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「1点で 勝てると思うな コルニエル」大敗ながらもボロ負け感を感じないのはひょっとして「新井マジック」!?

強いカープがみたい!
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 広島のロベルト・コルニエル投手がまたも今季初勝利を逃した。

情報源: 【広島】コルニエル、逆転許し降板 5回途中6安打4失点 今季初白星逃す

鬼門と言われた交流戦。いきなり連敗中のオリックス、そして交流戦にはめっぽう強いソフトバンクとあたる日程を見てね頭抱えていたカープファン同志も多かっただろう。ところが前日のゲームでオリックス戦の連敗をストップさせてね、よし!!今日も勝ってカード勝ち越しを!!と色めき立ったのもつかの間、前半は投手戦ながらも後半は大差をつけられて完敗。アタクシもコルニエルが一気にひっくり返されたシーンで一時子供たちにチャンネル権を譲ったんだけど、あの5回が全てといった感じであとはオマケみたいなもの。この辺についてはチームの課題というよりは先発・コルニエルやリードする捕手・坂倉の課題が浮き彫りになったように思うねぇ。

防御率0.98の山下から先制点

オリックス先発は山下舜平大。開幕投手に抜擢されて4勝負けなし。防御率は0.98と非常にいい成績を残している投手だよな。個人的には見るのを楽しみにしていた。この山下に対して新井監督は「変則オーダー」で臨んだ。1番に龍馬。4番に松山。下位打線には広輔、林、羽月と左打者を並べた。この辺はゲーム後に真っすぐに強い選手を並べたと新井監督。完璧に抑えられるかと思いきや、攻略の糸口は結構つかめていたように思うし、4回には坂倉のタイムリーで先制した。
確かに山下は将来性豊かで恐らくメジャーのマウンドに立つだろうという雰囲気を持っている。体格もいいし、投げ下ろす真っすぐの力、フォークの角度は素晴らしい。ただ、まだ若いせいか粗削りなところは否めないし、カープ打線はそこに付け込んでいって決して楽なマウンドではなかったように思うし、決して「打てない」投手ではないというのが率直な感想だねぇ。
ただ、アタクシは昨季までのカープならこのゲームも山下に「圧倒」されていたんじゃないかと思う。そうならなかったのはやはり前日の勝ちは大きいし、後で書くけど新井監督の采配ね、これが効いているんじゃないかと思う。と同時にこの交流戦、昨季のようにはならないんじゃないか??とも感じたゲームだったねぇ。

コルニエル我慢できずに崩壊…

対するカープ先発はコルニエル。オリックス先発の山下とは真逆の0勝4敗。カープに携わっている人のほとんどが「早く白星を」と願いを込めたマウンドだったろう。まぁ一番願っているのがコルニエル本人であることは間違いないけどな。
真っすぐとツーシーム、フォークのコンビネーションでランナーを出しながらも4回まで無得点に抑えた。この辺は「いつも通り」の内容だったと思う。特に3回、4回は3人で仕留めてね、エンジンがかかってきた印象すらあったよな。
しかし、人間というのは大事なところで普段思っていることがポロっと出てしまうもの。5回は完全に「勝ち投手」を意識してしまった感じになったよな。
打順は6番から。下位打線だからなんてことないんだけど、1死から連打を浴びた。先頭のゴンザレスからそうだったけど、このイニングからコルニエルの球が全体的に高めに集まりだした。特にツーシームね、これが高めに来て打たれていたよな。1死1,2塁。打者は9番の若月。この辺からコルニエルがアップアップしだしたよな。フルカウントになって、ここで四球出したら…!?という中で若月はサードゴロ。ゲッツーかと思いきや、1塁は際どいながらもセーフ。このゲッツー崩れね、ここでコルニエルはキレてしまったように見えたねぇ。キレたというよりは勝利投手の権利である5回を投げ切るのはとてつもなく遠い目標のように感じてしまったように見えた。「まだ終わらないのか…」という感じでね。

