情報源: 広島・新井監督 “鬼門”交流戦「ガンガンいく」 開催3季連続最下位も「関係ないから“どんどん攻めて行こうぜ”と」
いよいよ「鬼門??」の交流戦
新井カープはここまで「良く戦っている」と言っていいだろう。24勝22敗貯金2でリーグ3位。途中守護神栗林が抜けたりと決して万全ではなかったにもかかわらずこの位置にいるということは他の選手がしっかりカバーしてくれているということだよな。そういう意味では徐々に力をつけているという見方もできる。特に投手陣は楽しみだよな。
打線の方は課題は多い。多いけど何とか点を取って勝ちにつなげている。派手さはないけど、昨季に比べれば足も使えているし、勝負強さは進歩していると思う。自信をもって戦ってほしいよな。
カープは交流戦、昨季まで3季連続の最下位。昨季も貯金6で交流戦突入も借金2で帰ってきた。佐々岡監督も貯金6で入った交流戦で今季はいけるといったようなコメントも残してはいたけど、打線が全く打てなかった。交流戦中ホームラン2本はワースト記録。完全にパ・リーグの投手たちに「飲まれている」印象があった。リーグは違えど同じプロ野球選手。この違いは何なのか??不思議に感じたのを覚えているねぇ。
大変だったのは2021年かな??交流戦直前でコロナ感染者が続出。先発陣のやりくりが難しく若手投手やあまり使えなかった助っ人ネバラスカスが先発して血だらけで降板したのを強烈に覚えている。どうもカープは交流戦となると風向きが怪しくなる傾向がある。まぁどことなく苦手意識だったり、周りが鬼門だ鬼門だと騒ぐってのもあるしな、カープも落ち着いて戦えていないのが交流戦なんだろう。ここを今季から新井監督になってどう戦って行くのか??注目だよな。
栗林と床田が戻ってくる!!
そんな鬼門に立ち向かうカープにビッグニュースが飛び込んできた。チーム勝ち頭の床田と守護神・栗林が1軍復帰とのニュース。どうだろう??この辺は交流戦を見据えて新井監督が早めに抹消して調整をさせていたのかもしれん。もしそうならなかなかの策士のような気がしないでもない(笑)。
この辺の投手の調整というのはひょっとしたら阪神時代に身に着けたのかもしれん。もちろんヘッドも阪神出身の藤井コーチというのもあると思うけど、阪神は長年投手力が非常に安定している。この辺は投手陣の調整の仕方というかねぇ??ちょっと痛みが出れば大事をとって抹消する。早期で戻ってきて力を発揮する。こうした流れが出来ているように見える。この辺のトレーナー陣の方針や首脳陣の考え方ね、目の前のローテーションよりも先を見据えて調整や休息を重視している感じがするよな。野手でも野間が足の違和感で抹消になったように大怪我になる前に大事を取ってという新井監督の方針がね、カープに新しい風を吹き込んでいるようにも見える。
カープはどことなくまだ昭和的な根性論で選手が頑張っちゃうところがないわけでもない。いやいや、違う。故障で長期離脱は選手のためにもチームのためにもならん。ちょっとでもおかしければ万全の態勢になるまで休ませる。長いペナントレースを戦い抜くうえでは必要な考え方だろうねぇ。
いずれにしても床田、栗林の復帰は鬼門に立ち向かうチームに大きな勇気を与えることは間違いないでだろうねぇ。
打線は考えすぎず、シンプルに
交流戦ね、強いチームはあるよな。ヤクルトは昨季、この交流戦で完全優勝を果たして波に乗った。ソフトバンクやオリックスも強いよな。まぁそのままリーグ優勝する力のあるチームだというのは間違いないけど、じゃ交流戦で何か特別なことやっているのか?と言われれば特に何もやっていないと思う。
スコアラーだって交流戦前にちょっと派遣して大まかなデータを取るってのはどの球団も同じだろう。ただ、そのデータをどう活かすのかってのは各球団の情報分析力や選手への伝え方で格差はあるとは思うけど、それだけで全て決まるわけではないだろう。やるのは選手だからねぇ。
カープ打線は今季も先発は攻略するけど、中継ぎ以降はからっきし打てないというゲームが散見する。この辺もあまり対戦の無い投手に対して抑えられている印象が強いし、心配な点でもある。でも別にスゴい球を投げるわけでもないし、特にビハインドで出てくる中継ぎというのは勝ちパに比べれば力は落ちるわけで、そういった投手に抑えられてしまうというのは疑問だよな。まぁこの辺はカープの打者が「どんなんだ??」と構えてしまうのか?それともこれは想像の域を出ないけど、例えばスコアラーの指示が「気をつけろ」という点ばかり強調されて、「この球を狙え」「この球種は結構甘く来る」といった打者にとってポジティブな情報が少ないのではないか??そんな気もしている。もう2度対戦しないかもしれん投手に対して、そんなに情報詰め込んだところで150㌔の球が18メートル間をビュンビュン来るわけで、もっとシンプルに考えたほうがいいような気もしている、もちろん実情はわからんけどな、交流戦でからきし打てないカープ打線を見るとそんな想像をするに難くないよな。それほど交流戦で打てない印象がカープ打線にはあるということなのよ。
「そんなの関係ないから」が魔法の言葉になるか??
