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オープン戦なのに「江夏の21球」を思い出させる栗林のピッチングに涙。カープの選手、首脳陣、そしてファンがこの1勝の重みをかみしめて開幕を迎えよう!!

Mageちゃんの「熱視線」
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 「オープン戦、広島2-1ソフトバンク」(21日、マツダスタジアム) 広島のルーキー・栗林が1点差のセーブシチュエーションで九回に登板。2死満塁のピンチを招いたが、周東から三振を奪い、試合を締めくくった。情報源: 広島・栗林 九回1点差で痺れるセーブ 3つのアウトは全て三振 満塁ピンチ踏ん張る

[ytmr_bb_scoreboard fsize=”1.2″ width=”900px” tm1=”福岡ソフトバンクホークス” tm2=”広島東洋カープ” scr1=”0/0/0/0/0/1/0/0/0″ scr2=”0/0/0/0/2/0/0/0/X”]
【ソフトバンク】 和田 ●大関(0勝1敗) 田浦 津森 嘉弥真 泉
【広島】 ○野村(1勝0敗) コルニエル 森浦 大道 S栗林(1セーブ)
今日の東京は大雨。風も凄かったし、さながら台風のようだった。「春の嵐」といった感じだねぇ。アタクシの店は二つあるんだけど、アタクシのいる店は雨ともなればムチャクチャヒマになる。なので仕事を従業員さんに任せてそそくさと帰宅。今日のゲームは2回の表から観戦することができた。昨日記事でも書いた九里、好投!!開幕2戦目は任せたぞ!!鷹に2試合連続の善戦で芽生えて欲しい「勝利への意欲」ように王者ソフトバンクにオープン戦ながらもいいゲームを展開してきたカープ。負けはしたもののこの「惜敗」を今度こそ勝つというね、「勝利への意欲」がどれだけこのオープン戦の最終戦、ソフトバンク相手に出せるかどうか??この日の見どころはアタクシ的にはこの1点のみだった。結論から言えば、カープの選手、ベンチ、そして球場に詰め掛けたファン、お茶の間で応援していたファン、みんなこのゲームには「勝利への意欲」に満ち溢れたゲームになったと感じたことだろう。非常にいい形でオープン戦を締めくくれたと思うし、開幕が待ち遠しい、そんな同志も多いんじゃないかねぇ??

日本シリーズさながらの緊張感!江夏の21球を思い出した

今日はゲームを後ろから振り返ってみよう。9回表、1点リードでマウンドに上がったのはルーキーながらも守護神に抜擢された栗林。守護神に指名されて初めてのセーブシチュエーションでの登板。かなり緊張しただろう。
いきなり明石にツーベース。この辺は強いホークスを支えてきたベテラン勢に苦しめられたよな。最後は2死満塁、フルカウントまで追い詰められたけど、最後は勝負球というよりはカウントを稼ぐフォークで周東を固まらせた。この辺のマウンド度胸と開き直り方というかねぇ??国際舞台でも抑えをやってきただけあって、さすがというか、やはりというか栗林の守護神任命は間違いではなかった。この1試合の登板でそう思わせるというのは素晴らしいよな。
まず先頭打者にツーベースを許しただけで、ブルペンの弱かった昨季ならすでに同点を覚悟した展開だったろう。しかし栗林は点をやらない投手。続く牧原に「絶対にやらせない」投球で送りバントをさせなかった。この辺は勝てる投手という印象を強く持った。そしてバントをさせないどころか、この場面で一番欲しいアウトは三振。これを見事に奪うことができた。それもカーブで空振り三振を取るなんてぇのは真っすぐやフォークだけではなくカーブも一級品というところを見せてくれた。頼もしいよな。
続く栗原はフォークで3球三振に仕留めた。どうだろう??栗林も登板時の緊張感から解放された瞬間だったかもしれん。あと一人。あと一人でソフトバンクから勝利をもぎとれる。ひょっとしたら球場のムードは栗林とは逆に緊張に包まれた空気になったのかもしれん。それを栗林は肌で感じたかどうかはわからんけど、あと一人の場面で上林にストレートの四球。これは意外だったからねぇ、なおさら強いソフトバンクに勝てるのか??という空気が漂っていたように思う。
ここでソフトバンクベンチは長谷川を起用。怖いよな。その長谷川は初球の真っすぐを叩いた。鋭いライナーが一直線でライト前に。ここでみんな同点を覚悟しただろう。ところが曽根が矢のような送球で明石を3塁にとどまらせた。これは大きかったよな。誰もが同点を覚悟した場面で曽根をライトに起用したのが吉と出た。まぁこの辺は次回にでも書こうとしよう。ここで一気に栗林は苦しくなったよな。あと一人なのにまだ一人アウトにしなきゃならん。近くて長い道のりとはこういことだろうねぇ。
さて、これで2死満塁。四球でも同点に追いつかれるし、今度こそワンヒットで逆転を許す。この場面にアタクシは江夏の21球を思い出したねぇ。江夏の21球を知らない世代でも本当に祈るような気持ちで栗林を見つめていただろう。でもさ、オープン戦だよ??なんだろう?この緊張感は??でもね、ここからのピッチングってのはやはり栗林を抑えに起用した理由というかねぇ??ここが大道と栗林、両方候補に挙がったわけだけど、栗林にした理由というのがよくわかる。そんな投球を見せてくれたよな。ここは1球1球振り返ってみよう。これぞMageちゃんの熱視線よ。

