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打率トップ、出塁率もトップ、得点2位でも最下位争いの不思議。結局は「球際の弱さ」と「勝負弱さ」

Mageちゃんが斬る!
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 「阪神10-2広島」(15日、京セラドーム大阪) 広島はミスも響いて阪神に完敗を喫した。

情報源: 広島、佐々岡監督、ミスが響いての完敗に「気を引き締めて」

昨日は昨年亡くなった父の新盆で家族が集まった。なのでカープの試合はほとんど観ていない。試合前半で2-3というのは知っていたけど、帰宅したらスコアは2-8。ちょうど9点目、10点目を取られているシーンからだった。

さすがに45年カープを応援しているけど、この場面からゲームに入って応援しようという気にはならん(笑)。なので試合の寸評は避けたいと思う。

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3度目のエース対決は西に軍配

今季早くも3度目となった大瀬良VS西のエース対決。過去2回は大瀬良が「投げ勝った」印象だけど、このゲームに関しては「勝負にならなかった」といった方がいいスコアだよな。

大瀬良はなんでも逆球が多く、初回に打球を足に受けるアクシデントもあったようだねぇ。まぁこういう日もあるさと片付けてもいいように思う。

ただ、味方の失策もかなりあったようだねぇ。この辺、足を引っ張られた側面もあるようだねぇ。

守備に関しては投手の出来不出来は関係ないわけで、こういう野球をやっていれば上位浮上というのはかなり難しいよな。

失策は昨日の時点で30を数える。これは35の阪神に続いてリーグワースト2位。首位の巨人はカープの1/3の11。この辺の数字も順位に表れているように思う。

球際の弱さが目立つのは「ファーストのプロ」がいない?

大事なところで失策というのは結局は「球際の弱さ」なんだと思う。まぁ残念ながらその筆頭は松ちゃんだろうねぇ。

確かに松ちゃんの場合は「打撃優先」でスタメンに出ている。これに関しては異論はない。ただ、松ちゃんのファーストの捕球というのは正直言って上手くはない。

カープは現在、1塁を守れるのが松ちゃんとサードと併用の堂林、同じく安部。本当のファーストというのはいない。

ファーストというと送球を受けるイメージでどうしても打力優先の選手に分け与える印象がある。でもファーストの守備力というのは内野陣の安定に直接関係してくる。

何日か前にも堂林が1試合で2失策。それも送球エラーだよな。2回目は松ちゃんが取ってあげればという内容だった。あぁいう送球をしっかりとってくれれば、堂林も自信を失うこともないだろうし、次から思い切って送球できる。ファーストの送球の捕球力というかねぇ、厳しいショートバウンドとか、少しでも体を伸ばしてコンマ何秒でも早く捕球するとかね、こういう「球際」の強さが求められるポジションなんだよな。今、カープにはそういうファーストがいない。

3連覇時代にはいいファーストがいた

あまり3連覇時代と比べるのは気が引けるのだが、あの時にはいいファーストがいた。新井さんとエルドレッドだよな。

新井さんは「球際に強かった」。難しい送球でもなんとか捕球していた。何とかアウトにしようという気持ちを感じるファーストだったと思う。不格好でも、泥臭くやってくれる。これが内野陣や投手陣の信頼感に繋がっていただろう。投手がピンチの時にも声をかけに言ったりね、いいファーストだったよな。

エルドレッドのファーストの守備は天下一品。とにかく大きな体をいっぱいに伸ばして捕球するスタイルはチームに安心感を与える。ゴロの捕球も上手いし、何しろショートバウンドの捕球が素晴らしかった。それに体が大きいから的が大きく投げさすさもあっただろうねぇ。

エルドレッドは打つイメージの方が強いんだけど、ファーストの守備も上手かったよ。エルドレッドの守備は甲子園でのCSで大飛球を好捕した外野でのシーンが強烈だけど、地味だけどファーストは本当に上手かったよ。

球際の弱さは「勝負弱さ」の証

今回は「球際の弱さ」が命取りになっての敗戦と言ってもいいだろう。あの内野フライを取れたら、長野もやらかしたみたいだねぇ。松ちゃんはお見合い以外にももう一つやっているみたいだし、これ、全部ちゃんとやってれば、アウト3つよ。これだけアウト損してもしっかり抑えろなんてぇのはたとえ大瀬良でもちょっとかわいそうだよな。

