広島2年目の島内颯太郎投手(23)が6日、今季初めて1軍に合流した。同日出場選手登録を抹消された中村恭平投手(31)に代わって、7日にも1軍登録される見込み。… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 広島島内颯太郎が今季初1軍合流「チャンスつかむ」 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
カープと言うのは昔から主要なポジションの選手が不在となると途端にグラグラする悪癖がある。まぁ他チームでも当然あるんだろうけど、カープの場合はそれがモロに出る(笑)
エースが故障したり、4番が離脱したり、精神的支柱の選手が不在となるとチームがバタバタし始める。
昨季も守護神・中崎が調子を落とすとあれよあれよと大型連敗。大事なゲームをあっさり落とした。
栗原が4番を打っていた頃も故障すると途端に打線の元気がなくなった。そんな事例は結構ある。
今、カープはそんな状況に陥っている。個人的には「かなり深刻」。
本来なら守護神がいないのなら、打ちまくる野球でグイグイ行けばいい。でもその影響が野手にまで伝染しちまう。
カープはチームワークのいい家族的な部分があり、一つになれば大きな力を発揮するけど、お父さんが病気、息子がグレたとなると途端に家庭内のムードが暗くなるのと一緒でね、長くファンをやっていてどうもその辺に物足りなさを感じるんだよな。
若い同志は嫌がるかもしれんけど、昭和のカープはたくましかった。今、問題になっているクローザー問題も江夏が抜けたら、小林誠が出てきた。小林誠がダメなら先発からの抜擢で津田が出てきた。津田が病に倒れれば大野がこれも先発転向とね、この辺で逆境を乗り越えて黄金時代を築いた過去がある。アタクシたち、オッサンのファンはそういうたくましいカープを見てきた。
だから、今のちょっとしたことで元気がなくなるカープってのはね、とても弱弱しく見える。それがプレーに出ちまってる。ハッタリでもいい。元気よく相手に襲い掛かる気概を持って野球をやってほしいんだよな。
開幕してカード一回り終えた。早速カープが苦しんでいるよな。原因はやはり「守護神問題」なんだと思う。
この不安定感ね、これが野手に「もっと点を取らなきゃ」というプレッシャーや焦りを生んでいる。先発も少しでも長いイニングをとなる。中継ぎも然り。常に一つや二つの余計なものを背負ってプレーしているように見えるんだよな。プレッシャーを楽しめていない。真面目な選手が多いんだよな。
このブログやtwitterなんかで寄せられるご意見では、やはり「日替わり守護神」には反対意見が多いようだねぇ。
誰でもとは言えんけど、やはりある程度、チームのメンバーが納得できる投手を守護神に祭り上げるってのが、一番いいように思う。
このブログではそれこそ自主トレのあたりから「守護神問題」を取り上げてきた。中崎がメスを入れた以上今季は違う誰かがやらなきゃならないわけで、当然、誰がやるかってのが最大の関心事だった。
この守護神を含めた「勝利の方程式」が開幕からガチっと決まれば、3連覇の経験とファンの声援が後押ししていい戦いができるけど、ここが決まらなければ、逆に3連覇した過去やファンの声もプレッシャーになる。カープはそういうチームなんだよな。いいか悪いかは別にしてね。
スコットがまだベールを脱ぐまでは「方程式」は固まっていた。その方程式が正解か不正解化は別にして、「形」があることでみんな腰を据えて戦えた。
ところがスコットがとんでもない投球内容でその「形」が崩れた。今、ベンチがやらなきゃいかんのは早急に「形」を作ることなんだよな。
しかし残念ながらその「適任者」がいない。困ったもんだよな。
ファームから中村恭平を上げた。まだまだ、本来の球を投げ切れていない状態でいながらもあげたのは日替わり守護神への布石だったんだろう。でも、日曜の投球を見て時間が必要と判断したよな。中村恭平が昨季のような力があれば、フランスワを守護神にという絵は佐々岡監督の頭にあったのかもしれん。
その中村恭平と入れ替わりに昇格してくるのが島内颯太郎。ドラフト2位指名の2年目だよな。
なんでも2.5軍という中途半端な部門を創設して、伸び悩んでいる選手の強化に取り組んだ。まぁカープらしいと言えばカープらしい。そこでブラッシュアップして実戦で手ごたえを感じての昇格。早く見てみたいよな。
もともと真っすぐはいいものを持っている。しかし、これって若手投手に共通する問題点としてカウントを悪くすると、そこから立て直しが効かない。この間の遠藤もそうだし、ファームにいった藤井もそう。みんなここなのよ。
島内も変化球でストライクを取るのに苦しんでいた。もっと真っすぐで押せばいいのにと思うんだけど、変化球を引っかけたりしてグダグダな姿の方しか印象にない。ドラフト2位の大卒ルーキーとして即戦力扱いだった昨季とは違い、今季は「育成・強化選手」として迎えた分、初めてじっくりと自分を見つめながら、納得したうえでの昇格。少し楽しみなんだよな。
このグダグダなブルペン陣の状態は若手にとってはビッグチャンスよ。抑えもセットアッパーも空いてるんだからな(笑)。
かつて中崎が中継ぎから守護神に上り詰めたのもこういったグダグダブルペンの中で着実に結果を積み上げてきたから。
リリーフ投手は場数を踏むの一番の練習。昇格した島内、結果を出し続けている塹江、阪神戦で好投を見せたケムナとね、みんなチャンスよ。
島内は最速157キロと言われている。大学の先輩大瀬良張りのカットボールも持っている。守護神に座らせることも一案だろう。
荷が重いというが、ある意味「これも経験」。スコットの調子が戻るまでといった期間限定でもいい。配置転換がままならないのであれば、島内抜擢も面白いかもしれん。もちろん、数試合は中継ぎで結果を出してからの話だけどな。
今は猫でもいいから(笑)守護神の座布団に誰かを座らせなきゃいかんと思う。そして、若い投手がその座布団争奪戦を繰り広げるようになれば、おのずとブルペンの質も上がってこよう。
このまま、何となくゲームを消化しそうなムードが漂っている。若い力で乗り切るのも手。まぁ問題は佐々岡監督にその度胸があるかって話なんだけどな。
島内颯太郎、注目していきたいよな。
コメント