広島がリーグ覇者のヤクルトに完敗し、4年ぶりのCS進出が断たれた。1試合を残して4年連続Bクラスとなる5位が確定。佐々岡真司監督は「こういう結果になって申し訳ない気持ちです」と謝罪を口にした。3連敗
情報源: 【広島】本拠マツダ5連敗でCS完全消滅…佐々岡真司監督「申し訳ない」就任3年5位→4位→5位
とうとう今季のカープの順位が確定した。熾烈??な3位争いの中、一時は一番有利な状態になったけど結局大事なゲームを落としまくって三つ巴のCS争いから一番最初に脱落してしまった。まぁこれが現実だし「実力」なんだと思う。
平成から続くカープの勝負弱さ。歴史は繰り返す
このブログをいつも読んでいただいている方ならお分かりだと思うけど、今季のCS争いは先週、甲子園とマツダで1試合ずつ行われた阪神との直接対決ね、負けた方が脱落と書いた。3年連続シーズン負け越しでCS語る資格なし。佐々岡監督は大瀬良と中崎へのこだわりを最後まで捨てられなかった??
このカードは先に阪神が負けた。これで脱落と書いた。次にカープが中崎が打たれて負けた。これでカープも脱落と書いた。これまでの経験上、アタクシは熾烈な戦いになればなるほどカープの弱さが出てくる。この中崎が打たれたゲームはまさにその典型でね、確信めいたものを感じた。やはりカープは弱いとね。
それには根拠がある。まぁ何か書物に書いているわけではなくアタクシが47年カープを応援してきて、脳みそに書き込まれたカープの負の歴史ね、これがまた顔を出した。あの中崎が打たれて負けたゲームを見て感じたんだよな。こりゃ、もうダメだと。
CS絡みでいえば、旧広島市民球場ラストイヤーのシーズン。2008年だったかな??エース黒田、4番の新井が抜けてダントツの最下位予想だったカープはスタートから元気がなかった。しかし5月、そして交流戦を勝ち越すと勢いに乗ってきた。同じく開幕から躓いた落合・中日と夏場から激しい3位争いを演じた。
そして旧広島市民球場最終戦。これ、ヤクルト戦だったと記憶している。若きエース・マエケンがホームラン、この年新しく四番に座った栗原も一発を打って快勝。最後は宇宙戦艦ヤマトの曲で球場を1周した。この曲の「必ずここへ帰ってくる」というフレーズね、仮にカープがCS出ても日本シリーズに出なければ、再びここでゲームができない。それでも必ず帰ってくるというのは、そのくらいの自信があったのだろう。CS進出も中日よりもカープが有利だった。まず、大丈夫だろう、誰もが思っていた。
ところがカープは残り7ゲーム、確か甲子園と横浜だったと思うけど、ここで3連敗した。対する中日は連勝してひっくり返された。結局この年のカープは4位になった。こうした最後の最後でね、勝ち切れない、連敗癖というのが出る。今季もそう。このヤクルトとの2連戦も勝ちに来ていないヤクルト相手に初戦は逆転負け、昨日は若い先発投手相手に手も足も出ずと本当に勝ちたいのか??と思わせる野球をやるのもカープ。歴史は繰り返すんだなぁとしみじみ思うねぇ。そういう野球をやりそうだと確信したのが中崎が打たれた阪神戦。アタクシはここでカープはCSに出る資格もないと断じた。
ヤクルトが教えてくれたカープに足りない攻撃力
優勝を決めたヤクルト。このカードはCSに向けて主力を休ませる、村上のホームラン記録、そして新戦力の発掘といろいろな目的があっただろう。決して「勝ちにこだわって」いなかったと思う。そのヤクルトに対して初戦はいい感じでやっていたけど、一つのきっかけでカープは3位争いに必要な流れまで手放してしまったように思うねぇ。
それは紛れもなくオスナの逆転スリーランだよな。これはいろんな意味で「効いた」。負けられないゲームなのに矢崎や栗林をうまく使えないカープ首脳陣に対してのダメ出しの意味も大きかったと思うねぇ。レフトスタンドに伸びるボールがカープベンチを見下ろして、「なんで矢崎じゃないの??」「なんで真っすぐで来ないの??」と言われているようにも感じた。
何かカープベンチの勝負勘の無さをあざ笑われた気になった一発だった。これでカープサイドが完全に「シュン」となったよな。
そのシュンとなったカープは一夜明けてもシュンとしたままだった。結果は御覧の通りだよな。打線は若い投手に抑えられ、ヤクルトの得点はすべてホームラン。サンタナが使えないということでその代役テスト中のギブレハンがスリーラン。とどめはオスナの2夜連続の一発。これで20本到達となった。この一発の打球も何かカープへのメッセージが込められていたように思う。「広島さん、ホームラン打てないねぇ」と。アタクシは昨オフからずっと言い続けてきた「長打力不足」「一発の補強」ね、やっぱりやらんといかんよね??と。まぁ球団首脳には全く響いていいないんだとは思うけどな。
ホームラン20発以上今季はゼロ
この一発の重要性ね、アタクシは今季もしつこいくらい書いてきた(笑)。プロ野球はやはり一発というは本当に大事。このヤクルトも勝たなくてもいいゲームでも勝てるのは戦略やサインプレーなど一切いらないホームランがあるから。そんなチームに対して1試合で3回も4回も送りバントを使うチームが勝てるわけがない。やってる方も応援している方も一発でひっくり返されると本当にどん底に突き落とされた気持ちになるよな。
今季のカープ、これまでホームラン数は91本。ヤクルトは170本。まぁ倍近い違いがあるよな。先発投手に関してはカープの方がいいとは思うけど、結局は中盤以降に先発のバテから一発を浴びてひっくり返されるパターンが多いよな。
2016年に「逆転のカープ」と言われたシーズンのカープのホームラン数は152本でリーグトップ。ホームランの重要性はこれだけでも十分説得力あるだろう。この2連戦、ヤクルトのホームランが、カープに足りないものを教えてくれたような気がするねぇ。
5位確定。とりあえず評論家の予想は覆した!?
