「中日4-3広島」(5日、バンテリンドーム) 広島は3-3の九回、菊池保の押し出し四球でサヨナラ負けを喫した。10月は4戦4敗で、借金は再び15まで膨らんだ。
情報源: 広島が栗林温存サヨナラ負け 佐々岡監督「試合前から決めていた」
チームと言うのは何も野球だけじゃないよな。他の団体スポーツや会社の組織など人が数人集まればチーム。必ずそれを引っ張っていくリーダーが存在することになる。このリーダーがフラフラしているとね、誰も望まない結果を招いたりする。このゲームね、選手たちは「チームのため」に力を発揮しようという気持ちに溢れているはずなのに肝心のリーダーが明後日の方向むいて采配を振るえばそら、こうなるよね??そんなゲームだったよな。
今季何かをつかんだ床田。来季は二ケタ勝利も!?
先発は床田と中日は苦手の柳が先発。柳は最多勝などタイトルも視界に入っている。与田監督もさすが投手出身と言うことで柳に何とかタイトルをと130球も投げさせた(笑)。まぁこの辺、佐々岡監督とダブる部分もあるよな。セ・リーグは4チームが投手出身の監督。4~6位が投手出身監督のチーム。どうだろう??ひょっとしたら投手出身の監督の方が情が強く、時に判断を誤ってしまうケースが多いのだろうか??まぁうちの監督はやらかしすぎだけどな。
床田はここ数試合非常に安定した投球を見せてくれるよな。連敗ストップに期待がかかったけど3回に捕まった。ヒットとサード林の緩慢なプレー、1死1,3塁から三ツ俣の小技を警戒しすぎて四球。満塁の場面を作った。まぁこの辺ね、変に中日ベンチの作戦を気にしすぎて自らをピンチに陥れてしまったよな。今後勝つためにはこうした自滅でピンチを作るような場面は極力減らしていかないといかんだろうし、三ツ俣に対してはギアをあげて対応して欲しかったよな。
満塁から大島が大島らしい打撃で先制を許した。センター大盛のチョンボも痛かった。まぁこれは後で書くとして、床田はこれを少し引きずってしまい続くビシエドにもタイムリー。3点を先制されてしまった。久々の失点ということで4回以降心配していたけどな、味方が1点ずつ返してくれていたことでモチベーションを保てたのだろう。6回までこの3失点でなんとか持ちこたえてくれたよな。この辺にも床田の今季の成長が伺えるよな。
ファームから上がってきてから床田は好投を続けている。何度も書いているけどね「強い真っすぐ」が投げられているのが床田にとって大胆に投げられる要因になっているだろうねぇ。今季は何かをつかんだ。そんな気がしている。昨季も九里が巨人を完封してから投球が変わった。床田も今季巨人を完封しているけどな、これを自信にしてくれれば来季は二けた勝てる可能性も出てきたように思う。一番は床田がその欲と色気を持っているかどうかに掛かってくる。オフもしっかり過ごして欲しいよな。
1番打者争いが熾烈??大盛に求めたい視野の広さと野球の勉強
野間が故障してから1番の打順が空席になった。誰かが出てきてチャンスをつかんでほしいんだけど、今一つパッとしないよな。この日は宇草が1番。2安打1打点と存在感を示した。まぁ誠也が欠場して回ってきた1番ライトだけど、宇草もいいものを持っていると思う。ただね、物足りないのは打席での粘りというかねぇ、狙い球が外れると結構あっけなく三振に打ち取られるよな。この辺に1番打者としての適性に?マークがどうしてもついてしまう。まぁまだ大卒2年目だからってのもあるけどな、例えば中日のセンターに長きにわたって君臨している大島ね、この選手は本当に三振しないよな。こういう選手が1番にいると本当にイヤらしい。中日も打力が弱いので大島を3番に入れざるを得ない状況だけど、1番にいた方が厄介だよな。宇草にはセンスを感じるし、チャンスにも勝負強さもある。1番に定着するにはこうした粘りも必要だよな。
もう一人の1番候補の大盛。この日は8番センターでスタメン。まぁ今は野間がいないからな、センターのポジションを奪取するチャンスだよな。しかしこの日はセンターの守備でチョンボをやった。3回の大島の微妙な当たりのヒットね、1塁ランナーが戻りかけて再スタートを切った。その辺が見えていなかったのだろう。ショートの小園に緩いボールを返球している感に1塁ランナーが何とか滑り込んでセーフになった。この辺ね、周りが見えていれば間違いなく2塁で1塁ランナーを封殺できた。センターゴロだよな。チョンボに気づいた大盛はしょんぼりしていたけど、この辺の外野守備の意識ね、河田ヘッドが戻ってきてもアレ??と言うのが多いよな。大盛も野間同様にこうしたイージーミスと言うかねぇ??意識の低さが非常に気になるんだよな。守備と足で這い上がってきた選手だけになおさら残念。センターは一番広く状況を見なきゃいかんポジション。広い視野をもってやって欲しいし、野球の勉強も頑張らないとな、センターラインを任せてもらえないよ??頑張んなきゃな。
