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引退セレモニーに見た石原の「人柄」「人望」。カープを強くしてくれそうな予感

愛すべき赤ヘル戦士
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 広島の石原慶幸捕手(41)が引退試合に臨み、19年の現役生活を終えた。

情報源: 【広島】広島一筋、19年間の現役生活にピリオドを打った石原慶幸「小さい頃から大好きな野球を続けてきて本当によかった」

コロナウィルスの感染者がまたジワジワと増えているなんてぇニュースが流れているけどな、土日のショッピングモールの人出というのは、このコロナ禍でも多い。人混みが苦手なアタクシは疲れに行くようなものなので、あまり乗り気ではなかったが、昨日は仕事の後に買い物に出かけた。戻ってきたのが16時くらいかねぇ。

ゲームはちょうど、この日行われた引退セレモニーの主役、石原がプロテクター姿でベンチを出ていくシーンだった。改めて石原の「捕手装束姿」というのは非常に似合っていると感じた。カッコいいんだよな。本当に捕手らしい捕手だったと改めて感じたよ。

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連取中の勢いも天敵に止められて今季負け越し決定

石原のことを書く前に小言から書くことにする。

7連勝と勢いに乗ってきたカープ。残りゲーム勝てば勝率5割でフィニッシュのチャンスがあったし、その可能性に期待をしていた。しかし残念ながら、今季の成績不振の要因のひとつでもある「苦手投手の多さ」がこの勢いを止めてしまったよな。阪神では西と秋山を全く打てない。このゲームも秋山の前に完全に封じ込まれた。困ったもんだよな。

なぜ、秋山を打てないのか?アタクシにはわからん(笑)。ただ、得意としているチームと苦手にしているチームがはっきりしているというのはあるよな。

秋山はこれで11勝しているけど、カープに4勝、ヤクルトに4勝とこの2チームで白星を荒稼ぎしている。ただ、防御率を見るとヤクルトに対しては3.55。対するカープに対しては1.45。

苦手にしているのは中日で2戦2敗。一番打たれているのはDeNAで防御率が4.76。この差は何なんだ?と。

なんとなくだけど、秋山攻略は右打者のように思う。数字は細かく追っていないけど、DeNAには右の強打者が多い。ソト、ロペス、オースティンに宮﨑と中軸はほとんどが右打者だよな。この辺が攻略しているのかもしれん。

カープに当てはめてみれば、この日4番に入った長野が2安打打っている。スタメンを見ても1番に堂林、ピレラを使っているのを見るとやはり右打者がポイントというデータはあるのだろう。

やはり「苦手」が沢山あると波に乗れないってのはあるよな。カープも秋山に連勝を止められたけど、今季は本当に「連勝」が少なかったように思う。ちょっと上向きでも苦手投手に当たるとどうしても跳ね返せない。好調が持続できない。来季の課題はやはり「苦手克服」というのもポイントになりそうだよな。

苦手と言えば、阪神がこの勝利で2位が確定した。一時は中日が調子がよかった。でも中日が2位になれなかったのは今季、甲子園で1勝しかできていない。甲子園で貯金を吐き出してしまっている。こういう苦手が足を引っ張るってのはどのチームでもあるんだろうし、優勝するにはこの足を引っ張る存在をどれだけ減らしていくのか?大事なことだよな。

トリックスター、最後の雄姿

大学の先輩、阪神・矢野監督のイキな計らいでゲームも盛り上がった

さて、石原の話に戻そう。昨日の夕食後に妻とYouTubeで石原の動画を見た。石原という選手は本当に不思議な選手で、特に打席に立つと信じらないプレーが起こる。それにサヨナラ打を打っている印象も強い。

例えばスクイズを空振りするも、それがワイルドピッチになり2点入ったり、日本シリーズでも石原が打席に入ると相手が勝手に暴投したり、巨人戦でとぼとぼ歩きながら3塁に進塁したなんてぇのもあった。印象に残るプレーには石原が絡んでいるのが多いよな。動画にも「トリックスター」とタイトルがついていた。上手いことつけるなぁと感心したよ。

さて、8回表に守備につき、その裏に打順が回ってくる。点差は2点。ワンチャンスで同点の可能性も出てくる。先頭の長野がヒットで出塁。次の打者が石原。さて、勝負を優先するのか?それとも引退試合を優先するのか?公式戦の引退試合の難しいところだよな。

佐々岡監督は石原をそのまま打席に送った。あくまでも石原の引退試合を優先した形になった。もし、これで阪神サイドが何もせずに秋山に完封でも許したら、批判が起こったかもしれん。

しかし、阪神矢野監督はここで好投の秋山を降板させ、今季で退団が決まっている能見をマウンドに送った。粋な計らいだよな。能見は石原と同じ年。何度も対戦したよな。

これでゲームはどう転んでもお互いの監督が責任を持つ形になった。球場のムードも勝敗よりも今季でユニホームを脱ぐ選手たちが主役になる展開を受け入れることができたよな。アタクシはこれでいいと思う。

能見も全部真っすぐで押しまくった。遠慮せずクロスファイヤーを投げ込む「真剣勝負」。最後は5球目を打ち上げてライトフライ。いい勝負だったよな。

石原は阪神ベンチにも深く礼をした。阪神ベンチの粋な計らいに敬意を表した。その先には矢野監督の姿があっただろう。東北福祉大学の先輩後輩にあたる。ポジションも同じ捕手。矢野監督でなければ、この演出はなかっただろう。いいよな、いくつになっても後輩を思いやる先輩の気持ち。いいものを見せてもらったよ。

藤川球児のパフォーマンスに感じた投手と捕手の絆

もう一人、阪神のユニフォームを脱ぐ投手がいる。そう、藤川球児だよな。最後となるマツダスタジアムで登板こそなかったものの最後の最後にパフォーマンスを見せてくれた。

最後はマウンド上で石原の引退Tシャツを着て見せた。阪神ファンは複雑かもしれんけど、一カープファンとしては藤川球児にお礼申し上げたい。では、なぜ藤川球児はあそこまでのパフォーマンスを見せてくれたのだろうか?

