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カープナインが見せた「球際の強さ」に感じた「あきらめない」の本当の意味

ぼくらのカープ
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 「広島3-0中日」(10日、マツダスタジアム) 広島がエース大瀬良大地投手の熱投で中日に競り勝った。巨人、DeNAに6連勝してきた相手の勢いを止めた。

情報源: 大瀬良が熱投!8回無失点で11勝目 6連勝中の中日をストップ 小園4号で貢献

いや~、久々にカープの試合を最初から最後まで観れたよ。もう公式戦は10試合足らず。デーゲームも増えるだろうから、本当に数試合しか観られない。そんな感じだからな、昨日は非常に気合の入った観戦だった。

結果はこの時期、順位を争う環境の中で、カープナインが非常にいい野球をしてくれた。緊張感のある野球をやってくれた。

もちろん文句の一つや二つはあるけどな、この時期はとにかく形なんてどうでもいい。勝てばいいのよ。

中日好調の原動力の一人、ルーキーの梅津。カープ的にはそれほど苦手にするタイプではないかなぁと感じた。左打者が上手く攻略すればと考えていたんだよな。

右打者に対しては基本外一辺倒。その中で素晴らしいスライダーを持っている。これがやっかい。逆に左打者はひざ元に来るスライダーを打つ選手がカープには多い。その筆頭は松ちゃんであれをすくいあげてライトスタンドに放り込む腕を持っている。

西川は逆にあのコースは苦手。というかファールになっちゃうんだよな。ただ、先制の一発は真ん中高めの球。インコースのひざ元に注意を払っているとなかなかあのコースには手が出ない。それを一発で仕留めたあたりはスゴイよな。

もう一人対応できそうな選手がいた。そう、我らがルーキー小園だよな。あのコースを松ちゃん同様スタンドまで持っていく技術があの若さであるんだから大したものだよな。

打撃の方は経験を積んでいけば、それなになるだろう。今はあまり結果を求めずに野球漬けの毎日を過ごして、来期は本当のレギュラーを目指してやってほしい。

それとやはり守備には非凡さを感じる。あの菊池との二遊間をそれなりにこなしているところがスゴいよな。普通なら、菊池と聞けばどうしても迷惑かけんように慎重になりそうなもんを、そんなのおかまいなし。当然菊池とのコミュニケーションは取っているんだろうけど、高卒1年目でその役割をこなすというのは素晴らしいよな。

菊池と言えばね、あの4回表のゲッツーの場面。三遊間の高いバウンドを安部が好捕してセカンド送球。菊池がベース上で送球を待つ形でキャッチ。そこからノーステップで一塁送球してゲッツー成立。あの送球ね、普通、あの体制であれだけ早い送球なんてできんのよ。どうしても山なりがツーバウンド送球になっちまう。目立たないけど、あのプレーは非常に大瀬良を助けたよな。

とにかく好調中日打線を0に抑えたというのは大瀬良の投球だけではなく、守備陣の球際の強さ、粘りというのが感じられた。アタクシはこれは非常にいい傾向だと思っているのよ。

例えば4回のゲッツーの安部の好捕、そしてあの打球ならセカンド送球をためらう場面。体制を立て直しファーストのアウトのみという選択肢も決して間違いではないわけよ。それでも安部はセカンドに投げた。あの前向きなプレーというのは好判断だったよな。そして菊池も難しい体勢でもゲッツーを成立させた。

8回の堂上の大飛球を西川がキャッチ。あれも球際の強さを感じさせた。誰もが抜けると思った打球。よくとったよな。まだ外野手経験の浅い西川があれだけの守備を見せたくれたんだからな、大瀬良も痺れただろう。

3つのゲッツーっても大きかった。あぁいうプレーを確実にこなせるというのもここに来て、選手が集中しているのがよくわかる。残り試合、こういう緊張感と前向きなプレー、そして球際の強さを発揮してくれれば、いい結果がでるだろう。個人的には非常に満足できたゲームだったよな。

そして大瀬良。ここ数試合との違いは、腕の振り。こんな腕の振りをしていたかなぁと思うほど、これまでは違う振りだった。全く別人のようなね。しいて言えばリリースの時にしっかり力を入れる巨人の菅野のようなイメージ。

その腕の振りがきちんとボールに伝わっている印象があった。特にまっすぐね。球速は大瀬良としては普通だけど、ミットに収まる音がやはり違っていたよな。

昨日の記事やるべきことは竜倒あるのみ。先陣を切る大瀬良次第で勝負の9月が面白くなる。でも書いたように、この日の大瀬良の登板というのは本当に責任重大だった。重大にもかかわらず、最近の大瀬良に非常にもろさを感じていた。この試合で打ち込まれるようなことがあれば、残り試合非常に悪い流れになる可能性が非常に高かった。その不安を一掃させてくれたよな。

一発癖も封印。低めに丁寧に投げていた印象がある。これなら、この7連戦でもう一度登板がある。残り試合非常に期待が持てるよな。

得点は2本のホームランのみで、ルーキーの梅津を攻略できなかった。これが春先や夏場なら尻も叩こう。でもこの順位がかかるゴールが見えた段階であぁこぅだ言ってもどうにもならん。とにかく勝てばいい。ジャギのような心境でいいのよ。

大事なのは、負けられない戦いを戦い抜く気持ち。これよ。それを大瀬良もそうだけど、守備陣もプレーの随所にそういう気持ちを感じさせてくれた。それが「球際の強さ」にあらわれたんだろうねぇ。

夏場に緒方監督が「球際の弱さ」を指摘し負けた試合があった。あの辺は勝つというよりは、負けられないという気持ちが強かったんだろう。

戦い抜いて勝つという気持ちと負けられない気持ちというのは結果は「勝つ」ことに変わりはないんだけど、印象としては前向きか後ろ向きかということになる。当然前向きの方がいいプレーは出るだろう、後ろ向きなら消極的なプレーが足を引っ張ることもある。

昨日のゲームでは選手たちが見せてくれた「球際の強さ」でチームが前向きあるあることを感じ取れたし、その試合で勝ったことによりより前向きになれるだろう。そうなるとDeNAとの2位争いも非常に面白いものになるだろうし、最後はどっちがより前向きに戦えるかの勝負になるだろう。

よく、スタンドの風景が映し出されると「あきらめない」というフレーズが目に入る。個人的には「優勝」をあきらめていないと感じてしまってね、何を寝ぼけたことを言ってんだ?(失礼)と。数字上は全部勝っても届かない可能性の方が高い。その状況下で「あきらめるな」とは結構厳しいなぁと。アタクシには言えませんよ(笑)。

でも、この日の選手たちのプレーは明らかに「あきらめていなかった」。そうか!「あきらめるな」という言葉は数字上厳しくても、勝ち続ければ、前を向いていれば何かあるかもしれないという「希望」を持ってプレーをしろということなのかと。勉強になりますな(笑)

そういう意味でも昨日の勝ちは一つの勝ち以上に価値があると思う。そういう気持ちで乗り試合、カープの選手たちには頑張ってほしいものだよな。

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