連敗ストップしたからあえて問う。「本当のカープファン」ってなに??

連敗ストップしたからあえて問う。「本当のカープファン」ってなに??

野球情報満載デイリースポーツ/広島の連敗が5でストップ 床田が“救世主”プロ初1失点完投で2勝目

情報源: 広島の連敗が5でストップ 床田が“救世主”プロ初1失点完投で2勝目/デイリースポーツ online


ようやく連敗ストップですな。床田が良く投げた。完投というのもうれしいよな。結構泥臭く点も取れたし、誠也も変な当たりだったけどヒットも出たし、打点もついた。広輔も1番に戻って本来のリードオフマンの役割を担ってくれたよな。

まぁ欲を言えば、明日も勝って連勝と行きたい。そして勝ち方は中崎にセーブがついての勝利。こうなれば歯車がかみ合いだすんじゃねぇかねぇ?仮に明日負けて、なおかつ内容が悪いと再び連敗街道を進む可能性もある。明日は大事な試合だよな。

5連敗。結構点を取られたし、無様な試合もあったから10連敗くらいした気持ちになっていた同志も多いだろうねぇ。SNSを覗けば沢山のカープファンの嘆きや悲しみ、そしてファン同士のいがみ合い、オールドファンとにわかファンの対立など様々な人間模様ならぬ「鯉人模様」が繰り広げられた。まぁ結構興味深く拝見させていただいたよ。

そこでよく見かけるフレーズは「本当のカープファン」。まぁよく使われていたのが連敗に嘆き、怒り、そしてもうカープファン辞めるとの呟きに「そんなの本当のカープファンじゃねぇ」と。特ににわかファンを快く思わないベテランファンが投げかけていたのを多く見かけた。

そして何を隠そうアタクシもこのブログをタイトルは替えつつも10年やってきてね、カープに対して、選手に対して厳しいことを書くと「オマエは本当のカープファンじゃねぇ」とよく叱られた(笑)。いや、アタクシはカープファンですよ。間違いなく。だから批判をするとカープファンじゃないというロジックってどうなんだろうとずっと思っていたんだよな。

3連覇中にカープファンになった人もたくさんいるだろう。マツダスタジアムをはじめとしてどの球場もカープ戦は満員だよな。おかげさまでこのブログも沢山の方に訪問していただいたりコメントや直接メールをいただいてカープ談議をさせていただいてる。と同時ににカープについての考え方、感じ方、愛情の持ち方も多様化しているなぁとも感じた。特にこの連敗中ってのは近年では見られない無様な姿をさらけ出した。強いカープしか知らない同志にとってはとてもとても衝撃的だったんだろうねぇ。

この連敗中に監督批判、選手批判はもちろんのこと、カープファンを辞めるなんてぇ投稿をたくさんみてきた。それに対してのコメントなんかも様々。そういう呟きに対して白黒つけてしまうことってどうなんだろうなぁと。みんなその時の感情をぶつけているだけなのに。ぶつけたら冷静になったりスッキリしたりするのに。それがプロ野球だと思うんだよな。

アタクシは批判をする人だってカープファンを辞めると捨て台詞を吐く人だって、翌日になればやはりカープの試合が気になり、勝てば喜び、負ければまた批判、またファンを辞めるという人だって立派なカープファンだと思うわけよ。

仕事の都合やテレビのチャンネルの主導権を持っておらず、カープの試合の結果をスポーツニュースで見たり翌日の新聞で結果をしって勝敗に一喜一憂する人だって立派なカープファンだと思うわけよ。何も熱心に球場に詰めかける人だけがカープファンじゃないわけよ。むしろそうやって毎試合毎試合球場に駆け付ける人の方が不自然。もっとやることねぇの?と。これはカープファンとしてではなく人間として、大人としての口が言ってるわけだが。

開幕前のチケット騒動。取れない取れないという話を聞く反面、10試合取れた、20試合取れた、それ以上取れたなんてぇ話もよく聞くし、そういう人に対して誹謗中傷をぶつけるブログ記事やSNS投稿もたくさん見かけた。斜めから見ると沢山球場へ行って応援する人は「本当のカープファン」でそうでない人は「本当のカープファンじゃない」みてぇなさ、ある意味カーストを連想させるようなムードというかねぇ?なんかそういうイヤなものを感じたねぇ。球場に経済的に行けない、仕事や遠方で行けない人だって、カープの勝ち負けに一喜一憂するのならアタクシは立派なカープファンだと思うわけよ。なにかおかしいか?

長くファンをやっている同志からするとね、一番癪に障るフレーズってのは「カープが弱い」。それでファンを辞めるとか巨人やソフトバンクなんかの金のある球団のようになれみてぇな要求というか「そうすべき」的なものには「イヤだねぇ」という印象を持ってしまう。そんなに弱いカープがイヤならやめてしまえ!そんなの「本当のカープファンじゃねぇ」となる。まぁ古いも新しいもどっちもどっちなんだよな(笑)。なぜそうやって区別するのか?アタクシはそこが不思議なんだよな。

アタクシは1975年の初優勝、6歳の時から東京にいながらカープファンになった。優勝した瞬間の熱狂ぶりを見て、プロ野球の優勝がこんなに人を喜ばし、熱狂し、涙を流す。あのシーンを見てファンになった。今思うと広島カープというチームより、広島カープをここまで愛し、自分の子供のように時には成長を喜び、心配し、怒り、叱り、時には抱き締め、涙を流すカープファンの姿を見てファンになったのかもしれない。

