広島先発の九里亜蓮投手が立ち上がりからストライク先行の投球で中日打線を4安打無失点に抑え、今季初勝利を手にした。8回まで97球の省エネ投球。今季チーム初勝利の… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 【広島】九里亜蓮8回無失点で今季初勝利「すごくいい戦い方をしている」新井監督 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
長いペナントレース、どのチームもいい時と悪い時がある。昨季は開幕6連勝で開幕ダッシュに成功したカープも終わってみれば最下位・中日に0.5差の5位。限りなくビリに近い結果に終わったよな。自分の所の連勝もいいけど、状態の悪いチームからいかに白星をぶんどるかってことも長いシーズン戦って行くうえでは大事だろう。開幕から4連敗もその後5連勝。前カードの巨人、そして昨日の中日とね、状態の悪い元気のないチームからしっかり白星を重ねているわけだから、戦い方としては悪くないよな。
九里8回97球の省エネ投球で今季初白星!!
昨季…というか、ずっと鬼門と言われるバンテリンドーム、中日先発が天敵・柳とくれば、このゲームは厳しいかなぁと思っていた。実は昨季も開幕6連勝の後に乗り込んだバンテリンで3タテ食らっているんだよな。ところがなんのなんの、先発の九里が非常にいい投球で中日打線から凡打の山を築いた。8回を97球と完投・完封ペースでチームを5連勝に導いた。アタクシ推しメンの今季初白星。この5連勝中に開幕ローテ5投手全員に白星がついた。この傾向は非常にいいかなぁと思うねぇ。
やはり先発投手にきちんと白星がつくということはこちらのペースでゲームができている確率が非常に高いということだよな。先発が安定していると野手も落ち着いて攻撃に専念できる。たくさん点を取らなきゃといった焦りや無駄な力が入らない分、力も出しやすい。長いペナントレースを考えれば、こうした戦い方ができるチームが上に行くだろう。この確率をどんどん上げていきたいよな。
18メートル離れた坂倉と会話ができるようになった
昨季は6勝止まりだった九里。このオフ、アメリカにわたってフォームを見直した。前年の最多勝投手も「これじゃ、イカン」という焦りもあっただろう。昨季は常に力が入っていたように思うし、今季初戦の阪神戦でも力みからかコントロールにバラつきあって四球から失点するシーンが目立ったよな。
しかしこの日の九里は非常に力抜けていてね、「大人の投球」をしている印象だった。それと変わったなぁと思ったのはバッテリーを組む坂倉とマウンド上で「会話」が出来ていたように思う。もちろんマウンドからホームベースまで18メートル離れているわけだから直接会話はできないけど、坂倉のサインに大きく何度もうなずいているシーンがたくさん見られた。この「うなずき」は坂倉が出すサインに対しての納得のサインというかねぇ、「わかった、オマエはそう考えているんだな」と。これ、リードを勉強中の坂倉にとっても非常にありがたいことだろうと。これまでの九里だと余裕がない分、結構捕手のサインに冷たく首を振るシーンが見受けられたけど、この日の登板に関して言えば、そんなそぶりもなくしっかり捕手と「会話」が出来ていた。もともと力がある投手だからな、しっかり自分のベースで投げられれば、それなり投球はまだまだできるだろう。今後が楽しみだよな。
この展開でターリー、栗林を出さなきゃならない「事情」
九里の好投、球数を考えたら完投させてもいいかなぁと思ったカープファン同志は多かっただろう。しかし新井監督は9回表、九里の打順で迷わず代打を送った。スコアは2-0。点差はワンチャンスで追いつかれるけど、この日の中日打線と九里の内容を見ると下手に投手を代えなくても…というのはあったよな。ただ、きちんとした形で勝つというのも大事なこと。「勝てるゲームをしっかり勝つ」ってのは上位に上がるためにはやらんといかんよな。
9回表、カープが無得点だったら迷わず栗林がマウンドに上がっただろう。ところが打線がつながって2点を追加。4点差になった。セーブシュチュエーションがなくなったので当然栗林の出番はこの時点ではなし。セットアッパーのターリーがマウンドに上がった。しかしこのターリーがピンチを作って1死も取れずに降板し、結局栗林が投げなきゃいかん展開になってしまった。個人的には少しターリーには気の毒なことをしたと思っている。
2点差で9回ならターリーは出番なしだろう。ところが4点差になって出番が回ってきてしまった。気持ちの面で少し切れていたように思うし、非常に難しいマウンドだったと思うねぇ。ただ、ここに今のカープの問題というかね、ブルペンの事情が影響しているかなぁと思うねぇ。
今季に入ってアタクシは何度も書かせてもらっているけど、ブルペンの肉付けね、抑え栗林、セットアッパーにターリーと松本竜だけど、こうして直前で点差が開いた時にこの3人以外に行ける投手ね、ここで負けパターンやビハインドで投げる投手を出すわけにいかんよね。例えば勝っていても先発が5回で降板した時の6回、7回を投げる投手。こういう立場の投手が本来であればこの9回に登板するべきなんだと思う。カープのブルペンはここが手薄。この勝ちパに準ずる投手の整備が出来ていない事情が露呈したと思うんだよな。もちろん、これは戦いながら、色んな投手を使いながら決めていけばいい。逆にシーズン中にこういった存在が決まらないと夏場は苦しくなる。克服して行かなきゃいかん課題ではあるだろうねぇ。
秋山が安打製造機ぶりを発揮の4安打!!
