広島今村猛投手(29)が12日、広島・廿日市市内の大野練習場でトレーニングを行った。今年は高卒1年目以来10年ぶりに1桁登板に終わった。復活を期す来季へ向け、… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 広島今村復活へ「真っすぐこだわり」肉体改造で改革 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
FA戦線ではDeNAの梶谷、井納が揃って巨人入りを表明。まぁ相変わらず巨人は同一リーグの戦力そぎ落としに躍起になっているようだねぇ。まぁしいて言えば、今季に関して言えばパリーグでFA宣言したのはロッテの松永くらい。ただちょっと年齢もいっているし、故障あがりというのもある。獲得に慎重にならざるを得ないだろう。それに左の中継ぎに関しては巨人は今季シーズン中に補強済みだし、大江も伸びてきた。欲しい戦力ではないのだろう。なのでFA選手獲得に使命を燃やす巨人としては、この二人位しか獲る選手がいなかった。まぁその辺が正直なところだろう。
井納の獲得はヤクルトも手を上げたように貴重な先発投手。菅野が仮に抜けたとすれば巨人はかなり先発が苦しくなる。獲得に動くのも「納得」できる。外野手も使えるメドが立っているのは丸だけかねぇ?今季出てきた松原、そして若い選手では重信や立岡といった選手もいるけど、どうも原監督の好みそうなタイプではない。ライトに梶谷、レフトは助っ人か陽といった布陣が組めるからな、梶谷も必要な外野手なんだろう。今季は「乱獲」といったイメージはないけど、同じチームから二人取るってのはちょっとエグいよな。
なのでSNSで可能な限りDeNAファンの反応をチェックしてみた。総じてみると巨人のやり方を責める意見はあっても梶谷や井納を責めるような投稿はカープの丸の時と比較してもかなり少ないように感じた。この辺もファンの違いというかねぇそういうのを見ていると面白いなぁと思ったよ。ただ、梶谷に関しては入団してからすぐには花開かなかったけど、中畑監督の抜擢でDeNAに育てられて出てきた選手という印象が強い。ましてや来季から「ベイスターズ」としては珍しい生え抜きの三浦監督が就任するわけで、その辺「恩を仇で返すのか?」という意見もあったしな、やはりどの球団のファンも若手から力をつけて成長した選手には「情」ってもんがわく。その辺の寂しさというのはね、みんな持ってるんだなぁと。「ベイスターズ」だって巨人から主力を持って行かれている過去はカープと同じかそれ以上。主砲の村田、金城、投手でも門倉や山口といった主力を取られている。だけど、カープファンよりはそういったアレルギー反応は少ないように見えた。まぁあくまでもアタクシの印象だけどな。ただ、これで来季の巨人は「さらに強くなる」とは思わない。今、それだけは言えるよ(笑)。
中崎は徹底した下半身強化でフォーム固めのオフ
さて、よそのことはさておき、愛するカープの話にいこうかねぇ。長いシーズンを戦い抜くためには「中継ぎ」という戦力ってのは本当に大事だよな。カープは今季「勝利の方程式」が定まらず中継ぎ陣が崩壊した。今季前半に借金を抱えることになった大きな要因だろう。今季終盤の大型連勝で勝率5割でフィニッシュできそうなところまで来たけど、やはり前半の借金は重かったよな。
まだキャンプも始まっていないから、来季の「勝利の方程式」は佐々岡監督の頭の中でもまだ「ぼんやり」した状態だとは思うけど、今季の失敗を踏まえるとここはしっかり固めておきたいところだよな。フランスワの状態次第だけど、彼を抑えにすえて組み立てることが一番無難なように見える。個人的にはルーキーの栗林や大道といった若手抜擢も面白いように思うけどねぇ。まぁその辺はキャンプを見てということで来年の楽しみに取っておこう。
ただ、長いシーズンどうしても先発がへばったり、打線が低調になる時が来る。その時に当然登板が多くなる中継ぎ陣ね、ここの強化は絶対に必要だろうねぇ。今季の中継ぎ陣の整理をしておくと3連覇戦士の一岡、今村、中崎が使い物にならなかった。そこで出てきたのが塹江、ケムナ、島内といった強い球を投げる投手、そこに菊池の保っさんや中田廉といった中堅が脇を固めた。助っ人は全く役に立たなかったしな、この5人でよく頑張ってくれたと思うよ。
今季はこのメンバーに助っ人が加わる。バードは恐らく中継ぎだろうし、ネヴァラスカスも個人的には中継ぎ向きのように思う。中村恭も黙っていないだろうしな、役者は揃うように思う。ただ、中継ぎは2年連続で活躍というは難しい。このメンバーの中から何人かは脱落するだろうねぇ。となれば、いい方は悪いけど「今季、働けなかった投手」が来季には頑張ってもらわなきゃいかん。そうなれば最初の話に戻るけど一岡、中崎、今村といった面々の復活がカギになるだろうねぇ。