これで今季の順位は5位確定。4シーズン連続Bクラス確定だよな。完全に暗黒に逆戻りとったところだろう。まぁ佐々岡監督では…というのはある。半世紀ぶりの投手出身の監督誕生でこれまでとは違ったカープが見られるのでは??と期待したけど、攻撃面ではやはりそれを取り巻くコーチ陣ね、この力の無さが露呈する形になった。やはり「勝ったことがない」コーチでは限界があるよな。
今季は開幕から各評論家が軒並みカープを最下位に予想した。誠也が抜けた影響を理由にする人が多かったけど、3位争いをしたことでこの予想は覆すことができた。ただ、一人一人の選手の力を見ると、アタクシはこんなもんじゃないと思っている。やはり首脳陣。問題はここかなぁと思うねぇ。
今日にも大きな動きがある??
これで明日、中日との最終戦で今季のカープは終わる。CS争いから一転、あと1試合でシーズン終了とね、やはりなんとなく寂しい気もする。秋だねぇ。
まぁカープ球団自体は仕事が遅いんで、どうなるかはわからんけど、佐々岡監督がこの3年連続Bクラスを踏まえてどう動くのか??一つ注目だろうねぇ。今日1日、佐々岡監督もカープ球団も何かしら動きがあるかもしれん。発表は日程が終わってからだろうから、月曜日のスポーツ紙の1面がどうなっているのか??注目だよな。
アタクシは佐々岡監督次第だと思う。佐々岡監督が本当に責任を痛感して「辞める」といえば終わりだろう。ただ、佐々岡監督が松田オーナーに「進退伺い」を出すとなれば、来期も佐々岡監督だと思う。
カープの監督というのは基本、松田オーナーが決める(笑)。だから本当に監督業を続けることができないくらい体調を壊さない限り、続投ということになるだろう。成績なんか二の次。若い投手が出てきたと佐々岡監督の手腕を無理くり評価して続投を言い渡す絵面は簡単に想像できる。緒方さんも野村謙二郎さんも体調を理由に監督を辞めることができたようなもの。佐々岡監督が黙っていれば続投は濃厚と見る。3年連続Bクラスなら普通は立派な退陣理由になる。まぁその辺が通用しないのが「松田カープ」。この辺はいい加減にしろと地元が声を上げてほしいところだよな。
来期は先発陣が心配
さて、順位が確定したところで明日の中日戦の大瀬良の先発はなくなったようだねぇ??先発3本柱の大瀬良は初回に滅多打ちに合った阪神戦が最後の登板になった。昨季の最多勝九里は3回3失点で昨日のゲームを降板した。セ・リーグ投手成績をみるとカープの投手では森下が7位。残念ながら大瀬良と九里の名前はない。寂しい限りだよな。
森下も11勝目がかかった最後の登板も4点のリードを背景にらしい投球が見られなかった。侍JAPANにも選出されたようだけど、モノ足りないシーズンであったことには間違いないだろうねぇ。
この森下が勝ち頭となったわけだけど、ここに若い投手の台頭や助っ人外国人選手の名前もない。ちょっと来季の投手陣は心配だよな。もちろん3本柱には期待はしたいが先発陣にも新しい戦力の台頭が待たれるよな。
それと投手陣だけではなく、戦力全体の入れ替えも5位になったことでやっていかなきゃいかんよな。残りゲーム1試合だけど、カープの選手で今季で引退という選手はいない。ということはこのオフかなりの戦力外通告を出さないと戦力の入れ替えもままならないだろう。まずは助っ人陣の契約、マクブルーム以外は全部入れ替えてもいいとさえ思っているし、FA残留の選手たちの処遇も考えなきゃいかんだろう。年俸通りの活躍ができていない選手に関しては大幅減俸も提示しなきゃいかん。まぁ普通のチームならやるんだろうけど、カープにそれが出来るかどうか??オフのカープ球団の動きに注目だよな。
コメント
Mage さん、こんにちは。鯉の新井です。
とりあえず、今シーズンも楽しい記事や興味深い提案
をありがとうございました。最近の不甲斐ないシーズンでも
ブログを続けられるってのは立派なカープファンだと思います。
最近、床屋に行ったんですがカープの愚痴になると
そこのご主人も止まりませんでしたね。もう気分が悪くなるから
見るのを止めたって私以上に憤慨してましたよ。
こんな試合を続けていくとだんだん観客が減って補強ができなくなり
以前の暗黒時代に戻るのではってオールドファンは心配になりますよね。
佐々岡監督に今からでもできることは自ら辞任を申し出ること
これに尽きるでしょうね。せっかく選手時代に築いた功績を
これ以上汚さないためにも最後だけでも潔い決断を祈るばかりですね。