広島・緒方孝市監督(50)の引責辞任を受け1日、鈴木清明球団本部長(65)が取材に応じ、緒方監督が9月中旬までには辞意を伝えていたことを明かした。
情報源: 【広島】緒方監督、V逸決定的となった9月中旬までに辞意伝えていた
まぁ予測通りと言えば予測通りだけど、緒方監督が退任することになった。まずは5年間、監督としてカープを引っ張っり、セリーグでは巨人以外はなしえなかった三連覇をやってのけた。輝かしい功績を残してくれた。本当にお疲れさまでしたと言いたい。そしてありがとうと言いたい。今後は未定ということだから、まずは体を休めてね、元気な姿を見せてほしいよな。
3連覇の功績は素晴らしいけど、残念ながら「名将」という称号は素直に与えられていない。まぁ地元広島では「名将」かもしれんけど、やはり三連覇しているなら一度でも「日本一」の称号を手に入れんと、素直に「名将」とは言えん同志も多いだろうねぇ。
もちろん、短期決戦でもシーズン通りの野球を貫くというスタイルね、それも采配の一つだろうけど、ここにファンは不満がある。5年もやっていれば監督の性格やパターンなんてぇのは高ヘッドあたりは気づいているんだろうけど、進言できていないのかできない雰囲気なのかわからんが、緒方監督の頑なな采配が結局自分の首を絞めた側面はあるのかなぁと。
まぁ現役時代から真っすぐな選手。義理人情を欠かさない。そういう男だよな。性格上、駆け引きみたいのがあまり好きではないのかもしれん。それが短期決戦での采配に影響していたような気がする。
若手を我慢して使い、野間あたりは贔屓の引き倒しみてぇになっちまってる(笑)。その辺の批判に対しても持論を曲げることもなかった。
今季加入した長野の起用法もどうだろう?考えてみれば「若手の起用>長野」という図式が常に頭の中にあったのかもしれん。こうと決めたら貫くスタイルってのは緒方監督らしいといえば緒方監督らしい。
緒方監督が就任して一番心配したのがマスコミの対応。現役時代から口数は少ない方だったからな、インタビューなんかで上手く伝えられるのか?意地悪な質問にも怒らずにスマートに対応できるか?そんな心配をしたもんよ(笑)。
緒方監督自身、5年一区切りと考えていたんだろう。前任者の野村謙二郎さんも5年。体がボロボロだったと聞く。緒方監督はコーチとしてその姿を見て、自分も5年と思ったんじゃねぇかねぇ?
緒方監督も表情に疲れを感じさせるシーンが何度もあったし、体調が思わしくないのかもしれん。やはり5年というのは長い。特に今季は野間に対しての暴力報道やバティスタのドーピング問題と野球以外のところでも色んな事があった。大変だったろうねぇ。
でも監督は「結果」を出すのが仕事だし、負ければ批判を浴びるのも仕事。プロである以上勝つという結果を出さない限り、この世界にはずっといられない。
昨日の記事阪神はCSに出るにふさわしい戦いぶり。「勝負の9月」に浮き彫りになる「監督の本当の実力」でも一部触れたけどね、5年前、25年ぶりのリーグ優勝、そして今とね、やはり選手、コーチ陣の顔ぶれは変わっている。どちらかと言えば「抜けた」ものが多く、入ってきたものはそれに比べると少ない。これはチームが過渡期に入っている証拠。
例えば巨人や阪神という球団はどんだけお金を積んでも主力の流出は絶対に阻止する。カープがそういう球団であれば、丸は今でもカープのユニフォームを着ているだろう。
黒田さん、新井さん、エルドレッドと言ったベテラン勢もやがて歳をとる。抜けるのは当然だよな。そして主力級の選手が続々とFA権を取得する。一つの時代が終わり転換期であることは間違いないのよ。
緒方監督に関してはそういうチームには向いていない。ある程度戦力が整っていて、それをうまく若手を絡ませて行ける。駆け引きなしで戦える。そういう監督ではあると思う。
しかしながら今季はその主力が軒並み不調だった。広輔、松ちゃん、西川も開幕当初は不調、會澤もオープン戦はよかったけど開幕してからは打線が下降していた。誠也を含めて彼らが本来の力を発揮し、そこに若手やドミニカンを絡めたかったんだろうけど、その主力の調子が出ない。ここで緒方監督は調子が出るまで待つという形を選択した。まぁそれが開幕ダッシュ失敗につながったよな。
