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カープ投手陣12四死球で後半粘れず…それでも林のプロ初ホームラン、7回の見事な攻撃もあった。前を向こう!!

強いカープがみたい!
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 「ロッテ7-3広島」(29日、ZOZOマリンスタジアム) 将来の主砲候補だ!広島の林晃汰内野手(20)が二回に右中間へ1号ソロを放ち、通算13打席目でプロ初本塁打を記録した。チームは逆転負けで、今季交流戦初黒星。5位に転落したが、左の長距離砲として飛躍が期待される高卒3年目の活躍は、明るい材料となった。

情報源: 広島・林、プロ1号!高卒3年目、13打席目 未来の主砲候補だ コロナ禍鯉に存在感
[ytmr_bb_scoreboard fsize=”1.2″ width=”900px” tm1=”広島東洋カープ” tm2=”千葉ロッテマリーンズ” scr1=”0/1/0/0/0/1/1/0/0″ scr2=”0/0/1/0/2/1/3/0/X”]
【広島】 ●玉村(0勝3敗) 菊池保 中田 コルニエル 高橋樹
【ロッテ】 ○美馬(3勝2敗) ハーマン 唐川 佐々木千
[本塁打] 林1号(広) 松山1号(広) 荻野4号(ロ) エチェバリア1号(ロ)

交流戦に入ってアタクシはカープの野球を評価している。少なくともコロナで主力が抜ける前よりもはるかにいい野球をしていると思う。まずは若手の積極的な起用。そしてその若手がノビノビと野球をやっている。当然経験は浅いから、この日のロッテ先発の美馬くらい経験のある投手相手だと簡単に捻られる場面も多かったけど、これも経験。打てなくて元々、自分のスイングに徹してくれているところに明日が見える。そこに松山や広輔といった経験のある選手たちが上手くサポートをしてくれていてまとまっている感じがいい。対戦相手のロッテベンチもカープ打線は振ってくるし、ある程度の怖さを感じているようだ。どうしても交流戦となると弱気の顔が出やすかったこれまでと違って、何か吹っ切れてプレーしている印象なんだよな。

先発ローテだって3人欠いているわけだから若手の抜擢は絶対に必要。そんな中で玉村がプロ初勝利をかけての先発マウンド。立ち上がりは非常にいいものを見せてくれたが正直な印象はスタミナ切れといった感じだねぇ。体のスタミナではなくメンタルのスタミナ。まぁこの辺は打順が2廻り目、3廻り目となれば、プロは打ってくる。その「圧」に玉村が屈した。そんな印象が強いマウンドだった。この経験を活かして次のチャンスで成長を見せて欲しいよな。

12四死球与えたらそら、負ける。でも逃げの四球は少なかった??

ゲーム展開は接戦で終盤。玉村のあとを継いだ保っさんのいきなりの被弾があったり、コルニエルがストライクが入らなくなって四球連発からエチェバリアに一発食らってジエンドといった展開だったよな。気がつきゃ12四死球。佐々岡監督も投手陣に苦言を呈していた。気持ちはわかる。でも、今のカープにとっては苦言をいうのもいいんだけど、若手を中心に「やるゾ!!」というムードを壊さないためにも言葉は選んで欲しいかなぁとも思う。こういう苦しい時だからこそ、前を向けるコメントを残して欲しいんだよな。
確かに12四死球やったら、負ける。勝てるわけがない。ただね、勝負を怖がって出した四球というのはそれほどなかったように思う。玉村の5四死球は「攻めた」結果のようにも思う。特にマーティンへの死球ね。あれ、たいていの若い投手ならあれでビビッて球が甘くなる。その辺を玉村は持ち前の強気、負けん気で1失点で切り抜けた。このイニングで潰されてもおかしくなかった場面で大怪我しなかったのは評価したい。ただ、5回の藤岡への四球ね、恐らくこの日一番タイミングが合っていると感じていたエチェバリアの姿がチラホラと頭をよぎったのだろう。唯一の弱気な四球だったように思う。ここは反省だよな。

コルニエルはまたも被弾。ポイントは「高さ」と「右打者」

玉村のあとを継いだ中継ぎ陣も四球を連発した。中田廉が3四球。実はこの時は少し買い物に出たので見てはいないけど、パ・リーグ打線の怖さを知っている中田廉だけになんとなく内容は想像できる。
ゲームを決定づける8回のマウンドに上がったコルニエルね、途中全くストライクが入らなくなった。この辺にコルニエルの課題というかねえ、160キロの真っすぐを活かしきれていない「何か」がなんとなくわかったような気がする。
まずは展開から行けばレアードを三振に打ち取り、そのあと和田、岡と比較的「安パイ」な打者に対して四球を連発した。この辺、少しフォームに狂いが生じたようだけど、岡はこのゲームでことごとくチャンスをつぶしている打者。この辺に四球を出すってのが、相手が見えていないというかね??これまでのゲーム展開を見ていたのか??と言いたくもなる。
さて、コルニエルはどうして剛速球を持ち合わせながら、こうも被弾してしまうのか??アタクシなりに答えが見つかったような気がする。それは球の「高さ」と「右打者」のように思う。コルニエルは特にランナーがいる時に投じる真っすぐの高低差が異常なまでに小さい。すべて真ん中からやや高めに集まる。この日のコルニエルの投じた球は24球。うち22球が真っすぐ。これだけストレートを集めれば、プロは打つのよ。レアードを三振に打ち取った高めの真っすぐ、そしてインコースへ真っすぐを投げ切れるのか??ここが課題のように思うねぇ。
それと持ち球。選手名鑑には真っすぐ、スライダー、カーブ、カットボール、ツーシームにスプリットと多彩な変化球の持ち主のように書かれているけど、実際に使える変化球はスライダーとカーブくらい。となると、対右打者にはインハイに真っすぐを投げられない限り「邪魔な球」がない。だから踏み込まれてしまう。コルニエルが被弾しやすいのはこの「邪魔な球」がないから。そんなふうに感じる。一発を打たれたエチェバリアも外の真っすぐに踏み込んできた。折角の真っすぐも続ければプロは打つし、その真っすぐを活かす変化球がやっぱり欲しいし、磨いてほしい。同じような速さで右打者に食い込んでくるようなツーシームあたりをマスターすると右打者はそれが邪魔で踏み込めない。真っすぐが生きるような気がするねぇ。

好投手・美馬から林がプロ初ホームラン!!