難しい打球、難しい送球を何とか処理する「球際の強さ」。これは打撃にすれば「勝負強さ」を図る目安になる。実際のチーム打撃成績と実際の順位を比べてみれば、カープの不振がいかにその部分が影響しているかがわかる。

カープのチーム打撃成績はチーム打率1位、出塁率1位、本塁打3位、得点2位、そしてopsが1位。よく地元放送局で「チーム打率1位のカープ」なんてぇ言っているけど、言ってるほど実際には怖さはあまりない。

これだけ打っているのに順位が下のなのは投手が悪いからというのは当然ある。チーム防御率はリーグ5位の4.31。じゃ防御率ビリはどこなのか?それはヤクルトの4.50。じゃヤクルトの順位はカープより下かと言えばそうじゃないよな。

ついこの間までヤクルトはAクラスにいた。ここまでいい戦いをしているのは投手がいいわけではない。チームの打撃成績もチーム打率は4位、出塁率は3位、本塁打は5位、得点は3位、opsが5位と全てがカープを下回っているよな。

もちろんヤクルトは開幕から石山という抑えがしっかりしている。不安定なカープと比べれば安定しているよな。こういう存在の投手がいるってことも結局は勝負強さの強い、弱いの一部と考えていいだろう。

これだけ打っているのに接戦では弱いというのも勝負弱さが露呈している。打つときはよせばいいのに2日分、3日分点を取る(笑)。でもあと1点が欲しいという時にはなかなか取れないよな。結局はこういう部分が順位に影響しているんだろうねぇ。

打ち勝つ野球を選択したがゆえの守備軽視。軽視するなら点を取る工夫が欲しい

こうやって守備で投手の足を引っ張る野球をやってしまっているのは、ある意味「仕方ない」部分もある。

それは佐々岡監督が提唱する「投手を中心とした守りの野球」を今の戦力ではできないと判断し「打ち勝つ野球」に方向転換したように思える選手起用だよな。

この方向転換はこれまでアタクシがこのブログでも訴えてきたことだし、その方法しかないと思う。結局はファーストも「守備力」<「松ちゃんの打撃」といった考え方だし、堂林の台頭はあって消えちまったけど、ピレラをサードで使うという構想が湧き出てくるくらいだから、守備は軽視しているんだろうと思う。

様々なバリエーションはあると胸を張っているけど、裏を返せば打撃優先、守備軽視なのよ。

試合に出るには打たなきゃダメという空気がカープにはあるよな。それは裏を返すと首脳陣の野手の評価はまず、打撃から。ということだよな。当然と言えば当然だけど、その片方でそれだけでいいのか?という声もある。そんな声を聞かされたようなゲームだったよな。

1軍ベンチには守備に安定感抜群の三好がいる。上本も守備要因が多いけど、プロに入ってまだ失策は一つしかしてないんだってな。本来ならこういう選手もスタメンに織り交ぜながら、その選手を活かした攻撃というものを展開できればいいのだろうけど、そこが今のカープベンチにはできないというところがミソなんだろうし、多くのファンが佐々岡監督に失望しているのはまさにそこなんだと思うんだよな。とにかくやっている野球が「下手」なのよ。

個の力をまとめてチームの力にするのはベンチの仕事

セリーグの打撃成績を見てみるとベスト10位以内に誠也、龍馬、堂林と3人入っている。そして12位に松ちゃん。面白いことに首位の巨人の選手は一人もいない。いないどころか一番最高位は岡本の19位。それでも首位。不思議だよな。まぁこの辺が監督の「腕」なんだろう。

もし、原監督にカープを預けたらどんなチームにするだろう?と考えてみた。タナキクを使い続けるのか?助っ人の使い方は?勝利の方程式をどうやって作るのか?興味深いよな。

カープの選手の「個」の力はそれなりに高いレベルにある。でも、その力を「勝負」に直結できない「何か」がある。

その「何か」のひとつが今回のゲームで露呈した「球際の弱さ」であることは間違いないと思う。この辺は首脳陣の能力を測る上では大事の要素だろうねぇ。

選手が実力通りの力を出させるためには本人任せではダメだよな。ベンチが選手を後押しするようなムードが欲しい。その辺を佐々岡監督に期待できないと判断しているファンが多いからこそ、この監督への評価が低いのだろう。

それをどうやって変えていくのか?まだ今季は半分も終わっていないけど来季への課題のひとつだろうねぇ。

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