まずは初球ね、長谷川に初球の真っすぐを打たれているだけに、この入りの球というのは大事だし、難しい。まぁ真っすぐは投げられない。これは周東も頭に入っていたと思う。となればフォーク??カーブ??いずれにしても変化球が周東の頭にはあっただろう。こういう場面でソフトバンクのような強いチームの選手は早いカウントから絶対に打ってくる。ここで初球はこれまでに投げていないカットボール。これは周東も意外だったように思う。これ、たぶん頭に焼き付いたように思う。タテの変化が中心の栗林に横の変化の球があるということを印象付けたように思う。ボールにはなったけど、周東には考えさせられる初球だったように思う。続く2球目はカウントを獲りに行くフォーク。これが結局は三振に打ち取るウィニングショットになったんだけど、これを周東は見逃した。恐らく真っすぐにヤマを張っていたのだろう。この辺の配球も坂倉は良かったように思う。バッテリーは早く追い込みたいよな。こうなると、周東は「いつ真っすぐが来るのか??」追い込まれる前にこれを逆方向に打ってきたい。そんな感じだったように思う。3球目はその真っすぐが来た。しかし低めのボール球。一球真っすぐを見せた。しかしカウントはボール先行。そして4球目。ここで坂倉のサインは変化球だったのだろう。しかし栗林は頑なに首を振った。もちろん首を振るサインは坂倉から出ていたのだろう。3度、4度と首を振った。この辺ね、並みのルーキーではできなない芸当だと思う。この辺がかつてアマチュアでも抑えをやっていた「経験」が生きたのだろうねぇ。渾身の4球目は150キロの真っすぐ。これがズバッと決まった。この辺、首を振りながらもしっかりとストライクを取るってのは素晴らしいよな。個人的にはこの真っすぐで取ったストライクで周東を打ち取れるのでは??と感じたねぇ。ただ、サードにはメヒアがいるし、ショート、セカンドは若い選手。エラーや守備のミスで失点する可能性はあるし、抑え投手なら三振で仕留めたいという欲は絶対ある。この場面は栗林は三振を取りに行くと決めていたフシがあった。この4球目の150キロのストレートでストライクを取れたのは栗林にとって非常に大きかったように思う。

