「巨人4-9広島」(12日、東京ドーム) 広島が九回に巨人・大勢を攻略して同点に追いつき、延長十回に一挙6点を奪って押し切った。これでチームは4連勝。貯金を「2」とした。
情報源: まさにミラクルカープ!延長十回一挙6得点&4連勝に新井監督「頭が下がります」1点を追う九回にG大勢も攻略
この日はCS放送の日テレG+で観戦。まぁこの放送はアナウンサーがうるさい(笑)けどな、巨人が負けていると割と心地よくみられる。それと結構データを拾ってきて紹介するんでブログを書くネタを提供してくれるというメリットもあるっちゃぁある。カープ先発の大瀬良が5年間東京ドームで白星なしとか、巨人延長戦6連敗中とかね、まぁデータ、ジンクスというのは結構当てはまっちゃうんだねぇ。面白いよな。
大瀬良7回5安打2失点の好投!!失点はやはり「アレ」が影響??
まずは両先発投手。カープは左太ももの違和感から離脱していた大瀬良が復帰登板。対する巨人は大型左腕の横川。前回の東京ドームではなかなか打ち崩せなかった相手だし、この日も点はなかなか取れないだろうという予測は立った。大瀬良の出来がこのゲームを左右するかな??といった感じだった。
ゲーム前の両チームの戦い方を整理するとカープは相変わらず打率はいいけど点が取れない。巨人は打率はそうでもないけどやはり一発を中心とした得点力はリーグナンバーワン。投手に関してはカープが防御率2点台、巨人がリーグ唯一の4点台とこの辺はチームカラーがハッキリ出ているよな。どちらのチームが自分たちの形に持ち込めるか??そういった中で大瀬良の役割というのは非常に重要だったと思うねぇ。
この日の大瀬良は非常に良かったと思う。特にコントロール。低めに生きた球がズバズバ行っていたよな。最近にはない丁寧さもうかがえた。それとやはりゲーム展開上先に巨人の取られると手が付けられなくなる。それとクリーンアップの坂本、岡本には一発を打たれないように細心の注意を払って投げていた。勝たせてあげたい内容だったよな。
前に書いたけど、東京ドームで勝てていないというデータが生きてしまったよな。6回に丸にツーランを打たれてしまった。まぁこのイニングだけ、ちょっと大瀬良が浮足立ってしまった印象がある。それはなぜか??
別に大瀬良に聞いたわけではなくアタクシの印象だけど、直前の6回表の攻撃ね、秋山がツーベース、マクブルームが四球で無死1,2塁のチャンス。ここでカープ打線は点が取れず横川に踏ん張らせてしまった。大瀬良の中でここで点が入りそうというムードの中で終わってみれば変わらぬ1点差のまま6回のマウンドに上がった。ガッカリとまではいかないけど、リードを広げてくれるだろうという期待感がしぼんでしまった直後でちょっとした「負のスポット」が出来てしまったように思うねぇ。そこを突かれて、あれよあれよという間に丸に逆転打を許してしまった。5回まで丁寧に投げていたけど、6回たった4球でひっくり返されてしまった。まぁ長いイニングを投げる先発投手にはゲーム中は色々あるもの。これでこの日の大瀬良の投球の評価が下がるわけでもないナイスピッチングだったよな。それも新井監督は評価して、打席が回ってきても送りバントをさせて同点に追いついて7回を投げ切った。7回は見事に3者凡退。これである程度スッキリして次のマウンドに上がれるだろう。この辺は新井監督の親心というかね、逆転されて終わるよりは…というのはあったように思う。大瀬良の次の登板に期待だよな。
「一発で仕留める」打撃が出来てきた??
