広島が阪神に敗れ、ゲーム差は9に広がった。優勝争いで事実上、最後の決戦となる3連戦初戦。先発に今季ここまで対阪神2戦2勝の床田寛樹投手(28)を送り、必勝を期… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 【広島】直接対決で阪神に敗れ9ゲーム差も新井貴浩監督「また明日の試合に備えていきたい」 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
もう、長いことカープファンをやっているけど、まぁこれ、どのファンにもいえることだと思うけど、必ずシーズン中に「ブルー」になる日がある。そう、応援しているチームが「優勝できない」と悟った日。昨日はまさにそんな日だった。厳しい夏場も勝ち続けた首位阪神はやはり強かった。不謹慎だと言われるかもしれんけど、昨日の負けで完全にペナント制覇は無くなったと言っていいだろう。そう感じたカープファン同志も多いことだろうねぇ。まぁ日本一にならない限りは必ずこの日が来る。それが6月や7月が結構多かったけど、今季はこの時期まで楽しませてくれた。新井カープには感謝だよな。
秋山1番、龍馬4番 本当にこれが「ベスト」だったのだろうか??
木曜のゲーム終了後に新井監督は故障でゲームから外れている龍馬と、ファームで調整中の秋山の復帰を示唆した。まぁ公言するわけだから、それは「即、スタメン」を意味するのだろう。昨日の記事でも書いたけど8ゲーム差で「なぜか強い広島」と「強い阪神」の直接対決は首位攻防戦じゃなくなったけど、何かを残したい、残して欲しい3連戦に本当にそれが負けられない阪神との直接対決をするカープにとって本当にベストなのか??正直なところ不安はあったんだよねぇ。確かに彼らの復帰というのは心強い。しかしずっと勝ち続ける阪神に対して食らいついていく戦いを演じてきた中で、秋山や龍馬がポッと入ってその流れに乗っていけるか??といえば、それはそれで秋山も龍馬も難しかったんじゃないかなぁと。むしろその中で活躍してきた末包や調子の上がってきたマクブルームをそのままゲームに出していった方がここまでの流れの中で戦えるのではないか??そんな気もしていたんだよねぇ。結果論になってしまうけど、秋山も龍馬もこの日はノーヒット。この辺は新井監督の思惑通りにはいかなかった感じだよな。
まぁそれは結果論だからこれ以上は言わんけど、新井監督は秋山の1番起用にはたくさん打席に入ってもらい(調子を)あげてもらいたいと言っていたし、龍馬も取られはしたけどいい当たりを飛ばしていた。確かに昨日のゲームで優勝は遠のいたけど、今季はまだ先があるだろう。阪神・岡田監督が「アレ」ならカープは「ソレ」に向けて調子を上げていってほしいよな。
床田 森下・サトテルに手痛い一発浴びる
先発は今季好調同士の顔合わせ、カープは阪神戦2勝の床田。阪神は村上。投手戦になる予想はあったよな。しかし初回に床田はうるさい近本、中野の1,2番を打ち取ってホッとしたのか、3番森下に一発を食らってしまった。アタクシはここですでに勝負あったというか、阪神がその気になってしまった手痛い一発だったように思う。なんやかんや言って阪神もカープを警戒していただろうし、阪神ファンもそうだったろう。なんせ2008年の件があるわけで、2位カープの存在は不気味だったろう。この3連戦で初戦をカープに取られたら取られたで阪神サイドとしてはちょっとイヤなムードになるのではないかという不安は間違いなく抱えていたと思う。それを森下が一発で吹き飛ばした。甲子園に勢いがついてしまった感じになったよな。
2回にはサトテルにも一発。これは完全に床田のコントロールミスだろう。サトテルを打ち取るには高低を使う。坂倉もそういった演出を施そうとした。高めの真っすぐでファールを打たせ、2球目は高めのボール要求。こうして高めを意識させて最後は落とすか釣り球で仕留めるシナリオだったのだろう、その球が真ん中に入ってきてしまった。まさにど真ん中。これをサトテルが見事に仕留めた格好になったよな。サトテルが打つと甲子園は盛り上がる。この2発で完全に阪神ベースになったよな。
床田も敗戦の責任を一人で背負いこんだのもサトテルへのコントロールミスね、これは悔いが残るだろう。それでも5回をその2点だけに抑えた。主導権を渡してしまったけど、先発としては合格点だろう。恐らく次もこのカード、マツダで投げるだろう。ぜひリベンジして欲しいよな。