さて、これで並行カウント。とは言え、栗林はカウントを3-2にするとツラい。このカウントで何とか仕留めたいよな。当然ここからは勝負球でとなるだろう。対する周東は真っすぐにヤマを張りながらもフォークにも対応しなければいけない。ワンバンドになるフォークを振るわけにはいかないから、どうしても目付は低め。ということになる。面白いよな。恐らくバッテリーもこの辺にヤマを張っている臭いはプンプン漂っていたと思う。5球目はその裏をかくように低めのカットボール。フォークとは違う軌道の球をチョイスした。あわよくば引っかけてくれてというのがあったのだろう。しかし、この球は低めに外れてカウント3-2。もう逃げられないよな。6球目、7球目は真っすぐで押した。周東もフォークをケアしながらまっすぐにくらいついて行ったよな。しかしいつフォークが来るかわからない。周東にとっては依然低めに目付をしておきゃなきゃいかん状況は続くよな。フォーク投手を相手にするとき、これが一番厄介だよな。やはり栗林のフォークってのは打者にとっては脅威である。それを印象付けたように思う。ただ、勝てない投手、大事な場面で打たれる投手というのは、ここで投げる球がストライクゾーンに入れることができない。この6,7球目をしっかりストライクゾーンに入れてくるあたりはやはりドラフト1位の評価の投手。そう感じたねぇ。そして最後に三振に仕留めたのは高めからストライクゾーンに入ってくるフォーク。いわゆるカウントが若い時にストライクを取りくる球だよな。これは低めに目付をしている周東にとってはまさに青天の霹靂くらい予想外の球だったろう。全く反応ができなかった。これでゲームセット。あの場面で一つ間違えれば長打を食らう危険性のある球を投げ込める投げ切れるというかねぇ、その度胸と技量ね、この両方を身に着けている栗林ならではの打ち取り方だよな。抑え栗林の人選は間違えていない。そう感じた同志は多かったんじゃねぇかねぇ??

森浦、大道のルーキーも持ち味を出したピッチング。大道には課題も見えた

今日は試合の最後から振り返っているので混乱している同志もいるだろう。この栗林のクローザーという形を実現できたのも7回、8回をしっかり抑えたルーキーの好投があってからこそ。本当にこの3人のルーキーは頼もしいよな。
特筆すべきは森浦。1点差の7回にマウンドに上がった。先頭打者に出塁を許した。どうだろう??これが昨シーズンの中継ぎならば、簡単に点を許してしまうような展開だよな。でも森浦は「それがどうした!?」言わんばかりに落ち着いた投球で後続を断った。非常に頼もしいよな。もしかしたらシーズン途中で先発転向もあるのでは??そんな期待すら湧いてくるような投球だった。これからも森浦からは目が離せないよな。
8回を担った大道。結果的には無失点に抑えたけど、課題の残る投球だったように思う。今日の内容はストライクとボールがはっきりしていた。並みの投手なら2,3点取られてもおかしくなかった。それを無失点に抑えたのはやはり球の力だったように思う。今日は上手くいった。でも、今日のような投球ならばシーズン中は通用しないと思う。まず変化球でカウントを取れなかった。なんとか投げっぷりと真っすぐの力で乗り切ったけど、情報を取られたら崩すのは簡単なように思う。持ち前の投げっぷりと真っすぐを活かすのであれば変化球でカウントを取れるようにならないと厳しいかねぇ??課題の残る投球だったように思うねぇ。

先制の広輔のタイムリーは見事の一言。中軸でももう1点取れれば楽に勝てた??

さてこの大事なソフトバンクとの試合で先制したのはノーアウト満塁から飛び出した広輔のタイムリーだよな。真っすぐにヤマを張って見事にライト前にはじき返した。素晴らしいよな。ノーアウト満塁というチャンスに点が入るか否かは先頭打者が結果を出すのが大事。見事だったよな。このタナ、キクの1,2番に異論を唱える同志が多いことも知っているけど、開幕はこの二人に1,2番を託すのがベストな選択だと思う。この二人が機能していればいい野球ができるだろう。ただね、あわよくばこのタイムリーのあとにもう1点ね、クリーンナップで得点してほしかった。この日のクリーンナップはノーヒット。まぁこの部分が最後に栗林の劇場を生むことになったのだろう。ここで畳みかける攻撃ができないことが今のカープの課題になってくるだろう。中軸を担う選手にはしっかりしてほしよな。違う角度から見てみれば、本当ならこの回に一気に勝負を決められたのでは??という話も出てくるだろう。まさにこれがカープの攻撃陣の課題でもあるよな。