やはり巨人は投手力が…というゲームではあった。ボール先行が目立ったし、勝負できる球も限られていてね、そら打たれるわという投手が何人もいた。カープがこれまで「得点力不足」を指摘されてきたけど、大きな要因は長打力不足だけど、こういう比較的攻略しやすい投手を助けてしまう打撃をしてしまっていたこともアタクシは少なからずあったと思う。よく「一発で仕留める」というフレーズを耳にするけど、カープの打者が結構これができなかった印象が非常に強かった。この日の巨人先発横川もスライダーが高めに浮くところをカープの打者が見逃しているシーンが多かった。その横川のスライダーを待ち構えてスタンドの放り込んだ男がいた。そう、我らが西川龍馬だよな。
恐らくだけど、龍馬は高めに浮くスライダーをずっと待っていたように思う。この打席は初球が真ん中の真っすぐ、2球目がやや外低めにスライダーと低めに全く興味を示さずに見逃していた。この辺から「予感」はあった。恐らく巨人バッテリーには龍馬の狙いに気づいていなかったのかもしれん。好打者・龍馬を2球で追い込んで外の落ちる球で仕留めるシナリオを描いていたように思うねぇ。しかし龍馬はその引っ掛けにも乗ってこない。バットすら振らない。そして5球目。大きく曲がるスライダーを投げるつもりが高めに抜けてしまった。龍馬は「キタ!!」思ったのだろう。この打席で初めて「振りぬいた」。ライトスタンドに突き刺さる先制HRになった。完全に龍馬はこの球を待っていたように思うし、そして「一発で仕留めた」。素晴らしいよな。
坂倉は初球を狙ってタイムリー
ビッグイニングになった延長10回表にも「一発で仕留める」打撃が光った。まずは勝ち越しのタイムリーを打った坂倉。やはりリードの方で頭がいっぱいで今季は打率がなかなか上がってこないよな。そんな中でも勝ち越しのかかる場面では見事な集中力を見せてくれたように思う。
巨人のマウンドには菊地。非常に体が大きくて将来性を感じる投手だよな。ただ、この日の登板はいかんせん変化球がきまらない。先頭の秋山からコントロールに苦しんだ。最後は苦し紛れのスライダーが秋山のひざ元に食い込む形になり思わず秋山がバットを振ってしまって三振。しかし続くマクブルームには2ストライクと追い込みながらも決め手に欠けて四球。龍馬にはこれまでウィニングショットで使っていたスライダーを狙い打たれてヒットでつながれた。たぶん、このスライダーを打たれたことで巨人バッテリーは「どうするべか??」と迷いが生じたような感じになった。そこを坂倉が見逃さなかったよな。坂倉への初球は十中八九「まっ直ぐでストライク」を投げてくるだろう。狙いを定めた坂倉のバットから強烈に1,2塁間を抜けるタイムリーヒットが噴き出た。これも「一発で仕留めた」見事なヒットだよな。
菊池の満塁弾も狙い通り
続く矢野も四球をもぎ取って5点目。ここで原監督は菊地を諦めてロペスにスイッチ。まぁこのロペスを見ても準備不足というかね、もともとセットアッパー候補で入団したようだけど、ゲームに入っていけてない感じがアリアリと伝わってきた。まぁそれを菊池が見逃さなかったと言っていいだろう。あのホームランは確実に「長打を狙っていた」ように思う。ヒッティングポイントをしっかり前に定めてね、これもまさに「一発で仕留めた」と言っていいだろう。
「一発で仕留める」のは何も初球だけではない。投手の配球からの「読み」で狙いを定めてそれを狙い打つのも「一発で仕留める」ということだろう。4回の龍馬もそうだしな、ミスター赤ヘル浩二さんはこの「読み」が素晴らしく、そしてその球を「一発で仕留めた」。すごかったよな。
この打席、菊池はフルカウントからグランドスラムをたたき出した。フルカウントからというのは非常に難しいんだけど、一言で言えば「迷いなく」待っていた球を仕留めたといった感じだろう。これ、気持ちのどこかで「四球でも・・・」となっていたらこの一発は生まれなかったと思う。
マウンドに上がったロペスは真っすぐで押した。押して押して最後はスライダーで仕留めにかかったけど、これがボール球になった。これがストライクゾーンに来ていたら菊池はタイミングを崩されて凡打に終わっていたと思う。