打線は12安打3四死球も3点。やっぱり欲しいチャンスでの長打
打線は床田が失った3点を追いつくことができた。できたけど12安打、3つの四死球をもらっての3点となるとやはり物足りなさを感じるよな。まぁ球場がバンテリンドームで一発が出づらいというのはあるんだけど、チャンスで長いのが出れば柳をKOできたと思うしな、やはりもどかしさはあるよな。長打でチャンスを作って得点にはつなげられてはいるもののまだまだふん詰まり感は払しょくできない。この辺に一発あるぞと臭わせる助っ人の存在がないというのが大きいだろう。特に7回は一気に柳を潰すチャンスだったように思うけどな、別に龍馬がイカンとは言わけど、あの場面で4番が誠也だったらなぁというのはあるよな。長打の怖さでね、たとえハッタリでも相手にとってイヤなものよ。この辺の編成ね、考えて欲しいよな。
栗林温存には理解もせめて負けない気持ちを投手起用で表して欲しい
結果は結局は打線が勝ち越すことができずに9回表に「勝ち」が消えた。ただ、現在3連敗中、相手は4位争いをしている中日が相手。勝ちは消えたけど負けられない一戦であることは間違いないよな。もしそういった意識のある監督なら、迷わず9回裏のマウンドには栗林を送っていただろう。しかしマウンドに上がったのは菊池の保っさんだった。森浦、島内と床田の粘りの投球の後を引き継いで何とか0に抑えてきたわけで、ここでビハインドで投げる投手の登板に正直「え?」となったカープファン同志も多かっただろうねぇ。まぁ結局は保っさんが押し出しでサヨナラ負け。正直、がっくりだよな。
マスコミ各社は「栗林温存でサヨナラ負け」という見出しで佐々岡監督の采配に疑問を呈している。佐々岡監督は「同点なら栗林は出さない」と最初から決めていたようだねぇ。この辺は栗林に新人王をという配慮も影響しているだろう。佐々岡監督らしいよな。ただね、やはり勝負の世界。絶対守護神を温存して負けるというのはやはり奥歯に何か詰まった気持ち悪さを感じるよな。個人的には人選ミスだったように思う。とはいってもケムナもここの所は投げれば失点していたし、それなら経験のある保っさんにと言うのはわかる。ただ、保っさんがピンチを作った時点で、満塁となる前に何とか「手」を打ってほしかったというのはある。何が何でもここまで床田を筆頭に森浦、島内でここまで来た。打線も追いついてくれた。ここは負けるわけにはいかないという執念のようなものを感じさせる動きをしてほしかったというのはあるよな。まぁここに何度も書いているけど佐々岡監督の勝負勘の無さ、勝利への執念に対する物足りなさをまたもや感じてしまったよな。
戦力は使ってナンボだと思うし、使えない戦力は持つべきではない
さて、ここからは賛否両論、プロ野球ファンとしては盛り上がる話題になるんだろうけどね、栗林の使い方ね、これは色々な考え方があると思う。今季の栗林の使い方だけど、シーズン前半は9回で終わるというルールがあってね、同点でも栗林を登板させていた。セーブシチュエーションではない場面で栗林を使うのはどうなのか??そんな声がSNSであちこちから上がっていたのは記憶に新しいと思う。ただ、栗林という絶対守護神がいたから引き分けに持ち込めたという考え方もできるよな。現に昨日のゲームで栗林を登板させていたら、負けずに済んだ確率は高いし、今、カープは11試合引き分けがあるんだけど、栗林を投げさせていなかったら、このうち数試合は黒星に変わっていた可能性もある。今、かろうじて5位なのは(笑)そのことと無縁ではないのかもしれない。
栗林に新人王の可能性が出てきてからは佐々岡監督は栗林の使い方を「勝ちゲーム限定」と明言した。まぁ昨日のゲームはそれを体現したわけだけど、負けちまったよな。引き分けに持ち込める展開を負けにしてしまった。これは明らかに監督の采配ミスだよな。栗林の為にゲームを落としたという見方もできるだろう。これが果たしてチームの為にいいことなのか??という問題も出てくる。
