「練習試合、巨人1-2広島」(19日、沖縄セルラースタジアム那覇) 広島ドラフト1位の黒原拓未投手(22)=関学大=が圧巻の3者連続三振デビューだ。19日、巨人との練習試合で対外試合初登板し、六回に八百板、大城、増田陸をいずれも空振り三振に斬った。15日のシート打撃では打者11人に8安打を許すなど乱れたが、投球フォームの修正が最高の結果に結び付いた。
情報源: 広島・ドラ1黒原 3連続空振り三振斬り 圧巻の対外試合デビュー 巨人打線ねじ伏せた
昨日は在宅勤務だったんで、午前中に仕事を片付けて巨人との練習試合を観戦。雨が心配されたけどな、ゲームができてよかったよ。何年か前もこの球場で練習試合かオープン戦が予定されていて、上の息子が沖縄に日帰り観戦を敢行。ゲーム開始前に突然の大雨で中止になった。試合を見ずにそのまま帰ってきたなんてエピソードを思い出す。何しに沖縄行ったんだ!?とね(笑)。ひょっとしたら、そういうファンもいたかもしれん。そういう意味では今季初の対外試合ができてよかったよな。
床田は先発ローテ確定!?佐々岡監督伝授のカーブで投球に幅
初の対外試合だからな、ゲームの勝敗や作戦に関しては二の次。あの場面であぁだ、こうだはいったってしょうがない。ベンチだって作戦云々ではなく個々の選手の出来をチェックする段階だしな、勝ち負けはそんなには気にしない。気にしないとはいってもやはり巨人に勝つとなれば思わず目じりが下がったカープファン同志も多いだろう。その流れを作ったのは先発の床田の投球だよな。
床田は何度も書くけど昨季、巨人を完封してから一皮むけた。何かをつかんだ。今季3本柱の次に来る投手という期待を持っているのはアタクシだけじゃないだろう。佐々岡監督を筆頭として首脳陣、そしてカープファン同志も同じように考えていることだろう。その床田がしっかり答えを出したよな。
何かをつかんだ床田が新たな武器として佐々岡監督から伝授されたカーブね、これがカウント球としても勝負球を効果的に使うためにも大変有効だった。このカーブね、やはりポイントは腕の振りなんだよな。しっかり振らんとブレーキのあるカーブというのはなかなか投げられん。この腕の振りってのは昨季に何かをつかんだ自信が源になっているように思う。アタクシは勝手にそう分析している。
床田は左投手なんだけど、課題は左打者。この左打者へのインコースというかね、腰を引かす球がなかった。だからスライダーやチェンジアップというかパームというか落ちる球になかなか左打者が引っかかってくれないというのがあったよな。そういう意味ではこのカーブというのはのけぞらせるのは無理としても一瞬、こちらに向かってくるように打者には見える。これはこれで効果的というか、左打者にとっては邪魔な存在になる。そしてこのカーブでストライクがきちんととれるというものいいよな。
本人は先発の4番目の椅子をしっかり意識しているようで頼もしさも加わったように思う。今季、先発3本柱とともに二けた勝つようになるとカープの順位も上に行きそうだよな。先発のカギを握る存在として今後も注目していこうかねぇ。
黒原は圧巻の3者連続空振り三振の衝撃デビュー!!
