辺は田中の盗塁というものを警戒してのことだろう。まぁまだ1死も取れていないわけで、これが2死なら打者勝負。カープベンチは防戦一方といういう流れになってしまった。
続く岡林はバントの構え。まぁ1塁走者の田中、打者の岡林となれば、バント以外にもいろいろできる。バッテリーもかなり慎重に行ったよな。
初球はバントしに行ってファール。ボールを挟んで3球目はバスターエンドラン。これもファールで追い込めた。と、なるとここはストライクはいらないし、田中の盗塁だけを警戒すればいい。最後は難敵・岡林をファールフライに打ち取った。これでようやく1死だ。
これでバッテリーはホッとしてしまったのかもしれない。中日4番の細川は当たっていないし、あわよくばゲッツーで切り抜けられる。当然、そういったシナリオをバッテリーも描いていただろう。打者が4番だから機動力も使ってこない。
このホッとした「間」というかねぇ、島内は何気なくストライクを取りに行った。そこを細川は待ってましたとばかり振りぬき打球はバックスクリーンに一直線。ここで逆転のツーランを浴びた。もう、最悪だよな。

このイニングの中日打線、田中の2球目を除けば、大島、上林、細川と全部初球打ちだ。これが全部ヒットになるんだから、中日打線の集中力は素晴らしかった。これにカープが地元でありながらこのイニング圧倒されてしまった。そんな感じだよな。

小園が執念の同点打

8回に勝ち越された。ちょっとキツいよな。しかしカープ自慢の上位打線が食らいついた。先頭の佐々木が中日のセットアッパー清水から追い込まれながらも狙いすました右打ちでライト前。見事な打球だったよな。この日プロ初打点をマークした佐々木だけど、徐々にその力をゲームで発揮できるようになってきた。あとは長打が早く出るといいよな。
続く矢野がバントすんど~とバッテリーを揺さぶって四球をもぎ取る。この辺、流れを引き戻すいい打席だったと思うねぇ。
打順は1番に還って中村奨が見事な送りバントを決めた。いい流れだよな。続くファビアンがショートゴロで3塁走者挟殺。これで2死2,3塁となった。ここで小園の登場だ。目下首位打者、得点圏打率リーグトップという数字からかものすごく期待が高まったよな。
小園が打った打球はライナーでセンターへ。打った瞬間はセンター前に落ちると思いきや案外打球が伸びた。岡林が飛びつくも肉眼でもショートバウンドでグラブに収まるのが確認できた。ヒットであることを岡林も確信したのだろう。素早く立ち上がって内野に送球した。ところが、3塁塁審は「アウト」のジェスチャー。これで一瞬プレーが止まっちまったよな。
2塁走者のファビアンの動きは確認できていなかったけど、リクエスト後1,3塁で再開したから3塁ベースにいたのだろう。まぁちょっと性格が意地悪な選手だとそのままホームを踏んでいてもおかしくないプレーだった。石原コーチが現役時代に誰にも見つからないように歩いて2塁に進塁したプレーがあったけど、ファビアンもどさくさに紛れてホームインしていたら面白かったのにな。
その後モンテロが倒れて同点どまり。ここで一気に行きたかったよな。

結局大事なところで四球出したら負けるということ

中日の勝ちパ・清水を打って同点に追いついた。まぁこうなるといい投手から出してサヨナラ勝ちを逆に中日は勝ち越して最後は松山というシナリオとなるから早く先発マウンドを下した中日の方が不利な展開に見えた。しかしこうなると四球やエラーといったプレーが大きく勝敗を分けることが多い。これをやってしまったのが中﨑だ。
新井監督は細心の注意を払って投げたと中﨑をかばったけど、こういったところで四球を出してしまうというのはアタクシは弱さの要因だと思うし、こうなるとズルズルと失点をしてしまうカープの姿を見るともっとガツガツ行ってほしいという不満も感じる。先頭の四球で「あぁ もう駄目だ」という空気が漂うようではなかなか上には上がれない。新井カープの課題だよな。

ん~なかなか借金9とか10を行ったり来たりだ。5位中日に0.5差に迫られた。何度も書くけど3位争いは残りゲームで5,6連勝するチームが抜けると見ているのでカープの勝ったり負けたりってのを見てるとちょっと厳しいかなと。もちろんここで連敗を喫するようであれば脱落は間違いない。この3連戦も初戦を落としたことで正念場だよな。今日の先発は森下と高橋宏。前回のバンテリンでの対戦の再現だ。何とか森下に踏ん張ってもらい、打線が高橋宏をとらえてやり返して欲しいよな。

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