別の角度から見てみると今ファームで燻っている3連覇時代のブルペン陣の姿を見てね、「使いすぎ」が祟ったという意見もある。確かに中崎はセーブシチュエーション以外、4点差、5点差あっても登板していたし、それが後々故障に繋がってしまったのかもしれない。一岡や今村はセットアッパーとしてだけではなく微妙な展開、同点ならまだしも、1,2点ビハインドの場面でも登板した。まぁ70試合以上投げるとなれば当然そういう使い方をされないとここまいかんよな。その影響が今の不振につながっているという声もよく聞く。こういう姿を見るとやはり栗林は勝ちゲーム限定で使うしかないという答えにたどり着くカープファン同志もいるよな。でも、毎試合接戦で勝ち続けた場合、栗林の連投が続くことになる。3連覇時代は優勝するんだから当然勝ちパターンの投手の出番が多くなる。まぁそこを工夫して休ませるなりってのはしなきゃいかんのだろうけど、大量リードでも中崎が出てきた。これはこれで緒方前監督の「勝ち方」なんだろうし、それで3連覇できた。決して間違えているとは思わんのよ。
2005年に阪神を優勝に導いた岡田監督。今の「勝ちパターン」を確立した人でもある。「JFK」産みの親だよな。この岡田監督もどんな展開でも勝っていればこの3人をつぎ込んだ。結果「JFK」の「K」である久保田は選手生命が短かったけど「F」である藤川球児は息の長いプロ生活を送った。こういうのを見ると何が正しくて何が間違っているのか??一概に言い切れないよな。一つ言えることは「勝ちパターン」を持っているチームは強いということ。これで勝つとチームも乗ってくるしな。今のカープはこれに苦労している。だからあの場面で保っさんを使わざるを得なかったというのはあるだろうねぇ。そしてゲームを落とした。
個人的には栗林を使うべきだったと思う。持っている戦力は使わなきゃいかんと思う。ただ、佐々岡監督の考えを否定するつもりはないのよ。ここで浮き彫りになってくるのはあそこで保さんを使わざるを得なかったという「戦力」の問題。ここなんだよな。なんやかんや言ってカープは「選手が足りない」んだよな。選手枠は1つくらいかな?空いているけど、それなりに選手はいるのに「選手が足りない」。なぜこういうことが起こるのか??
それは「使えない戦力」を抱えているからに他ならない。今朝のネット記事で出ていたけど、カープのウエスタンの総括でね、1軍に投手を送り込めなかった反省点を上げていた。今村、一岡、中崎、薮田、岡田とね、結局2軍暮らしで終わっちまったよな。こういう戦力をいつまでも置いておくから、投手が、選手が足らなくなる。その影響は確実に出ているよな。使えない選手が多いから本来カープがやらなきゃいかん「若手の底上げ」ができていない。若手の数が少ないんだよな。それに出てきて欲しい投手が出てきていない。遠藤、アドゥワ、山口といった面々も1軍登板なしで終わりそうだよな。じゃ、来季もこれを抱えるのか??という話にもなってくる。今のカープは戦力が停滞している。全然流れていない。それでどの口が若手の底上げなのか??確かに野手はいい選手がどんどん出てきているけど、これで3年連続Bクラスは濃厚だけど、その要因は間違いなく投手でしょ??それがわかっているのに使えない投手ばかり抱えているの?というのは球団の編成に問題があるのよ。育成球団を標榜するならケチらずに育成選手をたくさん指名して、ファームで競わせるのも手だろう。言ってることとやってることが全く違うというかね、「それ、本気で言ってるの??」と突っ込みたくなる。困ったもんだよな。
DeNAは大量10名の戦力外通告。カープはどうする??
今季はシーズン中、10月11日にドラフト会議が行われる。それに先立って各球団戦力外通告が言い渡され始めてきた。今季最下位争いをするDeNAは大量10名の戦力外通告が行われた。阪神もベテランや故障に悩む選手が次々と引退を表明している。ハンカチ王子もとうとう引退を表明した。それぞれの引き際、これもプロ野球だよな。
3年連続Bクラス。この結果は3連覇時代とは完全に決別しなさい。アタクシは野球の神様がそう言っているように感じている。もうカープも変わらなきゃいかんだろう。強いカープにするにはもうこの戦力では絶対に無理。この監督や首脳陣でも無理だし、このオーナーや球団首脳でも無理。まぁここは変らんのだろうからね、やはり選手を大きく入れ替えることをやらんといかんよな。もちろん戦力外となる選手がいなくなるのは寂しいけど、強いカープが見たいからねぇ。しっかりやってほしいよな。
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