「広島4-7ヤクルト」(22日、マツダスタジアム) 広島が接戦を落とし、3月26日の開幕戦で敗れて以来となる借金「1」となった。
情報源: 広島、開幕戦以来の借金1 5番手・塹江が決勝点献上 1軍昇格小園は適時打含む2打点
[ytmr_bb_scoreboard fsize=”1.2″ width=”900px” tm1=”東京ヤクルトスワローズ” tm2=”広島東洋カープ” scr1=”0/1/2/0/0/1/0/3/0″ scr2=”0/1/0/1/1/0/1/0/0″]
【ヤクルト】 金久保 梅野 今野 ○マクガフ(2勝0敗) 近藤 S石山(7セーブ)
【広島】 遠藤 コルニエル 森浦 中田 ●塹江(0勝1敗) 藤井
[本塁打] 塩見3号(ヤ) 元山2号(ヤ)
最近のSNSを見ていると今一つパッとしないカープに対して若手を使えという声が日に日に大きくなっているように思う。打撃不振??の広輔をいつまで使うんだ!?松山は代打でいいといった3連覇戦士を使い続けるベンチに対して色々な話が飛び交っている。まぁこの辺は深くは書かないけどFA選手の引き留めの副作用というかねぇ??まぁ残留してくれるのはありがたいし、うれしいんだけど、活躍できないといわゆる「不良債権」呼ばわりされてしまう。上が詰まっているから若手への切り替えもタイミングが遅くなっている。こうしてみるとFA選手の引き留めもいいのか悪いのか難しい問題だなぁと思うよな。松山が故障復帰後もスタメンがなかったり、昨日のゲームでは小園がスタメンに起用されていた。昨季あたりからカープは過渡期に入っている。こうした起用がどんどん増えてくるだろうねぇ。夏場には開幕スタメンと比べるとかなり違ったオーダーになっているかもしれんねぇ。
遠藤はお話にならない。リリーフでもう一度やり直した方がいいのでは??
さて昨日のゲームは両チームとも先発の谷間的な投手が登板したよな。折角のチャンスをモノにできるかどうか?カープ・遠藤、ヤクルト・金久保にとっては大事なマウンドだよな。立ち上がりは両投手明暗を分けたように思う。金久保は初回からしっかり腕を振って自慢の真っすぐをどんどん投げ込んできた。初回のカープ打線は面食らったような印象を受けた。金久保にとっては大事な登板。思い切っていったことで無難に立ち上がれたよな。
さて、遠藤だ。前回の登板もそうだったけどコントロールが安定していない。特に意図せずに球が高めに行ってしまうのが全く改善されずに、長打の少ない打者に一発を浴びちまった。球の力という部分でも遠藤らしくない内容だったよな。低めに決まればそれなりに威力のある球がいっていただけに、この辺の不安定さはどこから来るのだろうか??余計なお世話だけど色々考えてみた。そもそも遠藤の良さは何だったのか??と。
2年目だったかな??中継ぎで1軍に上がってきたときのことを思い出してみた。あの頃の遠藤にはなかなか投げっぷりのいい若い投手が出てきた。そんな印象だった。現在の大道ほどではないけど、スラリとした長身から投げ下ろす真っすぐとフォーク。そして向こうっ気の強さ。以前にも書いたけどアタクシは絶対にリリーフ向きだと思ったねぇ。佐々岡監督が2軍の投手コーチ時代に入ってきた投手だからな、いわゆる佐々岡チルドレン。佐々岡監督が1軍の監督となり昨季は遠藤を育てるために結果度外視で先発ローテを完走させた。非常にいい経験をした。もともと先発志向が強かったようだから、佐々岡監督が「それなら」と用意してもらった先発の椅子だったよな。
先発とリリーフではそら投球も変わってくるのは当然。先発にまわって投球フォームもおとなしくなり、かつての投げっぷりが影を潜めるようになった。この辺は残念だなぁと思うねぇ。中継ぎ時代の痺れるような真っすぐ、そしてフォークね、この頃の遠藤がアタクシは好きだった。やはり先発にまわることでスタミナ配分や同じ打者と2度、3度対戦する先発という役柄、配球であったり、攻め方といったリリーフとは違う部分で気を使わなきゃならん。この辺で遠藤のとっての自分の良さというものが消えてしまったように思う。どうやら2軍行きを言い渡されたようだけどな、一度リリーフに戻ってかつての腕の振りや投げっぷりの良さをもう一度取り戻すのもいいかもしれん。まだ若い投手。きっかけが何があればまた伸びてくるだろう。もう一度やり直し。頑張ってほしいよな。