ロペスはここまで6球を投じたけど、高めに抜ける真っすぐがあった。たぶんストライクを取りに来るカウントで真ん中高めに来る傾向があった。初球、追い込んでからの4球目、フルカウントで四球を出せなくなった7球目、そして菊池が仕留めた8球目。これ、みんな同じコースに投げている。菊池は4球目、7球目をスイングしてファールにしている。7球目はちょっと打ち損じた感じもあった。この球を待っていると分かった。そして8球目の同じような真っすぐ。これを菊池はしっかりと仕留めたよな。まぁHRは狙っていなかっただろうけど、強い打球を外野へという気持ちは持っていたのだろう。最高の結果になったよな。
この狙った球を凡打にせず「一発で仕留める打撃」ね、長年の課題だったように思うけど、この辺がしっかりできていた。これが9-4のスコアになったような気がするねぇ。
大勢を攻略!!韮澤・松山の左打者
話は前後するけど、8回裏にターリーが勝ち越しを許した。坂本との勝負を避けて岡本勝負でいった結果だけど、決して打たれたわけではなく守備陣形の穴にボールが落ちたヒットだったしな、ターリーも下を向くことはないよな。そのターリーの失点をカバーすべく、最終回の9回、巨人の絶対守護神・大勢から1点をもぎ取って延長戦に入った。この大勢を攻略したのはカープの左の代打陣だよな。
1死後代打韮澤が左中間へツーベース。左打者の外の出し入れで勝負する巨人バッテリーの配球を読んでいたのか、非常にいい打撃だったよな。この韮澤は大島のファインプレーに阻まれたけど、中日戦でも外野に鋭い打球を飛ばしていた。だんだん「使ってみたい選手」になってきたよな。
そして、このチャンスに松山が登場。どん詰まりながらもレフト前にしぶとく落とした。代走の羽月の走塁も判断が良かった。この同点劇に巨人サイドは愕然としたことだろう。さすが松山といったところだよな。
ただ、気になったのはあの松山のヒットね、レフト深すぎねぇかな??とは思った。前に守っていたらひょっとしたらダイレクトキャッチできたかもしれんし、仮に落ちたとしてもホームへは行けなかっただろう。ちょっとした守備位置も命取りになる。野球というスポーツは奥が深いよな。
接戦になれば勝てる!!
この日は延長10回に打線がビッグイニングを作ったけど、この4連勝はすべて先発投手がしっかりゲームを作り、リードされても攻撃が何とか食らいつき、ゲーム終盤に勝ち越す。栗林はいないけど、ブルペン陣が一致団結して少ないリードを守り抜く。いい勝ち方が多いよな。今季の新井カープの「勝ちパターン」というかね、接戦になればこっちのものといった形が出来つつあるように思うねぇ。これが有るとないとでは戦い方に大きな違いが出てくる。この辺は開幕から1か月半、新井監督の辛抱強く選手を起用してきたことに選手たちが応え始めているようにも見える。いい感じだよな。
特に投手陣ね、頑張っているよな。この日は丸に2発打たれたとはいえ、先頭打者をしっかり抑えているしな、確かに四球が多い投手はいるけど、しっかりゾーンの中で勝負できている。頼もしいよな。
それと順位が下のチームにはしっかり勝てているのがいいよな。この巨人戦もしっかり勝てれば、この後は先週同様DeNA、阪神との対戦がある。先週はチームは今ひとつ調子が上がっていなかったけど、来週は一味違う戦いをみせてくれるだろうという期待感があるよな。
そういう意味でも今日と明日の巨人戦はしっかり勝ちたい。特に今日は森下だから勝てば勢いも増すだろう。もうすぐプレーボールだけど、楽しみだよな。
コメント
こんにちは。
最近は松山が代打で仕事してますよね。
スタメンだと正直嫌ですが、代打ならもしかしたらヤクルト川端みたいに切り札的存在になれるかもしれないですね。
松山のヒットは評論家があの守備位置はどうなの?みたいな記事もありましたし、守備位置のまずさはあったかもしれないですね。
チームの調子の良さが続いていくといいですね。
できれば活躍した坂倉を捕手で使って會澤は代打待機がいいとは思いますけど。
韮沢もどこかでスタメンセカンド以外でショートでも見てみたい気もします。