これ、先発で勝ち慣れている投手なら、「よし、ツーアウト。あと一人」となるんだろうけど、この辺は先発で勝った経験のないコルニエルにとっては「いつ終わるんだ??」という感覚なのだろう。続く廣岡の時にはかなりフォームも崩れてきていた。力みや焦りといった「感情」がフォームに表れてきてしまったよな。追い込んでおきながらも粘られて四球。続く茶野にもボール先行でストライクを取りに来たところを基本通りのセンター返しでひっくり返された。ここで新井監督はベンチを出た。本音は踏ん張ってほしかったけどこのバタバタ劇を見せられれば、逆転されたところで「これまで」といった判断だろう。コルニエルもゲーム後に「元気ない」と言っていた。あのイニングで体力、気力のスタミナを使い果たしてしまったのだろう。そのくらい長く遠く感じた15個目のアウトだったのだろうねぇ。

バタバタのコルニエルに坂倉も…

この5回、バタつくコルニエルをもう少し坂倉がリードできなかったかなぁというのはある。この辺は経験かなぁと思うねぇ。5回、1死1,2塁のピンチからコルニエルへ変化球要求が多くなったように見えた。まぁ理由は連打されたツーシームね、ベルトよりやや高めの打ちやすいところに集まりだしたんでこの球が「使えん」と思って少しパニックになったように見えた。コルニエルもコルニエルでバタバタだからフォークは叩きつけるはカーブはすっぽ抜けるわで坂倉も困り果てていただろう。結局この変化球要求でどんどんカウントを悪くしてしまい、最後はストライクを置きに行って打たれた。この辺は坂倉の悪い癖というかね、変化球でかわそうという傾向が出てしまったように思う。困った時こそ真っすぐで押してカウントを整えれば打者の方が追い詰められるし、コルニエルの真っすぐを一発で仕留めるのも難しいだろう。坂倉も当然コルニエルの初勝利を意識せて何とか勝たせたいという気持ちも強かったのかもしれない。焦りもあっただろう。反省が残るイニングだったよな。

この3連戦には色々な意味があるような…??

さて、交流戦の最初のカードであるオリックス3連戦。終わってみれば1勝2敗で負け越しはしたけど、「完敗」したという印象は個人的には残っていないし、むしろ今季の交流戦は「やれるかも!?」「去年のようにはならない」とさえ感じさせてくれた。これってなんでだろう??と考えてみたんだけど、一番しっくりくるのは「新井采配」なんだろうなぁと思う。ここからは正直上手く説明できないと思うし、反論も沢山あろうかと思うけど、一応整理してみようと思う。

まず、この交流戦に入る前の背景から整理しよう。ご存じのようにカープにとって交流戦は鬼門中鬼門。バンテリンドームなんて目じゃないくらいの大鬼門だよな。3季連続最下位。オリックスには12連敗、昨季はホームラン2本だけと「交流戦なんて消えて無くなれ!!」と海に向かって叫びたくなるカープファン同志はごまんといるだろう。もちろん選手たちにも相当なプレッシャーがあったと思う。
そこに輪をかけていきなり連敗中のオリックスと当たり、先発が山本由伸とくれば、そら、萎えるに決まっている。まぁそれでも何とかしようとするのがベンチの仕事だよな。ところがこの対戦で新井監督は右打者に少々難のある山本由伸に対してずらりと左打者を並べた。「何やってんの??」という声もあったよな。そして当然のように山本由伸に抑えられた。これについて新井監督はデータは知っていたけど、調子のいい打者を並べたとコメント。このオーダーを組んだのは自分だから自分の責任と選手を責めなかった。ここ、ここね、結構ポイントのような気がしているんだよな。アタクシはこのゲームを捨てゲームと書いたんだけど、やっぱり山本由伸はスゴかった…2安打完封負けも打者の向かっていく姿勢には好感 大瀬良はちょっと足、痛かったかな??山本由伸にどのみち抑えられるのであれば、何もベストメンバーを組む必要性というかねぇ?色々試してみたりするゲームにすることで敗戦のショックを和らげたり、今季も交流戦は厳しいという印象をなるべく抑える負け方をアタクシはあえて新井監督は選んだような気がしているんだよな。このゲームも今季無敗で防御率1点以下の山下に対して「真っすぐに強い」選手を「あえて」並べたような気がしている。今のパ・リーグを代表するような投手に対して「力負け」の印象が残らない工夫が施されているような気がしているのよ。そしてその選手たちが食らいついて長打は出なかったものの先制点をもぎ取れた。後はコルニエルに白星がついたら最高だけど、アタクシは山下から点を取っただけでも「収穫」にしてしまうような演出を新井監督は施したように感じているんだよな。何を甘いこと言ってんだと言われそうだけど、この交流戦の「入り」ね、新井監督は選手たちが自信を失わないようにすることを最優先にしていたような気がしているのよ。