今季から指揮を執る新井監督にとってもこの交流戦は新たなステージとなる。当然、マスコミからも3季連続最下位の交流戦について少々意地悪な質問も受けなきゃいかん。そんなマスコミ相手にも新井監督は「関係ないから、ガンガン行きなさい」と背中を押すコメント。このマスコミの使い方ね、新井監督は上手いなぁと。結構監督と選手というのは直接話はしないもの。選手へのアドバイスや苦言、励まし、賞賛といったことを結構各チームの監督はマスコミを通して伝えている。結構監督もスピーチ力というかね、そういった力も必要なんだよな。巨人原監督はいいことはいい、ダメなものはダメとハッキリマスコミを通して伝えているし、佐々岡前監督も最初の方は苦言というかね、その発言が敗因は選手のせいのように受け取られがちだったけど、最終年は自分の責任と選手を責めるようなコメントが減ったように記憶している。もちろん「言い方」も大事で、苦言も言い方次第では選手への叱咤激励として伝わるだろうし、「お前はダメだ」と言われたと感じてしまう選手もいるだろう。難しいよな。
新井監督のこれまでのコメントを聞いていると選手を責めることは一切しない。「俺はちゃんと見ているよ。頑張れ!」という想いが端々から感じ取れるよな。その新井監督が苦手の交流戦を前に「関係ない。ガンガンいけ」と言っている。ネット裏から交流戦を戦うカープを見て足りないものが何かはある程度分かっているんだろう、選手の背中を押すこと、思い切ってプレーすることの必要性を説いているように聞こえるよな。この新井監督の言葉ね、選手にどう伝わっているだろうか??うまく行けば、この「そんなの関係ないから」という言葉は魔法の言葉になるかもしれんねぇ。流行語大賞取ったりしてな(笑)。
カープを相撲の番付で例えると…??
この間の日曜日に大相撲夏場所は横綱・照ノ富士の優勝で幕を下ろした。霧馬山が大関昇進を確実にし、来場所は3力士が大関昇進を賭けることになる。相撲に興味のない方にはなんのこっちゃ??という話だけど、これは力士の力量・強さを表す「番付」の話で、前場所の成績によって来場所の番付が決まる仕組みになっている。番付が決まるとそれに見合った対戦が組まれることになる。霧馬山は来場所から関脇から一つ上の大関になるという話。安定した成績をおさめないと大関にはなかなかなれない。何度も挑戦してもなかなか上がれない力士を何度も見てきた。もちろん大関になっても2場所連続負け越すと陥落となる。厳しい世界だよな。
この大関くらいになるにはまず小結や関脇でいい成績をおさめなきゃいかん。ただ、この小結や関脇になるために大きな関門があるのよ。小結の下は「前頭」。東西前頭15枚目くらいまでいるのかな??その前頭1から3枚目くらいというのは次の3役候補という位置づけでいきなり初日から横綱・大関という強い相手と対戦が組まれることが多く、場所後半には格下との対戦が増えてくる。つまり出世するには場所序盤の横綱・大関との対戦をどのくらいの成績で抜けるかで出世の道が広がったり、狭まったりする。ここで何度も跳ね返される力士は沢山いるのよ。
あれ??これ、相撲ブログだっけか??話を戻そう(笑)。
カープの交流戦の日程を見るといきなりパ・リーグ連覇の横綱オリックスとの対戦が組まれている。その次は何度も交流戦を優勝しているソフトバンク。これはベテランの横綱といったところだろう。その後日ハム戦を挟んで現在パ・リーグ首位のロッテと対戦。これは大関といったところかねぇ??特にこの序盤の横綱との6連戦ね、アタクシはここ次第のような気がしている。
この日程からするとカープの番付は前頭筆頭あたりと言えるだろう。いきなりの横綱戦で勝ち越せば出世が見えてくる。しかし、ここで大きく負け越すと大きく番付を落とす(順位を落とす)可能性が非常に高いと思う。ここで6連敗なら終わりと言ってもいいと思う。勝負所になるよな。別に全部勝てということじゃない。5割なら御の字。2勝4敗でも勝率5割をキープは出来ていることになる。ここを切り抜ければ、昨季のようなことにはならないとだろう。今日からのオリックス、ソフトバンク6連戦ね、シーズン最初のヤマになるだろうねぇ。
と、なれば初戦を絶対に取りたい。相手は今、NPBで一番いい投手であろう山本由伸。前回対戦した時は手も足も出なかった。それでもチーム全体でなんとかやっつけてやろうという気持ちを前面に出せば、絶対に相手に伝わるはず。大きな敵だとは思うけど、小細工せず正面からぶち当たってね、一泡吹かせる気持ちをもって戦ってほしいよな。
カープ先発大瀬良も打たれることは気にせず、打者一人一人をなぎ倒すつもりで投げてほしい。さぁ、いよいよ交流戦が始まる。前頭筆頭のカープが横綱を倒して金星あげて波に乗れるか??注目だよな。
DHは松山メインでみたいなこと言ってるのが不安です。
DHはベテランの休養枠程度にしか捉えていないならチームを勝たせる要因にはならないかもしれません。
松山は複数打席を与えるよりも代打専任の方が力を出せると思います。