四球8個じゃ打線も乗るに乗れない。最初から負けゲーム
さて、ゲームの方は一進一退の攻防が続き、最後は突き放された展開になった。ゲーム中盤までは面白い展開だったよな。ただ、3時間51分という長いゲームだったけど、内容は粗末なものだったように思う。この辺はカープ投手陣が8個の四球を出した。この辺でゲームが締まらなくなっていたし、カープ攻撃陣も追いついたと思ったら失点する展開に最後はついていけなかったよな。この辺は投打ともリズムに欠いた内容だったよう思うねぇ。直接は関係ないかもしれんけど、これだけ四球を出せば相手は7,8点は取るよ。まぁ接戦をものにしていかなきゃならんカープにとって今日の投手陣では勝つのは難しかったように思うねぇ。
最後に打たれたのは塹江。同点で勝ちパターンを出すのは今季は9回でおしまいってルールから来るものなんだろうけどな、左打者の川端にヒットを許してピンチを迎えた時点で代えた方がよかったように思う。まぁ結果論だけどな。とにかくコントロールが甘かった。左打者に対してのインコースがみんな中へ中へ入っていっていたし、山崎に打たれた球も外へ外す要求だったと思うけど、それが真ん中に来た。山崎を迎える前からコントロールに問題があったわけで、9回までしかやらんし、このカードはここまで1敗1分。何としてでも今日は取るぞというベンチの考えを投手をどんどん代えていくことで野手にも気持ちを伝えられたように思う。まぁ佐々岡監督の頭では左対左でなんとか山崎までという思いがあっただろう。その山崎に打たれたことで首脳陣も余裕がなくなったよな、続く元山には何の警戒もせずにスクイズを決められた。ベンチもボヤっとしてちゃいかんよな。
野手は金久保を捕まえられそうで捕まえられない。オール単打では複数得点は無理
遠藤同様、ヤクルト先発の金久保も若さが出た投球内容だったように思う。味方が点を取ると勝ちを意識してしまうのか、投球が変わってしまう。2回に先制するも追いつかれ、2点差つけても勝ち投手の権利を得る5回に追いつかれてしまった。もちろんカープ打線もある程度攻略できたのだろう。できれば金久保を潰してリードしてゲーム後半に入りたかったよな。コルニエルが3イニング目には捕まったけど、リズムを作ってくれたように思う。ただいかんせんカープ打線のヒットは8本全部「単打」。この辺はスコアボードに「1」しか入らない要因なんだろう。この辺をどう見るか??まぁ昨日の記事でも書いたチャンスがピンチになってしまうカープ打線。3連覇の勝ち方をやろうとしてもできないんだよ。けど、カープ打線が相対的に「打つ」というよりは「当てに行く」傾向なんだからなのかなぁと思うんだよな。もう長打はクロンがハマった時だけといった印象が強い。各打者が自分の結果だけで精いっぱいといった印象だよな。だから相手投手に対して「立ち遅れてる」気がする。特に3連覇戦士たちが結果を求めてもがいている。このゲームも3,4番に一本出てれば展開が変わっていたように思う。まだまだ深刻な状況は続きそうだけど、ある意味、俺たちは点を取れないんだと開き直って、思いきりスイングした方が結果が出たりしてな(笑)。
小園・羽月の若手は元気ハツラツ。遠慮しないで暴れて欲しい
さて、カープ打線の中で話題をさらったのは小園だろう。今季初スタメンでいきなりのタイムリーヒット。積極的に初球から振っていったのは好感が持てる。この日は全力疾走でゲッツーを防いだ場面もあり2打点。ポイントゲッターになってくれたよな。開幕前はアタクシもこのブログで小園を叱咤激励してきたけど、小園自身も腐らずに2軍で結果を積み重ねてきた。立派だよな。ライバルの広輔は不振に喘いで苦しんでいる。今がチャンスよ。
羽月も「2番打者」としていい働きをしていたように思う。インコース低めの難しい球を進塁打したり、ファールで粘るなどのいやらしさも見せてくれた。いい2番打者になりそうだよな。菊池と並んでマルチヒットを記録。3,4番にあたりが出ていたらもっと点が入っただろう。ぜひともこの調子を維持してほしいよな。
安部はやはり下位打線向き??エラーを「覇気打」で取り返す
