「広島東洋カープ7-6阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム) 広島が逆転勝ちで連敗を6でストップ。敗れれば阪神に優勝マジック「29」が点灯する中、意地の1勝だ。
情報源: 広島が阪神のマジック点灯阻止!3点ビハインドをひっくり返し6連敗でストップ 新井監督「ウチらしく全員で」
1週間であっという間に首位阪神とのゲーム差が8に開いて、もうこの日負ければ阪神に優勝マジックが灯るという展開ね、8月入ったころには全く想像がつかなかった。正直なところ、このまま阪神が突っ走ってカープがダラダラと落ちていく、そんな地獄絵図を脳裏に描いていたカープファン同志も多かったことだろう。3連覇はあったもののここ数年のカープの戦いぶりを見れば、そう考えてしまっても仕方ないだろう。崖っぷちで迎えた阪神との3連戦。印象に残ったのはゲーム内容よりも選手たちが燃えている。まだまだ優勝に向けて燃えている。このゲームを取れた要因だったように思うねぇ。
大瀬良乱調で2度のビハインドも跳ね返した!!
先発は大瀬良。この日の先発はだいぶ前から決まっていたのだそうな。恐らく「勝負は8月中旬」と見込んでいた新井監督が描いたシナリオ通りのキャスティングだったのだろう。ただ、新井監督が見込んでいたよりも早く大きな動きが起こってしまった。この辺は計算通りいかなかったよな。
もっと計算通りいかなかったのは大瀬良の状態。6日の巨人戦で打ち込まれたあたりから、ファンの間でもこの日の先発に疑問を呈す意見が多かっただけに、大瀬良には奮起して欲しかったというのはあるよな。
しかし残念なことに大瀬良は阪神の1~3番に翻弄された。初回はルーキーの森下に一発、3回には1死から1~3番に3連打、佐藤輝にも打たれて3失点。ゲームが決まったかに見えた。まぁ打線の奮起で負け投手にはならなかったけど、大瀬良の状態ね、かなり厳しいかなぁといった印象だねぇ。まずは球の力。下半身が使えていないせいなのか球が全てにおいて浮き気味だし、低めの球には力がないから変化球も見極められてしまう。もともと暑さにはあまり強くない方だしな、まぁ大瀬良らしい言えばそれまでだけど、しっかり下半身を鍛えなおして欲しいなぁといった感じだよな。
本来ならエースが前半で5失点なら諦めがちになるのも仕方ないところを打線が跳ね返してくれた。素晴らしいよな。
3番小園が躍動!!同点弾で燃えた!!
正直、初回の森下の一発で「またか…」と意気消沈したカープファン同志も多かったことだろう。アタクシも正直厳しいゲームになると元気を失った。そんなムードを電光石火の一撃で吹き飛ばしてくれたのが小園の一発だよな。まぁホームランにも色々ある。高く滞空時間の長いのもあれば、逆方向への一発もある。小園の一発はライナー性の非常に強く鋭い打球だった。この打球というか内容ね、これもチームもファンも勇気をもらったような気がするねぇ。ガッツポーズも良かった。バンテリンドームでは柳にノーノーやられた打線にも火を着けた一撃だったと思うねぇ。
こういった大事なゲームでも「一発」の効果は非常に大きい。個人的には同点打になったデビッドソンの一発ね、これも非常に大きな一発になったと思う。この後間髪入れずに勝ち越した流れを考えるとやはり「一発」ね、必要なだなぁと思うよな。そして小園がデビッドソンの一発の後に作ったチャンスで小園らしく初球を叩いて勝ち越し打。今後のカープ打線のキーマンになる予感、ビンビンだよな。
龍馬も燃えた!!イヤなムードを吹き飛ばす技ありのタイムリー
このゲームは見どころが多くて話が前後してしまうけど、6回の逆転劇のおぜん立てね、これは5回の攻撃がポイントだったかなぁと思うねぇ。振り返ってみよう。この回の打順良く1番の菊池から。菊池、野間の連打でチャンスを作った。ここで小園が持ち前の積極打法で初球打ちもゲッツー。一気にチャンスがしぼんだかに見えた。ランナーは3塁に残るも2死。ここで4番龍馬が7球粘って最後は狭い3塁線を抜けるタイムリー2ベース。この一打が代打曾澤のしぶといタイムリーにつながった。
6回にも小園に続いてタイムリー4番の仕事をしっかりやってくれたよな。先週の遠征ではちょっとタイミングの取り方がおかしいかなぁなんて見ていたんだけど、この2本のタイムリーで乗ってくるだろう。そろそろ龍馬らしい「一発」も見たいよな。
リリーフ陣の踏ん張りも見逃せない
こうした逆転劇というのはどのゲームも中継ぎの踏ん張りね、これが絶対に欠かせない。このゲームでも大瀬良が4回で降板、5回から継投策に出たわけだけど、どの投手も踏ん張ってくれたよな。個人的には6回投げたターリーね、打者3人を9球で仕留めた。5回に1点差に迫る攻撃の流れを断つことなく非常にいいリズムで6回の攻撃につなげてくれたよな。
しかし相手は首位阪神。そう簡単には終わってくれないよな。8回は島内が連打で無死2,3塁のピンチを迎え打者は佐藤輝だ。このイニングの失点を覚悟したカープファン同志は多かったと思うけどここで島内が踏ん張った。まず欲しいのは三振。島内は佐藤輝から見事に三振を奪った。ゲーム後岡田監督がぼやいていたけど、カープの守備陣形はこの時1点は覚悟と前進守備はしいていなかった。つまり普通にショートゴロ、セカンドゴロなら1点という場面だった。バットに当てれば点になる確率は非常に高かったと思うねぇ。
守る側からすれば絶対に三振を取りたい場面。まぁこういう場面を切り抜けるために勝ちパのリリーフに求められるのが力のある球であったり、落ちる球や球速だろう。続く代打・糸原には粘られるもチェンジアップで見逃し三振。最後は代打・原口をショートゴロに仕留め見事に無失点で切り抜けた。おとなしい島内がガッツポーズ。島内も静かに燃えていたんだねぇ。
矢崎も燃える炎で悪夢を吹き飛ばした!!