その中で中崎が復活目指して下半身の強化を図り、フォーム固めに精を出しているようだねぇ。本当に中崎は故障に見舞われるケースが多い。それも体質的な部分で悩まされているよな。まぁその辺とはうまく付き合っていかんといけないんだろうけど、少し気の毒なようにも思う。若い頃は血行障害に悩まされ、それをある程度克服して結果を積み重ねてきた。2度の胴上げ投手にまでなって年俸も億を超えた。しかし勤続疲労もあり膝が悲鳴を上げ始めてきた。真っすぐのキレが落ち、低めの絶妙なコントロールも影を潜めた。悪い個所を庇うフォームに知らず知らずのうちに変形し思うように球が行かなくなったよな。昨季に膝を手術。そして今季も右上腕部血栓除去の手術。2度も短期間で体にメスを入れた。ここに来てようやく違和感なく投げることできるようになったようだねぇ。10月から本格的に投球も始めているようだけど、フォームがまだしっくりいかないよう。さらに走り込みで下半身を強化。来季へ向けて準備は着々と進んでいるようだねぇ。
また再びクローザーでという気持ちはまだ中崎にはないだろう。まずは「戦力」になること。そこへ向けて来季は燃えているだろう。自分の球が投げられるようになれば、経験は豊富。いい戦力になることは間違いないだろうねぇ。
今村は肉体改造で真っすぐにこだわり。「変化」するにはラストチャンス!?
もう一人、今村も復活に向けて肉体改造に取り組んでいるようだねぇ。もう久しく中継ぎで快刀乱麻の投球を見ていない。かれこれ3年位見てないよな。となれば、今季はある意味、がけっぷちのように思う。当然、何かをやらんといかんオフだろうねぇ。
個人的には今村は入団当時は「先発型」のように思えた。ただ、やはりプロのローテに入るのは難しく中継ぎに転向した。持ち前の伸びのある真っすぐ、キレのあるスライダーを武器に頭角を現した。いずれは「抑え」と期待していた同志も多かっただろうねぇ。そんな今村に変化が起こった。中日の黄金時代に中継ぎでMVPを取った浅尾投手を参考に「立ち投げ」のようなフォームにモデルチェンジを施した。アタクシはここが今村の転機だったように思う。実際に今村の球にも変化があった。真っすぐの球速は上がった。立ち投げすることにフォークの落ちがよくなり、持ち球に加わった。3連覇時代16年、17年は70試合近く投げて防御率2点台。非常に貴重な戦力として活躍した。
しかし、モデルであった浅尾投手が「短命」に終わった。もちろん登板過多というのはあっただろうし、そのフォームも肩やひじに負担をかけた。負担がかかると同時にその負担を和らげようと体が勝手に反応し始めてフォームに狂いが生じてくる。浅尾投手も今村も自分がイメージする球が投げられなくなってしまった。アタクシはそう思って見ていた。今村も30歳を超えてくる。そろそろ若さに任せたフォームから脱却しないと選手生命を縮めることにもなる。個人的には今オフのタイミングがラストチャンス。そう思っていた中でこういった取組を始めた今村を見て正直ほっとしているんだよな。
その今村も来季復活して中継ぎ陣を支える役割を期待している一人。年々体が大きくなっている印象があったけど、この辺を絞って筋肉に変えていく取組をしているようだねぇ。とにかくどんな投手でも真っすぐが基本だからな。その真っすぐをしっかり投げられてこその変化球なわけで、その辺を意識してくれているようだねぇ。上半身もムキムキにする必要はないだろうしな、来季の今村を見るのが楽しみになってきたよ。
若さも強い球も必要だけど、経験も大事な戦力
日本シリーズなんか見ても投打ともにパリーグのパワーに圧倒されているセ・リーグを見ているとやはり中継ぎなんかでも「強い球」や「若い投手をどんどん抜擢していく」というのは現代の野球においては必要なことなんだろう。ただ、それだけもいけないようにも思う。長いシーズン中継ぎ投手だっていい時、悪い時はあるだろう。その都度上手に選手を入れ替えていく中継ぎの「層」も大事なように思う。その中で百戦錬磨の経験を持つ投手の存在というのは若い中継ぎ陣にとっては頼りになる存在だろう。
中崎も今村も来季は復活を遂げてね、そういった存在感を示して欲しい。その姿は若い投手陣の手本にもなるし、成長の糧になる。そして今の若い投手陣にはない「優勝の経験」がある。それはどんなに頑張ってもチームが勝たないと得られないものだよな。その若い投手たちにも「優勝の経験」や「優勝の味」を知ってもらうには優勝するしかない。そのためには中崎、今村が若い中継ぎ陣を脇から支える役割になってもらうことが大事なことのように思う。この二人の復活劇を来季は楽しみにしているよ。
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