羽月が2番に入ったことで安部が6番にまわった。個人的には昔から安部は1,2番タイプではなく下位打線にいた方が力を発揮するといったイメージが強かったので2番という打順には少し違和感を感じていた。この選手は縛りのある打順や攻撃はあまり向いていない。思い切って打たせることで想定外の1発が出たり、デカい仕事をやってくれる。
しかしこの日の最初のデカい仕事は「トンネル」。真正面のゴロだっただけに前に落として欲しかったよな。まぁ土のグランドでイレギュラーもしたのだろう。打球も痛烈だったよな。球が股間を抜けた瞬間に膝をついて悔やんでいた。「バットで返せ」と安部に叱咤激励した同志も多かっただろう。
そしてその予想通りに安部はバットで返した。どん詰まりの打球だったけど気持ちで落としたといった感じのタイムリーヒット。覇気だよな。なかなかスタメンオーダーがハマらないカープだけど、個人的にはこの安部はスタメンに入れておきたい選手。トンネルはもう結構だけど、覇気打はどんどん打ってほしい。停滞する打線に喝を入れて欲しいよな。
接戦を落とせば当然借金は増える。3つとも勝てた展開
色々と、そして細々と書きたいことはあるけど、キリがない。やはりこの3連戦も「あと1本が出ない」に始まり「あと1本が出ない」で終わった。一つも勝てずにとうとう借金生活に突入だよな。今日は勝って何とか5割に戻したいよな。
ただ、この3連戦を振り返ってみるとアタクシはカープが3つ勝ってもおかしくない。そういうゲーム展開だったように思う。接戦の中で何とか引き離そうという焦りが打線に芽生えていたように思う。まぁなんでも気持ちの問題だとは思うんだけど、打者の面々がこの展開は「こっちのもの」という気持ちで打席に立つことがまず大事なように思うんだよな。もともと打てないんだから、何とか点をもぎ取って投手陣に託す。そんな戦い方が「自分たちの野球」と割り切ればいいように思う。「自分たちの野球」…思い出すねぇ。そう、カープの選手、ベンチもそうだけど、今の自分たちが勝てる展開ってどんな展開なのか??アタクシはベンチと選手、野手と投手で確認し合うというのもいいように思う。昨日も書いたけど追いかけているのはベンチも選手も3連覇野球。これを追い求めるのを辞めたらいい。現状の自分たちがどうやったら勝てるのか??打てなくてもともとなら思い切ってバットを出したらいいのよ。
接戦を投手が我慢して我慢して最後は栗林に託して勝つ。これが今季のここまでカープが勝てる一番の展開なんだよな。なので昨日のような遠藤の投球ならもうお手上げ。それでも打線が粘り強く接戦に持ち込んだ。初戦、2戦目は先発陣がしっかり抑え込んだ。この間に何としてでも1点、2点をという展開が理想。相手先発をKOするのは2の次でいい。こうした「考え方」を確認して理解しながら進めれば自ずと選手が今どうするべきかを考えてプレーしてくれるように思う。その考えがチームに浸透していたら、この3連戦は少なくとも2つは取れたように思うし、投手起用も変わってこよう。今のカープは残念ながら全くチームとして戦えていない。ヤクルトも何とかリードしてマクガフ、石山につなぐのが一番の形。形を出した方が勝ちなのよ。カープベンチも借金がかさむ前に何とかしてほしいよな。
阪神に勝ち越し、丸が戻ってくる巨人と戦えるのか??
さて、他球団を見ると独走態勢に入った阪神を巨人が連勝でカード勝越した。阪神にストップをかけたよな。どうしたら秋山をあれだけ打てるのか教えて欲しいよな(笑)。DeNAは泥沼の連敗地獄から何とか脱出できた。開幕からカード二回り目が終わりに差し掛かってきた今週は新しい局面を迎えそうだよな。巨人が阪神に連勝したことで息を吹き返しそうな感じもするし、丸もどうやら今日から復帰するようだ。巨人にプラス材料が多いよな。そして今日は菅野が先発。どうだろう??僕らのカープは到底かないっこない、そんなふうに感じている同志も多いだろうねぇ。カープが昨日までの野球をやっていたら正直勝ち目はないように思うし、借金生活が本格的に始まるだろう。このまま交流戦に入ればパリーグにコテンパンにやられるのが目に見えている。今季の明暗を分ける大事なカードのように思う。相手が菅野だろうが何だろうが相手はどうでもいいのよ。今季のカープが勝てる野球をひた向きにやっていけばいい方向に向かうと思う。頑張ってほしいよな。
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