さて、苦言はここまでとしよう。この交流戦はポジティブに選手に前を向いてもらえるような、カープファン同志も下を向かずに前を向いてほしいからな、いいこともちゃんと書こうと思う。
ロッテ先発は美馬。楽天時代も交流戦でカープを苦しめた投手。久々にみたけど、1球1球時間をかけて、そして1球1球に意味や狙いがある。晩年の黒田さんの投球を思い出させるようなマウンドだったよな。真っすぐを見せ球にスライダーとチェンジアップを上手に使ってカープ打線に連打を許さなかった。こういう投球をされるとやはり「一発」というのが重要だよな。その一発を最初に打ったのが期待の若手・林だよな。インコース寄りのカットボールを振り抜いた。少し詰まったかなぁと思ったけど、そこはパワーで右中間スタンドに運んだ。その後、師匠と仰ぐ松山にも一発が出た。美馬を攻略したとまでは言わんけど、全く打てなかったという印象は薄まったよな。
それにしても林は1軍に上がってゲームに出るようになってからいい結果が続いている。積極的にバットを出しているよな。対左に対してもそれほど苦しくなさそうだよし、やはり近い将来中軸を担えそうな雰囲気が出てきた。今後も楽しみだよな。

足を絡めた速攻は見事

最終的には8回のエチェバリアの3ランでゲームが決まってしまった形になったけど、7回にはこのゲーム、いけるかも!?と思わせてくれた攻撃があった。メヒア、林と倒れてツーアウト。ここから1点を取ったのは「このゲーム、わからんよ!?」と思わせる攻撃だったよな。その前にメヒアね、前日4安打打った選手とは思えないくらい簡単に打ち取られていたよな。放送でも言っていたけど、ベースから離れた立っているのを逆手に取られて上手く美馬に抑えられた。これで打撃を崩された印象がある。覚醒したのか??と思わせたのもつかの間、今日使ってもらえるかわからんけど、またやり直しだよな。
さて、この7回2死から中村奨がライトへのヒット。外の球に逆らわずに素晴らしい右打ちだった。相手投手のハーマンはナックルカーブの使い手。まぁこの7回のマウンドでは真っすぐとナックルカーブの2種類しか投げず、また同じ球種を続ける傾向があった。前の打者の林にはナックルカーブの連投。奨成には真っすぐを全球続けた。この辺、配球を読んでの事なら中村奨の成長を伺えるよな。
その中村奨がすかさず走る。カープには「打てるキャッチャー」は多いけど「走るキャッチャー」はいない。面白い存在になるかもしれんよな。続く広輔に対してはナックルカーブと真っすぐを交互に投げてきた。何だろう??単純な配球だよな。それを広輔は読んでいたかはわからんけどナックルカーブを逆らわずに逆方向へ。2死からの速攻で1点をもぎとった。ロッテベンチからすれば、カープ打線、イヤだなぁと感じただろうねぇ。アタクシも7回に1点差に追いついき、その点の取り方もよかった。こら、いける!!そんなふうに感じた瞬間だったよ。

今のカープには苦言で小さくまとまるよりも、常に前を向いてプレーすることを優先すべき

確かに12四死球上げたらそら、負けるよな。でも試合を決められる8回まで、厳密に言えば7回までは試合になっていた。それまで8四死球でもゲームになっていたのよ。もちろんないに越したことはないんだけど、多少出しても何とかなる。それは玉村や中田廉も四球を出しながらも逃げずに攻めていったからなんだと思う。この姿勢を絶対に忘れて欲しくないんだよな。ここで佐々岡監督が四球に対して公に苦言を呈することで、攻めの姿勢を引っ込めてしまうことが一番よくない。別に褒める必要はないけど、四球で負けたというのは弱いチームにありがちなこと。それをカバーすることを考えるのであれば、玉村は褒めてあげた方がいいし、次もチャンスを上げた方がいい。
打線も美馬に翻弄された形になったけど、毎日美馬が投げるわけではない。相手が上だった。切り替えて今日のゲームに臨んでほしいよな。
今のところ今季の交流戦はセが強い。特にカープのBクラスのライバルである中日とDeNAがいい野球をやっているよな。交流戦終わったら最下位になっている可能性は否定できない。だからこそ攻めの姿勢で交流戦を戦い抜いてほしい。投手だって好きで四球出しているわけではないし、攻めた結果と受け止めてあげることも大事だと思う。
このカード、なんとか勝ち越したいよな。カープは今季初先発の新助っ人ネバラスカス。このカードは「初」が多いよな。ネバラスカスもこの流れに乗って初先発初勝利初完封くらいやってほしいもんよ。誠也がいなくてもキクがいなくても、先発3人いなくてもやっていける。ここまではそんなカープを見せてくれている。前を向いて戦い抜いてほしいよな。

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