ひとつはマツダスタジアムに詰め掛けたタイガースファンへの顔見世の部分が大きかっただろう。阪神ファンのみならず、マツダスタジアムにいる野球ファンに対してのものであることも間違いないだろう。

それともう一つは能見もそうだけど、投手と捕手の絆のようなものを感じた。石原と藤川、能見はチームは違えど同年代。数々の闘いを繰り広げてきた。

時には敵同士ではなく、例えばWBCの代表にそれぞれ選ばれているし、石原は藤川、能見の球を受けていたかもしれない。オールスターゲームでバッテリーを組んだこともあっただろう。投手の球を受ける捕手。ここに絆が生まれる。あの時のアイツの球は凄かった。石原が受けてくれれば大舞台でも心強い。そんな、心のやり取りが投手と捕手には生まれるもんよ。そんな絆のようなものを見たような気がした。

石原の引退試合での藤川のパフォーマンスはそういう絆から生まれたものかもしれない。そんな気がした。いいもんだよな

引退セレモニーで感じた石原の「指導者としての将来性」

カラっとした石原とは対照的な會澤の涙

引退試合というのは「涙」というのはつきもの。しかし石原の目には涙はなかった。やり切った充実感の方が先に来たのだろう。スピーチの時もなかったし、黒田さん、新井さんのサプライズにも笑顔で応じた。

そんな石原の姿を見てカープナインにも涙はなかった。だた一人を除いて。

その涙の主は花束を贈呈した會澤。まぁ會澤にとって石原は目標であり、ライバルであり、良き先輩であった。特別な想いがあるんだろうねぇ。

石原は會澤の台頭を「ライバル」ではなく、「チームメイト」として、そして「カープ」の為に受け入れてくれた。その包容力というかね、その中で會澤は思う存分、石原に追いつけ追い越せでここまで来たように思う。會澤が「カープが好きだから」とFAせずに残留した理由がここにあるような気がしている。

石原もFA流出の危機もあった。同じ大学の先輩である金本、矢野のいる阪神が狙っているなんてぇウワサもあった。けど、石原はカープに残ってくれた。「愛着のあるチームで勝ちたいから」と。そんな思いを會澤も受け継いでくれたように思う。だから會澤だけは泣いていいと思った。笑顔の引退セレモニーでの涙は會澤だけの特権のように思う。

審判団との別れの挨拶。これも石原ならではなのでは?

引退セレモニーのあと、珍しい光景を見た。石原をこの日の審判団が囲んで談笑しているシーンだった。この辺にも石原の人柄がにじみ出てくる一コマだったように思う。

確かに捕手というのは球審の近くにいつもいる。時には球審の判定に首を傾げたり、態度に示したりする捕手もいるだろう。

石原のリードを見るとやはり審判を味方につける配球が多かったように思う。審判をリスペクトし、接してきた。そんなプレースタイルだったからこそ、生まれたシーンだったように思う。この辺からも石原の人望・人柄が伺えるよな。

スピーチから感じた石原の指導者としての将来性

アタクシが引退セレモニーの中で一番印象に残ったのが石原のスピーチ。見た目の印象からは無口で口下手。そんなイメージを持っていただけにそのスピーチ力に驚いた。

声の質も非常に落ち着いたトーンで話す。人が耳を傾けやすいリズムで話す。そしてスピーチ中もしっかり前をむいて、目をそらさず、自分の言葉で話す姿に、「あぁこの人ならついて行こう」と思わせるオーラを感じたと同時に「指導者」としての将来性を非常に感じた。新たな発見だったように思う。

山本浩二さんのメッセージに「恩返しを」という言葉あった。当然、石原にもそういった思いがあるだろう。引退後はどういう道を進むのかわからんけど、是非とも将来はカープの指導者としての準備を進めて欲しいなぁと思う。

すぐにコーチングスタッフとして入るのもいいけど、やはりカープ一筋の捕手。外の世界を是非見てきて欲しいと思うし、解説者として客観的にカープを見て欲しいというのもある。

他チームのコーチとして勉強してくるのもいいだろう。特にパリーグの野球を是非見てきて欲しいと思う。

そういったものをたくさん経験してカープの指導者としてやって欲しいと思う。個人的には監督でもいいのでは?と思っている。

これまで黒田さんや新井さんを始め沢山の引退スピーチを見てきたけど、どの選手よりも「指導者」としての資質を感じたのが石原だった。

経験と言えばカープの暗い時代も経験しているし、優勝もしている。黒田さんや新井さんからも頼りにされていたし、そこからも人望の高さがうかがえる。

佐々岡監督のあと、誰が監督になるのか?様々な意見や憶測があるだろう。松田オーナー的に考えると次は東出コーチだと思うけど、石原監督ともいうのも見てみたい気になった。そんな引退スピーチだったよ。

まずは体を休めて、ご家族との時間もたくさん作ってあげてください。本当に19年間お疲れさまでした。

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