野村は「高め」を有効に使って5回無失点。開幕3戦目の先発をほぼ手中に

さあてどんどん遡るよ(笑)。今日の先発はこれまで2軍キャンプから着々と結果を重ねてきた野村。逆転ローテ入りに気合の入ったマウンドだったに違いないよな。今日の野村は非常によかった。もともとコントロールとキレで勝負するタイプの投手。本来なら低め低めとついていくのが真骨頂なんだろうけど、今日の投球では高めの球を上手に使っていたように思う。この辺ね、カープバッテリーの「変化」を感じる投球内容だったように思う。19日に投げた大瀬良もソフトバンク打線に高めを上手く使っていたように思う。まぁ詳しくはこの日の記事を見てくれればいいと思う。
大瀬良、ソフトバンク相手にさすがのピッチング。負けはしたけど、自信になるゲームだったように思う
ひょとしたらカープの投手陣は今季、この高めの球を多投してくる可能性があるように思う。それが上手くいけば打力のチーム、巨人、阪神、DeNAあたりには有効のように思う。まぁ高めで相手を抑えるには高めに力のある球を投げ込めるかどうかという部分が大事に思う。余程高めのコントロールに自信があるかどうかってのが分かれ道になると思うけどな、この高めを有効に使える投手がどれだけいるか??結構カギになるような気がするねぇ。

選手が、ベンチが、ファンが勝ちにって勝てたのが何よりの収穫

アタクシは手前味噌かもしれんけど、このソフトバンクに勝てた、それも僅差で勝ったというのは非常に大きい、そんなふうに思っている。それはなぜか??
ひとつはこれまで善戦してきたなかで、今日こそは勝つぞという選手とベンチ、そしてスタンドに詰め掛けたファンが同じ気持ちで挑み、勝てたこと。これは大きいと思う。
二つ目は野村のあとをつないだ投手たちがみんなソフトバンクとはほぼ初めての対戦だったこと。まぁコルニエルは2軍でやっているからそのプレッシャーで1点を失ったけど、7,8,9を抑えたのは全てルーキー。つまり強くてこれまで屈してきたソフトバンクの強さを「知らない」投手たち。この3人で1点差の終盤を乗り切ったというのがね、新しいカープを予感させる。そんな気がしてならんのよ。もし、これが今村や一岡、中崎の継投だったら、やられていたように思う。怖いもの知らずという言葉あるけど、このゲームで苦しいながらもソフトバンク打線に堂々と戦って投げ抜いたルーキーの投球ぶりを見るとね、「新しい時代」に差し掛かっていく予感めいたものを感じた。ソフトバンク打線を恐れずにそして抑えた若い投手たちの時代がそこまで来ている。そんな感じだよな。確かにカープは3連覇時代からの過渡期が昨季あたりから来ていると思う。。特に投手陣にはそれを感じる。新しいカープがそこまで来ている。いい傾向だよな。ただ、この若い投手たちの奮闘ぶりにまだ老け込むには早い3連覇戦士たちが刺激を受けて頑張ってくれれば、これ以上心強い戦力はない。いい方向にこの勝利がいざなってくれるといいよな。

オープン戦だけど、この1勝はとてつもなくデカイ

ソフトバンク側から見れば、なんだよ??あの弱いカープに負けたのか??まぁいいや。くらいに思っているのだろうけど、カープサイド、カープファンからすればこの勝利は結構ビッグニュースなんだと思う、なんせ、日本シリーズで4タテ喰らい、その後巨人も8タテ喰らっている。セ・リーグの天敵と言ってもいいだろう。仮にこのオープン戦3連戦でソフトバンクに3タテ喰らったら、交流戦では完全に受け身で戦うことになるだろう。こうなると厳しいよな。仮に交流戦でソフトバンクに勝ち越したらそれだけでセリーグでは大きなアドバンテージになる。相手が強いからって選手もファンも負けを「仕方ない」と思っちゃぁリーグ優勝なんてできやしないのよ。ソフトバンクにいかに勝つかってことに力を注いで損は絶対にないのよ。1,2戦目でいいゲームをした。負けはしたけど。そしてこの3戦目ね、カープの選手はソフトバンクに決して圧倒されていなかった。野村やルーキーの投手たち、そして野手達も決して「勝てない」と思って野球をやっていなかった。その気持ちが今日の勝利を呼んだのだと思う。
なぜ、あの9回の表、カープファンは祈るような思いで栗林を応援したのか??それはソフトバンクに勝つ「意味」をファンがよ~くわかっていたからなんだよな。そういう意味ではチームもファンも一体になって勝てた試合だったともう。これを取るのは非常に大事なことのように思う。いよいよ来週の金曜日に開幕を待つばかりになった。いいスタートを切るために今日は絶対に勝ちたかった。いいスタート切れる予感がビンビンしてきた。開幕が待ち遠しいねぇ。

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