中盤は村上を攻めるもチグハグさが
阪神村上。いい投手だよな。真っすぐとフォークのコンビネーションで組み立てる投手だけどコントロールがいいから真っすぐなのか落ちるのか打者の判断が非常に難しいと思う。いい高さ、いいコースに投げ込まれてこれだとそうは打てない。イメージとしては中日のエースだった吉見さんね、あの投手は大好きだったけど、そのイメージに近い投手だよな。
その村上に対してカープ打線、打順一巡くらいは翻弄された。しかし中盤以降は無死で出塁し反撃のきっかけはあるにはあったけど、攻撃にはチグハグさが目立った。この辺は甲子園の声援に押されてしまった感じもしたよな。
6回には床田の代打・広輔がライト前ヒット。村上のフォークをとらえた。この辺から村上のフォークの落ちも少し鈍ってきていたように思うねぇ。さぁ反撃と思いきや1番秋山はショートフライでランナーを進めることができなかった。この辺は踏み込んで打ってくる秋山の打撃スタイルを逆手にとってインコースの窮屈になる高さに投げ込んだ村上に軍配が上がった形になったよな。2番野間はフルカウントから高めの真っすぐを空振り三振。広輔がスタートを切るも2塁封殺。ゲッツーとなった。今季は長打を捨ててコツコツと当てながら打てる球を待つ野間が空振りするんだから、村上の真っすぐのキレが良かったのだろう。もったいないイニングではあったよな。
7回も先頭の小園がヒットで出塁。龍馬が上手くセンターへ打ち返す強烈なライナーも近本が好捕。続く堂林は投ゴロゲッツーとこれも無死からのランナーを得点に結びつけられなかった。この辺で1点でも返していれば展開は変わったかもしれんねぇ。
やはり代打・松山は迫力あるね
8回にようやくカープが反撃。1死からデビッドソンがスリーベース。まぁもしかしたらデビッドソンの3ベースは最初で最後かもしれん(笑)。良く走ってくれたよな。この辺にも一生懸命なデビッドソンの性格がうかがえるよな。そしてここで代打・松山の登場だ。やはり代打で出てくる松山ね、雰囲気あるよな。早々に追い込まれるもファールで粘っての6球目。村上のフォークが松山の大好きなインコース膝もとへ。これをスパッと振りぬくと鋭い打球がライト線へ。これが2ベースとなりようやく村上から得点した。見事な打球だったよな。やはり代打・松山というのは本当に迫力があるし、心強いよな。
ここで阪神岡田監督は村上を諦め、左が続くカープ打線を見越して左腕・島本へスイッチ。個人的にはここで末包やマクブルームで畳みかけてもいいかなぁと思ったけど、広輔、秋山をそのまま打席に送って凡退。反撃は1点だけとなった。まぁこの辺は菊池が守れないというのが大きかったかもしれん。しれんけど、ここぞという場面で畳みかけてきた新井監督にしては消極的だったような気がするねぇ。
床田も小園も優勝を知らない選手たちはいい経験をしている
3点目の失点シーンを振り返ってみよう。6番ノイジーが四球で出塁。この四球は床田も非常に悔しがっていたし、イヤなムードになりかけた。7番坂本が送りバント。この日のCS放送で言っていたけど、今季の阪神は7番坂本が送って木浪が還すというのが一つの得点パターンになっている。もともと岡田監督は下位打線から始まる攻撃の場合は得点はあまり期待していないそうで、7番坂本に送りバントが多いのはそのイニングしっかり9番まで回して次の回は上位からという形を作りたいがために下位打線のチャンスでも送りバントを多用しているんだそうな。9番から始まるイニングが嫌いなんだって(笑)。まぁそういった一貫した考え方があり、そこに今季は坂本、木浪がハマったというのが今季の阪神の強さの要因の一つなんだろうねぇ。
この木浪のタイムリー。セカンドが菊池だったら…!?と感じたカープファン同志はかなりいたと思う。この日のセカンドは小園。打球に飛びつくも届かなかったというよりは体の下を抜けていった。小園も非常に悔しい想いをしただろう。
