広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24)=トヨタ自動車=が30日、名古屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約を結んだ。背番号は、北別府学氏(6
情報源: 【広島】ドラ1・栗林良吏が仮契約 背番号は20に決定「チームで一番の成績を残して引退できたら」
田中広輔のカープ残留のニュースで今週は晴れやかな気持ちでスタートできた同志も多いことでしょうなぁ。残留会見を見ても広輔自身はスッキリした表情だったし、来季はやるぞという気持ちが伝わってきた。膝の具合もシーズン後半からしっくり来ている印象があったしな、早くも来季は1番ショートでという声も出ている。去年の今頃は小園にポジションを取られるのではないか!?そんなムードすらあったと記憶しているけどな、やはりプロは1年1年が勝負。厳しい世界だよな。
広輔残留で小園の成長を妨げるのでは??という声も聞こえるけどな、ショートへのこだわりを捨ててサード、セカンドの練習もというのもありなんだろうけど、菊池を超えるのは本当に菊池自身の衰えを待つしかない。堂林だって、今季以上の成績を残すかもしれん。小園にとってショートを捨てても壁は高い。ならばアタクシはショートにこだわり続けた方がいいと思う。広輔という高い壁を乗り越えてこそ、カープのショートは10年先まで安泰となる。ぜひ小園には広輔に追いつけ追い越せでね、成長して行って欲しい。決して腐ることなくね。
ドラフト上位3人の背番号から見る球団の期待の高さ
栗林はペイさん、永川コーチの「20」を継承
まずはドラフト1位の栗林が「20」。大学時代もつけていたなじみのある番号らしいねぇ。そしてカープの歴史を見てみれば、名球会投手北別府さん、そしてカープのクローザーとして一時代を築いた永川コーチがつけていた番号。長きに渡って「主力投手」の番号だよな。それだけ球団の期待度の高さが伺えるよな。
社会人No1投手の呼び声が高い。まぁこういう投手はプロに入って外れるということはまずない。先発なら10勝は出来る力はあるだろうねぇ。場合によってはクローザーだって考えらえる。年齢的にも今24歳だからバリバリやってもらえるだろう。もう完成された投手だけど、プロに入ってどれだけ投手としての幅を広げられるか?という角度で見ればまだまだ伸びる要素は十分あるだろう。今季の森下同様に新人王候補になるくらいの活躍を期待したいよな。
期待の左腕森浦は「13」。即戦力の期待がかかる大道は「12」
左腕不足に長年泣いているカープ。ジョンソンが退団して今のところ左の先発は床田しかいない。寂しいよな。そんな中、大卒左腕森浦を2位で指名した。まだまだ伸びしろが期待できる投手だよな。背番号は「13」。最近では矢崎課長がつけていた。その前は助っ人野手。キラ、グスマン、プライディとキラ以外は印象がない(笑)。堂林が入団時に着けていたのもこの番号だった。その前はやはり森浦のような左腕投手、菊地原、佐竹といった印象もある番号だよな。
森浦自身はどうだろう?大学時代の映像を見るとプロの体としてはまだまだ時間がかかるようにも思える。まずはプロの体力を身に着けることからといった印象だねぇ。体力がつけば球速も上がるだろうし、先発の椅子を狙えるように成長してほしいよな。
大道は個人的にはプロ向きの投手のように思う。非常にいい球を投げるし、マウンド度胸もいい。常に攻める姿勢で打者をこっちのペースに持ってこれる「雰囲気」を持っているように思う。個人的には中継ぎ向きだと思うけどスタミナもありそうだからな、順調にいけば開幕1軍に入る力を持っている。イケメンだし人気も出るだろう。いい投手を取ったと思う。背番号は「12」。やはり気持ちで投げる九里の印象が強いよな。バッタバッタと三振の山を築き雄たけびを上げる姿が目に浮かぶ。「マウンドで絵になる投手」。そんなイメージを持っている。非常に期待しているよ。
ドラフト上位3人にこれだけ「軽い番号」を与えるのも珍しいだろう。それだけ、今季のドラフトで獲得した投手に球団はかなり期待をかけているのがわかるよな。個人的にはいずれ「投手王国」になる予感がしている。でも今季の前半は完全に「投手崩壊」を起こしてた。なぜ、これだけ劇的に印象が変わったのだろうか?