この日登板したカープ投手陣は総じて良かったように思う。その中でインパクトを残したのはドラ1の黒原だよな。セットポジションからゆっくり足をあげて投げ込む真っすぐには力とキレ、両方兼ね備えていた。結果は3者連続三振。それもすべて空振りで仕留めたというのがいいよな。
もちろん対戦した巨人の打者も初見ということで、タイミングを合わせづらかったというのはあっただろう。しかし、思わず振ってしまう「球の勢い」は十分だったよな。ついつい振ってしまうというのは大きな武器だよな。
何でも登板直前に佐々岡監督から、これまでクイック気味に投げていたのを足をゆっくり上げる投球にしてみては??とアドバイスをもらったそうな。それが影響したかどうかはわからんけど、マウンドでは決して大きな体ではないにもかかわらずすごく大きく見えた。ゆったりとしたフォームから繰り出される剛球ね、これはなかなかタイミングが合わせづらいよな。
中継ぎの適性というのも十二分に感じさせてくれた。特に競った場面や負けている場面で、こういう投球をしてくれる投手がいると流れを持ってこれる。劣勢の流れを一気に変えてくれるムードを持っている。そんな印象を受けたねぇ。もちろん、これだけの球を投げるのであれば、勝ちパターンも十分考えられる。非常にいいスタートを切れたよな。次の登板も非常に楽しみだよな。
遠藤に先発のチャンス!?松本はやはり球持ちの良さがキラリ
この日投げた投手は軒並みよかったと思う。課題の四球というのも出なかったしな、失点は末包のエラーだから打たれた印象もない。この1点を失った場面のマウンドには遠藤が上がっていた。7回からの登板だったけど、個人的には1イニングだけかなぁと思っていたら最後まで投げた。この辺、高橋昂が2軍にいったからな、「先発候補」として首脳陣の頭の中にあるのかもしれんねぇ。立ち上がりのピンチもゲームを壊さずに切り抜けたし、その後は安定した投球をしていた。昨季は期待されながらも2試合の登板に終わった遠藤。今季は目立ってはいないけど、捲土重来を胸に巻き返しを図ってくるだろう。好きな投手だけに頑張ってほしいよな。
注目してたもう一人のルーキー・松本も持ち味を出してくれたように思う。ヒットは打たれたものの冷静に打者を打ち取っていた。確かに真っすぐの球速は黒原ほど出なかったけど、やはり球持ちの良さね、これが光っていたよな。次の登板にも注目だよな。
育成の持丸・二俣も活躍
この練習試合。巨人のスタメンはズラリと開幕オーダーを想定させるようなメンバーを揃えてきた。対照的にカープは若手中心。その後巨人は0から始まる背番号の選手がどんどんできてきた。なんか途中から「市外局番」に見えてきてついついネットでどこの市外局番か調べ始めた(笑)「092」の沼田は福岡市、鍬原の「029」は茨城のひたちなか市、鈴木の「068」は今は使われていないけど、昭和40年代の大阪の千里や豊中で使われていたそうな(笑)。調べていて面白かったよ。ま、野球に戻ろうか(笑)
巨人は育成を含めると100人以上も選手を抱えている。カープにも育成はいるけど、ここまでじゃないよな。そんな中カープの育成で1軍キャンプに抜擢された持丸と二俣がそれぞれ結果を出した。持丸は2安打、二俣はタイムリー。よかったよな。
誠也の穴を埋めるにはやはり長打力ね、ここを見せてくれる選手が出てこないとファンとしても不安だよな。なんせ39本のホームランがなくなるわけで、これを林や助っ人だけに背負わせるのではなく、どこからも1発の出る打線で穴を埋めていくしかないだろう。小園だってもっと長打が欲しいし、この日マルチヒットの奨成だってアタクシはもっと1発でアピールしてほしいと思う。育成の持丸、二俣もぜひこの期間中に一発を打ってほしい。アタクシはそれが支配下への近道だと思う。オープン戦が始まれば、出番も少なくなってくる。ぜひ「今のうち」に結果を出してほしいよな。
4番末包は2安打!打球の速さ、強さは助っ人外国人並み!!あとは…!?
この日のスタメンは3番中村健、4番末包とルーキーが中軸に名を連ねた。中村健は残念ながら結果がでなかったけど、末包はマルチヒット。いずれも三遊間を強く、速い打球が抜けていった。あの辺の打球を見るとやはりパワーは素晴らしいものがある。あとは打球が上に上がれば…という期待感があるよな。打席でのフォームは誠也そっくりだよな。
ただ、守備に関して言えばかなり厳しいかなぁと思う。もちろんこの日は巨人のキャンプ地でかなり風が強かった外野守備も難しさはあった。外野では大きなエラーはなかったけど、初回のレフトフライの追い方や、センター宇草と交錯しかけた場面などヒヤリとする場面はあった。終盤からはファーストの守備に入ったけど、唯一の失点となったエラーをやらかした。もちろん、守備は練習すればそれなりになるんで心配はしていないけど、ゲームに出るのであれば、この辺もしっかりやっていかんと使うのが怖いよな。その怖さを首脳陣の頭から吹っ飛ばすにはとにかく打って打って打ちまくればいい。今後も目が離せない選手だよな。
最初に書いたけど、この時期のゲームは勝敗や作戦、采配は重視しない。選手一人一人がどれだけ開幕1軍に向けてあピースできるかどうかが一番大事。そういう意味では新戦力を中心にいいアピールができたと思う。カープの場合、打線に関して言えば、キーワードは「長打」。中村奨や小園もヒットは出るけど点に結び付く打撃をしてもらわんと誠也の穴は埋まらない。昨季はチーム打率ダントツの1位ながらも得点は3位。ヒットが点につながっていない要因は「長打」だと思う。ここの問題点を埋める選手が出てくることが誠也の穴を埋める最大のポイントだろう。さて、その問題点を吹っ飛ばしてくれる選手がどれだけ出てくるのか??この辺を注目してみていきたよな。
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