私の育った家はみんな野球好き。新聞は一般紙じゃなくてスポーツ新聞を取っていた。毎朝カープの結果を見るのが楽しみだった。今日は勝った、負けたと本当に少ない情報を漁っては広島カープに思いをはせたもんよ。

1979年はまだだったけど1980年の優勝したシーズンには一人で電車にのって後楽園や神宮に足を運んだ。今のように真っ赤なスタンドではない。応援団がトランペットを吹き、あの当時はレプリカのユニフォームを着る習慣はなく、ハッピを来ている人、カープの帽子をかぶった人が中心で女性はほとんどいなかったねぇ。

でもそこには広島弁が飛び交い、その広島弁が少年Mageに入れ替わり立ち替わり声を掛けてくれた。ジュースをおごってくれたり、おにぎりくれたり、おしんこくれたりね(笑)。そこでカープというチームは広島の人にとってどんな存在かってのを教えてもらった。そこでカープというチームの存在意義であったり、広島の人にとってカープと言うのは本当にかわいい、かわいい子供のようなものだってことも教わった。そんなカープが少年Mageの目には巨人や阪神よりも魅力的に映った。

だから、平成に入って学生になったアタクシは時間があればカープの応援に行った。まぁ平成に入ってからはFAや歪んだドラフトにより低迷期に入ってしまうんだけどな。そこで弱いカープを存分に堪能させてもらったよ。それでもカープというチームの生い立ちや広島の人にとってはかけがえのない存在、親会社を持たないチーム事情などなど、その辺を理解していたし、そこに魅力を感じていたからずっと応援できた。ありがたいことよ。

今は強くなったカープ。ドラフト制度が改善されてからは年々力をつけてCS争いを演じ、そして3連覇。今の子供たちや若い世代からすればカープは「最強」なのよ。ま、日本一にはなれんけど(笑)。強いカープが好きになった。時代は違うけど、アタクシときっかけは同じ。強いカープが魅力的だったからファンになったんだよな。

そういう人から見れば「弱いカープ」に魅力を感じなくなるのもしょうがねぇのよ。だからカープファンを辞めていく人もいるだろう。それはしかたねぇよな。でも愚痴を言いながらも弱いカープを受け入れ、励まし、めったにねぇ勝ちに手放しで喜ぶ。デキの悪い子供だけどどこか憎めない、広島カープってのはファンにとっては「子供」みてぇな存在なのよ。その子供の日常に一喜一憂し、時には悪さしたら罵声を浴びせてしまう、もう、うち子じゃねぇ!みてぇなこともうっかり言ってしまう。でもやっぱりカープが、この子が大事。

この子が成績で一番取った、スポーツで優勝した、受験に受かった、結婚したなんてぇなったらそら、手放しで喜ぶよな。だからカープが優勝、日本一なんてぇことになったら今死んでもいいくらいの気持ちになるのよ。

弱い時期を知っているファンはそういうものが染みついている。だから強いカープしか知らんファンに対して「甘い」と思っている。十代の若者に子供が出来て、経済的にも人間的にもまだまだ未熟。だから結婚なんて、ましてや子供を育てるなんて無理。ここでいう「子供を育てる」というフレーズを「広島カープ」に置き換えてみるとなんとなくわからないかなぁ?わからんか(笑)。

まぁカープファンってのは古ければ古いほど波乱万丈なファン道を歩いてきている。他球団に比べれば本当に波乱万丈な球団だと思う。球団消滅の危機が何度もあったのはカープだけだろう。だから、最近のファンを「まだまだ甘い」と見下してしまっている。ここに軋轢が生じてしまうのかなぁと。

ま、ま、いいじゃない。カープを応援する気持ちは一緒なんだから。愛情の表現の仕方が違うだけなのよ。認めあったらいいし、気に入らないのなら放っておけばいいのよ。それ以上のことは不要なのよ。

どんなに負けようが声援を送り、見守る「子育て」もあるし、スパルタでビシバシやる「子育て」もある。どんなにきつい罵声を浴びせても翌日にはやっぱりカープが気になるもんなのよ。無様な負けっぷりで選手をディスってもやっぱりカープが気になるし、好きなのよ。色んなファンがしていいんだよ。「世界に一つだけの花」って曲、アタクシはあまり好きではないけど、カープファンはみんな同じじゃないし、愛情表現だって十人十色。どれが「本当のカープファン」でどれが「本当じゃない」かなんて区別するのはナンセンスなのよ。

本当にカープは人気球団になった。だからなおさら色んなファンがいるんだよな。中には菊池が好きだからカープファンだって人がいるんだよ。それって「本当のカープファン」じゃねぇという人もいるけど、その人は立派なカープファンなのよ。東京出身のカープファンって昔は奇異な目でみられた。広島出身者じゃなきゃ「本当のカープファン」じゃねぇと言われたこともある。でもアタクシはカープファンよ、本当のね。こんなのどうでもいい話じゃねぇの(笑)ファン同士が選別して、区別して、差別してどうすんのよと。

どんな形であれ、日常でカープの勝敗を気にしたり、結果を見て一喜一憂する瞬間が1秒でもあれば、アタクシは「本当のカープファン」だと思う。

さぁ 明日からまた優勝目指してぼくらのカープを応援しましょう!負けたら怒りましょう!嘆きましょう!励ましましょう!そして勝ったらみんなで喜びを分かち合いましょう!

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