やはり若手の成長が投手王国の土台になる
振りかえってみれば今季は勝利の方程式が決まらないという、最悪事態を引き起こした。まぁこれに関して言えば佐々岡監督のチーム作りの失敗と言っていいだろう。1年目、投手出身の監督は半世紀以上ぶりというのを考えれば、この混乱はある程度必然だったのかもしれん。しまいには日替わり守護神まで言い出すようになったもんな。かつての3連覇をけん引した中崎、今村、一岡といった面々が揃って使えない。佐々岡監督からしてみれば痛かっただろう。そしてジョンソンの不調により未勝利、大瀬良故障離脱、野村も故障離脱した。こちらも3連覇をけん引してきた先発陣がシーズンを全うすることができなかった。3連覇の戦力に胡坐をかいてきたツケが今季モロに出たよな。
そんな中で一時は最下位に低迷。ここで優勝をあきらめた同志も多かっただろう。しかしシーズン終盤に九里が完封を経験してから一皮むけた。遠藤、床田も負けが先行しながらも次第に長いイニングを投げるようになりゲームを作れるようになった。ルーキー森下もいい投球をしてくれた。中村祐太や薮田も大瀬良、野村の離脱をカバーした。先発がしっかり6枚揃い、終盤に大型連勝をして一気に勝率5割が見えてきた。このシーズン終盤での連勝というのは個人的には来季へ向けて、いい助走をつけることができた。そんな印象を持ってシーズンを終えることができたのは良かったと思っている。これは今季を通して若手が成長を遂げた一つの証だと思う。中継ぎの塹江、島内、ケムナも出番が増えて非常にいい経験をした。
そして来季に向けて助っ人投手2名を獲得。この辺はまだまだ未知数だけど、大瀬良、野村が戻ってくる。揃って減俸更改した一岡、今村、中崎、岡田も奮起するだろう。今季は1軍に出られなかった山口や2年目になる玉村も面白い存在になるだろう。高橋昂也も先発の椅子を狙ってくるだろう。そして栗林や大道といった即戦力ルーキーが加わる。ホレ、かなりレベルの高い投手陣になりそうな予感がビンビン伝わってくるよな(笑)。
カープが優勝から一気にBクラスに転げ落ちたのは初めてではない。初優勝から2年後にはやはり今季と同じように5位に転落した。この時も投手陣が崩壊、77年だった。ここで若手を積極的に使い北別府が出てきた。のちに抑えのエースになる小林誠司さん、大野さんや日本シリーズで活躍した山根さんも77年の投手崩壊の時に出てきた投手たち。後の昭和の黄金時代を築いた「投手王国」の礎になった。この時の記事を最近デイリースポーツで元中国新聞記者で「球炎」を担当していた永山さんがコラムを書いていたのを読んで懐かしく思えた。リンクを貼っておくので読んでみてはいかがだろうか。崩壊から開けたカープ投手王国への道 今年の状況とかぶる1977年の大不振
もちろん、出てくる投手がいれば、力が衰えてくる投手もいるだろう。3連覇の中心だった投手たちも三十路を過ぎてきたメンバーが多い。世代交代の風も吹くだろう。野手陣も脂が乗ってきた選手も多いけど、若手にもどんどんいいのが出てきた。来季の開幕直前の順位予想で堂々と「カープ優勝」を予測できるかもしれん。若い選手たちには特に頑張ってほしいよな。
コメント
こんにちは。
広告が沢山でますが収益化をしているのでしょうか?
野球の歴史に嵌っているカープ女子です。
質問があります。前の記事でfaしないチームに愛着のある選手は好感度が上がると言っておられましたが正反対の落合さんは嫌いですか?