開幕から3番に座る秋山がこの日は4安打と大当たり。長打あり、内野安打ありと大技小技でアタクシ達を楽しませてくれた。頼もしい限りだよな。
特に素晴らしかったのが9回の三塁打。2死から菊池・野間の連打で作ったチャンスをきっちり「点」につなげたよな。この点の取り方は何気に昨季まで見られなかったと思う。
昨季のカープは高いチーム打率を誇りながらも得点できないといった特徴があった。もちろん「一発」が少ないというのも大きいんだけど、この日の9回の攻撃のように2死から作ったチャンスをモノにできないシーンも多く「残塁」が目立ったよな。秋山の三塁打はそういった課題を吹き飛ばしてくれる非常に意味のある一打だったと思うねぇ。2死からでもつなげられると相手のダメージもデカイ。シーズンを通してこうした点の取り方ができるといいよな。
元気のないチームからしっかり白星をいただくのが強いチーム
あまりよそ様の話をするのは気が引けるのだが、昨日からの対戦相手の中日ね、非常に元気がないなぁと感じたねぇ。まぁ連敗中なんで仕方ないとは思うけどな。
立浪監督も京田を放出したように若手に切り替えて新しいドラゴンズを作ろうという意図はこの日のスタメンからも感じ取ることができる。若い選手にはチャンスだよな。ただ、その若い選手たちから「ギラギラ」したものが全く感じられなかった。何か怖がって野球をしているように見えた。それがチャンスへのプレッシャーなのか、ベンチを気にしながら野球をやっているのか??若々しさがない。守備のミスが目立った二遊間、岡林も昨季のようなイヤらしさが感じられなくムチャクチャ好青年に見えた(笑)。それとベンチのムードもコーチ陣の会話もなく、静まり返っているように見えた。チーム状態の悪さがうかがえるよな。それに加えてエース・大野雄が肘の手術をすることになったそうな。ヒジにメス入れるとなれば、今季は絶望。開幕から非常にキツい状況だよな。長いシーズンいい時もあれば、悪い時もある。悪い時をいかに短くしていくかってのはベンチの手腕にかかってくる。立浪監督も頭が痛いところだけど、敵ながら頑張ってほしいというのはあるんだよな。
ただ、厳しい勝負の世界。同情は禁物だよな。勝てるところからしっかり勝っていくことは大事。前にも書いたけど、状態の悪い巨人から3つ勝って勢いに乗った感じだったし、この中日とのカードもしっかりと白星を重ねていくことは大事。鬼門の交流戦もあるしな。
この連勝でとうとう貯金1となった。順位は単独3位に浮上だ。決して悪い気はしないよな。ただ浮かれていてはダメ。チームはもちろんだけどアタクシ達ファンも長いシーズンだし、気を引き締めたいよな。
開幕から連敗時はまだ3試合、4試合、明日があるさと前を向けた。でも逆の見方もある。まだ9試合。順位や貯金なんかまだ気にする必要はない。まだあと134試合あるんだから(笑)。とにかく目の前のゲームね、それも状態の悪いチームからはしっかり勝っておく。チームを作っていくうえで白星は一番の薬。今日もしっかり勝っていきたいよな。
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