大事なゲームの先発を任された床田。初回、2回と一発を浴びた。非常に悔しい想いをしたことだろう。バッテリーを組んだ坂倉ももっと他の配球ができなかっただろうかと悔やんだことだろう。スタメン出場の矢野は途中で交代。こちらももっと力になりたいと唇を噛んだことだろう。こうした選手、坂倉は少しかじっているかもしれんけど3連覇を経験していない選手たちばかり。ゲーム差は8と開いた形になったけど新井監督がこの日に標準を絞って挑んだゲームにスタメンで起用された。そこでチームの勝利に貢献できなかった悔しさね、これは今後の成長には大きな糧となるだろう。こういう悔しい想いをして、「次こそは」「もっと練習しなきゃ」「もっとうまくならなきゃ」「勝ちたい」という気持ちが湧いてくるもの。敵地甲子園のムードにも圧倒された感はあるけど、この経験を次の対戦でも、CSでも、来季でもいい。成長して活かして欲しいよな。
奇跡よりも現実を見て前進を
野球というスポーツは時間制限ではないから、本当に27個のアウトを取るまで何が起こるかわからない。この直接対決で負けてゲーム差が9になったけど、まだ完全に阪神の優勝が決まったわけではないのでマスコミは「奇跡」という言葉を使う。まぁ確かに完全に決まったわけではないけど、このゲームを見ても阪神の強さが際立っていたように思うし、「今」の状態ではなかなか阪神には勝てないだろう。こういった形になると「奇跡」という言葉もむなしく聞こえる。そこを追いかけるよりは現実を見て前進していく方がアタクシはいいように思う。その「前進」する先はもちろんCSだよな。
確かに新井監督の頭の中ではこの甲子園での3連戦に標準を絞っていたことは間違いないだろう。ただ、非常に誤算が多かったように思う。一つはここまで阪神が勝ち続けるとは思っていなかったこと。アタクシも阪神の失速は必ずあると思っていた。特に8月のロードで間違いなく調子を落とすと思っていたし、その辺は新井監督もチャンスがあると踏んでいたと思う。
秋山の復帰のタイミングの遅れや龍馬の脇腹痛再発も誤算だったと思うし、この日栗林がベンチを外れたように、阪神よりもカープの方が満身創痍というか、戦力が十分ではない状況になったのも大きかったと思うねぇ。
まぁなかなか思い通りにならないのは世の常で新井監督の見立て通りにはいかなかったからと言って新井監督が愚将だとは思わない。むしろそうした目標を据えて選手たちを引っ張ってきてここまで来た手腕には拍手を送りたいとさえ思っている。ここまではね。
まだゲームはあるし、先ほども書いたように3位以内に入ればCSもある。カープも我々ファンも奇跡よりもそっちの方に前進していくべきだろう。岡田監督の「アレ」ならぬCSで阪神を任すという「ソレ」に向かってね。
新井監督もその辺を見ていると思う。復帰即秋山を1番に据えたのは少しでも打席を経験して調子を上げてもらいたいという目的を持っていたわけだし、ひょっとしたら龍馬は今日からまた欠場して再調整させるかもしれん。大事なゲームに栗林をベンチから外したのも無理はさせないというのと同時に先を見据えてのことだろう。ペナント制覇は難しくなったけど、まだまだ前進して目指す場所はある。「ソレ」に切り替えていってほしいよな。案外切り替えたと同時にまた勝ち始めるかもしれんけどね(笑)。「ソレ」のためにも甲子園でもう一つ二つ、勝っておきたいよな。
こんばんは。
秋山はまだしも西川は必要だとしても4番ではないですし、三連覇の頃は下位打線や代打だったから活躍していたように思いますし、なにより故障離脱が多すぎます。
同じ離脱枠の秋山と比べても守備面は秋山の方が上ですし、いくら打撃のセンスがと言われてますが、万全でも好不調の波が激しいですから起用する方からしたらなかなかうまく行かないことも多いような感じがします。
仕方なしに4番打ってますけど、上本復活したら上本でいいような気もします。
三連覇に貢献していなかった選手は、前評判よりはいい試合を経験しているでしょう。
ただ、それでも三連覇に貢献した選手が温情起用されたり、復活して欲しいみたいな理想論で使われたりしているので、その辺りで見えない亀裂みたいなのがないのか不安にはなります。
大瀬良の復活みたいな温情特権からの6連敗もありましたし、監督は好き嫌いはしてない、確かに嫌いだから使わないと言うことはしないのかもしれませんが、現役時代に一緒にやってきた選手に対してはちょっと情がありすぎると思います。
個人的には日本においては監督や首脳陣の年齢が選手と近いことはお気に入りの後輩への温情につながるんじゃないかと不安になります。