最終回。守護神・矢崎がマウンドに。一昨日の悪夢を払しょくできるのか??非常に注目が集まったよな。いつもと変わらない様子だったけど、内に秘めた闘志はメラメラと燃えていただろう。この回は8番木浪から。ランナーを貯めて1~3番を迎えたくないよな。しかし、先頭の木浪、代打・小野寺に連打を浴びて無死1,2塁。ここで近本を迎えた。無死だし、ランナーもこれ上貯めると勝ち越しのランナーだし勝負するしかないよな。ここで矢崎はフォークの連投で追い込むと最後はちょっと高めに抜け気味のフォークを近本が手を出してくれた。セカンドゴロゲッツー。これは非常に大きかったよな。続く中野にタイムリーを打たれて1点差になるも最後は森下を空振り三振。矢崎にもガッツポーズが出たよな。失点はしてしまったけど、大きなピンチを切り抜けた。これで矢崎も平常運転で行けるだろう。ファンとしてもホッとしたよな。
岡田監督の「余裕」を消す戦いを
これでカープの連敗、阪神の連勝が止まった。この初戦で止めたというのはアタクシは非常に大きいと思う。もちろん、この3連戦で一つでも負ければ阪神に優勝マジックが灯ることに変わりはない。この3連戦の前に岡田監督はカープ⇒DeNAと続く6連戦を五分でもいいし、何なら2勝4敗でもいいと星勘定。さすが10連勝の余裕だよな。連敗にハマっている新井監督を「激励せないかん」とも。まぁ切り取り記事だけどカチンと来たカープファン同志も多かったことだろう。
小園が言うようにカープナインは優勝目指して戦ってくれている。この勝利で大きな足かせが取れたわけで、今日からの戦い方も変わってこよう。1戦1戦を必死に勝って行くことでなんとか岡田監督の余裕を消したいよな。
岡田監督もメイクレジェンドの苦い経験をもつ。もちろん過去の経験を活かして同じ轍を踏まないというのはあるんだろうけど、カープが必死に食らいついていけば、イヤな経験を思い出すことになるだろう。そうやって余裕をなくすことができれば、ひょっとしたらひょっとする。そんな気持ちにもさせてくれる戦いを見せてくれたよな。
さぁ昨日は昨日でよかった。今日もしっかり戦って行きたいよな。先発は九里とこれまでやられ続けている大竹。新井監督がいう勝負の8月中旬ね、ここで大竹を叩くことができれば今後の直接対決に大きな影響を及ぼすだろう。選手一丸で攻略して欲しいよな。
コメント
おはようございます。
記事のコメントが少しチグハグな読者のいーちゃんです。
昨日のゲーム結果出ているので、愚痴コメントになりそうですがお許しください。
新井監督の心の中をそっと覗いてみたいです。
私には理解不可能な深いコメント。
大瀬良投手や九里投手を登録抹消しないことへの深い理由(事情)。
広島は現在(11時)曇り。今日の継投はどうなる?
こんばんは。
先発の人は巨人の菅野と変わらないですね。
裸の王様に見えて哀れでした。
何度も同じことの繰り返しですから示しはつけないといけないですけど、首脳陣はエラーしたライトを贔屓、栗林と秋山をずっと似た立ち位置で使うとかしてたので、エースの復権(笑)なんてことをやりそうな気もするのは不安です。
試合は小園の思い切りの良さが良くも悪くも出たかなとは思いますけど、ちまちましたプレーをされるよりはいいかなと思います。
デビットソンのホームランや代打會澤のタイムリーなど、噛み合った部分が多かったような気がします。
デビットソンは6番以降で意外性の打撃で貢献してもらいたいですね。