落合さんが選手時代にどの球団でプレーしたいか問われた時、要はカネだと言い切りました。
彼はビジネスライクで一円でも多く俺を高く評価してくれる球団に行く、野球選手は個人事業主だからと言い実際いくつもの球団を渡り歩きました。球界史上初の一億円プレイヤーであり、日本人で初めて年俸調停を行ったり、契約更改で代理人を使ったり、ハンコを忘れたと言ったりしてあの手この手で年俸を引き上げました。その反面優勝請負人として移籍した球団を優勝させ個人成績も三冠王を三回達成する名選手でもありました。
もし、この先カープの選手の中で金を積んでくれるチームならどこでも移籍するよと言う選手が
現れたとしたらブログ主さんは一流選手だとしてもその選手の応援は辞めますか?
わたしは日本の野球よく考えるのですが、日本人の野球選手及びコーチは個人事業主というよりサラリーマンに近い気がします。
又1球団で終えるのが美しい、お金に執着する選手は汚いという風潮がファンにもありますよね。
以前ブログ主はカープのコーチが生え抜きばかりだと嘆いておられましたが、その通りで日本の球団はコーチとしての能力より球団への忠誠心を重視する傾向があります。
メジャーのように外国人枠増やしたり自動faにしたりして選手もコーチも移籍を増やし
より実力主義にしてもおもしろいのかなと思うようになりました。
どう思いますか?
カープ女子20代 栗さま
HNからみてお若い方と推察します。ここにコメントいただける方の年齢層は高めなので(笑)、若い方大歓迎です。そして貴方様のように若い方はこういったFAやメジャーのように実力主義を望まれるご質問を多々受けます。若い方からすると非常に興味深いことなのだと、コメントをいただいて改めて感じました。性格上どうしても長文になりますので、いただいたご質問にお答えする方式でなるべく簡潔に??ご回答したいと思います。
1.広告が沢山でますが収益化をしているのでしょうか?
はい、しております。1日1時間半から2時間かけて書いております。収益はブログの評価でもありますし、小遣い程度の稼ぎですがその時間に対する対価として収益を得ています。ただ、ブログのアクセス数が上がるにつれて、意図せず自動広告が沢山貼られるようになり、大変読みづらい環境になっているのが悩みです。ここは改善点として取り組んでまいります。
2.落合さんは嫌いですか?
大好きですよ。選手としても監督としても、そして人間として魅力のある方だと思います。
3.もし、この先カープの選手の中で金を積んでくれるチームならどこでも移籍するよと言う選手が
現れたとしたらブログ主さんは一流選手だとしてもその選手の応援は辞めますか?
基本的にはカープを離れれば、気にしなくなるでしょう。そして他チームに移籍してカープと対戦すれば、その選手を応援することはありませんが、打たれたり、抑えられれば悔しさとともに、さすがカープで育った選手と納得もできます。基本、カープ戦しか見ませんから出ていった選手が目に入るということもめっきり減りますし、「応援するのか?」と聞かれれば「しない」ですねぇ。そもそもカープ以外の選手は気にしませんから。
4.メジャーのように外国人枠増やしたり自動faにしたりして選手もコーチも移籍を増やし
より実力主義にしてもおもしろいのかなと思うようになりました。
どう思いますか?