なんやかんや交流戦最初のカードで多くの野手がフル出場

もう一つ。案外気づいていない人が多いかもしれんけど、このカードで曾澤と代走守備要員の曽根、矢野以外の野手はいずれかのゲームにフル出場している。初戦は完全に10人野球だった。これまで出番の少なかった羽月や林、広輔、途中出場が多かった韮澤も昨日のゲームはフル出場している。なんとなくだけど、この辺にも新井監督の色々な意図を勝手に感じ取っている。まずは菊池や不調のマクブルームに休養を与えるという意味もあるだろう。それと3週間にわたる交流戦、苦手と言われる交流戦の最初のカードでこうして様々な選手をフル出場させることで経験や交流戦の空気を感じてもらう、そしてうまく行けばラッキーボーイ的な存在が見つかるかもしれないといった要素も目的としてあったのかもしれない。この3連戦はそういう目的をもって入っていったような気がしている。勝ち負け以外の目的を持つことで交流戦の苦手意識やパ・リーグのチームとの力の差を上手にボカしながらこのパ・リーグ王者との3連戦を上手に「通過」したのでは??とさえ思っている。この辺は新井監督ならではの「マジック」のような気がしているんだよな。

さぁ 今日から本気出せ!!

かなり今日は新井監督の弁護にまわった感じになったけど、このオリックスとの3連戦で力の差をあまり感じさせなかった。打者もパ・リーグを代表する投手に食らいついていって抑えられたとは言え圧倒された印象は残らなかったし、投手陣も大瀬良や九里はいい投球をしたあし、コルニエルは白星がチラついて我を失ったけど4回まではしっかりとした投球ができた。リリーフの矢崎や島内も堂々の内容だった。「やってやれないことはない」と自信を取り戻すこともできたように思う。
とは、言ってもやはり勝って行かなきゃならん。オリックス3連戦は上手にボカせたけど、今日からのソフトバンクとの3連戦は是非とも「本気」を出してもらいたい(笑)。ソフトバンクも中日負け越して火がついてくるだろう。いいゲームを期待したいよな。これまではやはりソフトバンクに圧倒される交流戦が続いていたけど、オープン戦でPAYPAYドームの連敗を新井監督がすでに止めている(笑)し、今回はマツダなので大声援も後押ししてくれるだろう。このソフトバンクに勝ち越せるようなことになれば、カープは交流戦、台風の目になるかもしれんよ。

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コメント

  1. MAX より:

    こんばんは。
    DHの打率は低いままですが、まあDHに置きたいのも會澤磯村スタメン時の坂倉や打撃のお試し枠で中村貴や林ぐらいでしょうからね。その辺りは選手の状態を見て、松山に仕事与える枠にしなければいいのでは?と思います。

    コルニエルは先発向いてない気もしますし、かと言って本人が当初熱望していた中継ぎもスピードは速いけど打たれちゃうみたいな感じでしょうから、ちょっと起用が難しいかなとも感じます。

    交流戦は短期決戦的な部分もありますし、調子の良い選手をどんどん出してもらいたいですね。

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