5月は大きく勝ち越して首位。そこから今度は投手陣にほころびが出た。特にブルペン陣。中崎の不調、一岡、今村の不調、使えそうなのはフランスワだけという状況。まぁ客観的に見てこのブルペンでは優勝は無理よ。
もう継投のテーマはどうやってフランスワまで持っていくか?がメインになった。だから出てくる順番もバラバラだし、小刻みな継投をすれば、リリーフが不足する不安とも戦いながらのやりくりだったろう。
監督だけではなく、選手も三連覇の勤続疲労が出てきた感じだよな。
今季はその転換期、過渡期に来ているよというサインが沢山出たシーズンと言えるだろう。こういうチーム状況では緒方監督では難しい。それがBクラスという結果なんだろうねぇ。
5年というのは長いよ。チームの顔ぶれも相当変わってきている。やはり監督の交代というのは必然だろうねぇ。
さて、そうなると後任は誰!?という話になる。昨日あたりSNSを覗くと色んな意見があるのが面白い。
本命は佐々岡コーチが昇格とある。ん~どうなのかねぇ?佐々岡コーチは固辞するだろう。なぜなら緒方監督退任の責任の一部を担っているからな。
本来なら、監督が辞めれば、ある意味内閣総辞職みたいに、コーチ陣は一度リセットするもの。でもカープは監督が変れば、他のコーチ達には免罪符が与えられちゃう。
だから古い血、というか万年Bクラス時代の負け犬根性の染みついたDNAも脈々と受け継がれてしまっている部分もある。アタクシはここを何とかしてほしいと常に思っているんだよな。
これは高ヘッドにも言えること。内部昇格というのは球団は楽なのよ。緒方監督が退任することで、Bクラス転落、優勝を逃した責任はこれで果たせたことにしちまう。黄金期を継続していくのなら絶対にこれはやっちゃダメなのよ。
でも、やりそう(笑)。
暗黒時代を知らないファンはソフトバンクで2年ヘッドコーチを務めた達川さんを推す声もある。まぁアタクシ世代のファンはそれには大反対ってのも笑える。
達川さんは本当に戦力的に非常にどん底の時代というのを割り引いても、その采配には疑問符がつきまっとった。難しいだろう。詳しくは色々ググってみたらいいだろう(笑)。
金本さんの声もある。なんでも金本さんの冠番組が急遽打ち切りになったという情報のもと、監督就任への布石と感じたファンもいると聞く。
ただ、緒方監督と阪神時代の金本監督の采配を比べると似ているのかなぁと。外野手出身だし、さほど変わり映えは品ような気がする。
メリットと言えば新井さんの入閣の期待が高まる。ただ、ヤクルトの宮本さんのようにヘッドとして入閣すると、金本さんと一緒に辞めなきゃいけなくなる可能性が高い。と、なれば2軍監督のポストの方がいいかもしれんけど首脳陣に加わる可能性は高くなるよな。
黒田さんや前田智徳さんの声もある。しかし、カープの場合は聞くところによるとコーチ経験なしで監督になったのは浩二さんの一次政権以外はなし。慣例として考えるとなるとこの線はないかなぁと思う。
特に黒田さんクラスになると投手コーチあたりでは申し訳ない気もするよな(笑)。なので個人的には黒田監督というのは余程のことがない限り実現しないのでは?と思っているよ。
野村謙二郎さんの再登板も可能性としては高い。確かに選手を鍛える、チームの土台を作り直すという意味では最適だろう。現実的ともいえるよな。
個人的には以前も書いたけど、高橋慶彦さん、西田真二さん推しなのだが、今のオーナーの間はないだろう。後はタクローさんというウルトラCに少しだけど期待をしている。
まぁ一番現実的なのは佐々岡、高両コーチのどちらかのような気がする。そうなるとコーチ陣も1,2軍の入れ替えで終わりそうだよな。
こういう人事を見て勝つことを覚えたカープファンの反応はどうなるかってのも見ものだよな。まぁいずれにしても、秋季キャンプで選手をガンガン鍛える監督にやってもらいたいよな。
コメント