そうなれば面白いと思いますよ。それが理想形ではないでしょうか?ただ、実現するかと言えば難しいでしょうし、日本人には馴染まないように思います。そのヒントは貴方様からいただいたコメントの中に散りばめられているように思います。
まず実現が難しいという大きな理由は日本のプロ野球チームのほとんどが「親会社の広告塔」だからです。つまり一つの会社が球団を運営している。なので金銭的な部分で「限界」があるということです。
ではメジャーの球団はどうでしょうか?一企業というよりは完全に「大金持ち」が持っています。それも桁違いの金持ちです。この大金持ちは沢山の企業を買収し傘下に収め、ある意味アメリカの富を独占しているような人がオーナーになっています。その資本をバックに球団経営で「収益」を得ています。
日本の球団の多くは「収益」をあげておらず、多くの球団が「赤字経営」です。その赤字分を親会社が補填する仕組みになっています。ただ、カープを始め、DeNAや日ハムなどは「収益化」に重点を置き始める球団が増えています。これは大変いいことだと思います。親会社から独立しチームとして利益を上げていく。健全な方向に進み始めているとは思います。
それと日本球界でオーナーと社長を兼務しているのはカープくらいです。あとは「オーナー」と言っても親会社のサラリーマンなんです。子会社のポストくらいの感覚なのです。貴方様はくしくも日本の選手やコーチはサラリーマン的と上手いことおっしゃっていますが、日本のプロ野球の経営者もサラリーマンなんです(笑)。そういった人が球団のトップですから、体質として選手やコーチもそういった感じになるのは無理もありませんねぇ。
もう一つの理由としては「文化」があげられると思います。
「1球団で終えるのが美しい、お金に執着する選手は汚いという風潮がファンにもありますよね。」
「日本の球団はコーチとしての能力より球団への忠誠心を重視する傾向があります。」
と、いった貴方様の言葉や落合さんの話を見てアタクシも色々考えてみました。やはり行く突くところは「日本の文化」なんだろうなぁと。メジャーのような球団経営、プロ野球運営を拒むのは「日本の文化」のような気がします。その日本人の文化の根底に脈々と受け継がれているのが「武士道」なんだと思います。
選手は契約してくれる主君(球団)に奉公する。ファン(領民)は主君が戦に勝つ為に応援をする。選手が移籍すれば裏切られた気持ちになる。日本人の考え方、文化の根底にはこうしたことを善しとした武士道が基本になっているのは間違いないでしょう。
逆に落合さんのように評価(金銭)を基準として主君(球団)を変えるのもある意味「武士道」から来るもので決してアメリカ的ではないように思います。長くなって恐縮ですが戦国時代のある武将は「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」を家訓(社訓)としていました。自分の力を高く売り込んでより良い主君に使えるのが武士であると。なのでより条件の高いところを求めることを認める考え方もあったようです。そうなるとバット1本で自分を高く売り込んでいった落合さんとダブるところがありますね。まぁこれは鎌倉時代の「御恩と奉公」の考え方ですね。鎌倉幕府が滅びたのも後醍醐天皇が上手くいかなかったのもこの「御恩と奉公」のバランスが崩れたからなのです。頑張ったのに報酬がこれだけなら、相手に寝返るのも当たり前。主君(チーム)を変えるのも当たり前。これも武士道なんですね。面白いですねぇ。
落合さんは「一流」どころの選手ではありません。「超」が何個ついてもおかしくない打者でした。タイトルは「頑張った結果」のご褒美みたいな感じですが、落合さんは開幕前に「三冠王取るよ」と宣言して獲得しています。こんな選手は後にも先にも落合さんしかいませんし、メジャーで三冠王を取ると言って実際に取った選手は聞いたことがありません。今は還暦を過ぎて頭もスッキリしてしまいましたが、ロッテ時代はスリムでボサバサ頭の「豪傑」といったイメージがありました。最初はセカンドやっていましたし、内野の守備も上手く走塁も積極的でした。本当にいい選手だったのです。
移籍が活発な野球界にするにはそれだけ「金」が動きます。結局資金力があるチームが強くなってしまいます。そうなったら残念ながらカープは生き残っていけません。そういうチームが昔より多くなってきました。メジャーのような活性化案が足踏みしている大きな要因でしょう。硬直化しているとさえ感じます。そのうち球団経営に音を上げる球団も出てくるかもしれません。そうなる球界の発展どころか衰退の方向に向かう可能性の方が高いでしょう。各球団のオーナーも経営のやり方を変えなければいかんでしょう。
そういう観点から見れば、カープの松田オーナーが新しい球団経営を始められる環境にあると思います。企業のしがらみがなく「サラリーマンオーナー」ではありませんから。もっと地域性を活かし、沢山の出資者を募って資金を作り、FAでも大物選手獲得やソフトバンクが敷いている3軍制を取り入れてチーム強化を図る。助っ人もメジャーの大物を連れてくる。そういったことが可能になるチームになってくれれば誰も文句は言わなくなるでしょう。FAで出ていかれてもなんとも思わなくなるでしょうねぇ。理想と言えば理想ですが、それではカープではないような気がして寂しくなるかもしれませんね(笑)。
ご質問に対して満足いただける回答ではないかもしれませんが、これからもどんどんご質問でも構いません。よろしくお願いします。
コメント ありがとうございました。