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奇策&全員野球でトラを止めた!!乱打戦を制したのはファームで頑張ってきた選手たち。新井監督「全員野球」始まりの予感!?

Mageちゃんの「熱視線」
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新井カープが総力で、阪神の連勝を7で止めた。阪神青柳対策に、投手の玉村含めて球団史上初の9人全員左打者オーダーを編成。立ち上がりに5安打で一挙5点を奪って虎の… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

情報源: 【広島】球団史上初の全員左打者オーダーで阪神止めた!ロゴ入り靴下はいた英スナク首相にも届け – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ

昨日のゲームの前半ね、恐らく多くのカープファン同志は「追いつかれる」「ひっくり返される」なんて気持ちで見守っていただろう。前カードのDeNA戦のハマスタ、そしてこの日から阪神&甲子園とね、やはりビジターの洗礼というか相手にどうしても地の利がある中での戦いだとどうしても勝っていても追加点が取れないとジリジリしてくるよな。そんな中で「やはり…」追いつかれた(笑)ただね、評価したいのは同点にされてからの戦い方。この部分に関しては新井カープはなかなかやるじゃないか!?そんな印象を持ったんで今日はその辺を話題にしていこうと思うねぇ。

オール左打線は対青柳対策だけではなく左腕も攻略!!

すでにゲーム開始前からSNSではこの日のカープのスタメンの話題が飛び交っていた。どうやらオール左打線でアンダースローの青柳対策をやってくるらしいと。まぁカープは昔から左投手には右をズラリと並べるオーダーを組んできたり、青柳のようなアンダーやサイドスローの投手には左打者を並べるというのはあった。ただそれが大体不発に終わり、あまり効果がなかったというのは古いカープファンなら共通の認識だろう。ただ、この日のカープの先発が左の玉村ということで1番から9番までオール左打線となった。これは珍しいよな。
その打線が機能して初回から青柳を捕まえて5点を先制した。ただ、2~4回までは完全に封じられてその間に阪神はクリーンアップの一発でジワジワと詰め寄ってきた。5回には一気に同点に追いつかれてゲームは振り出し。そして阪神ベンチも7失点の青柳を諦めて左の及川をぶつけてカープ打線を食い止めようとした。しかし、その及川はカープの左打線につかまり松山が決勝タイムリーを打った。実に皮肉というかね、面白い結果になったよな。当然イニングはまだ6回だったし、ここから右打者を繰り出してもまた右投手が出てきたときの代打がいなくなるということもあって、左打線をそのまま継続してゲーム終盤までその形を崩すことなく戦って勝った。この意味は非常に大きいと思うねぇ。

それだけじゃないオール左打線の意味

ゲームが進むにつれてこの「奇策」、青柳対策だけではなくもっとたくさんの「意味」があることに気づき始めた。もし、これを新井監督が事前に考えていたことなら、アタクシは間違いなくチームが一つになるきっかけになるゲームになるのではないか??とさえ思ったねぇ。
一つは右の主力を休ませることができた。マクブルーム、菊池、上本、そしてちょっと疲れが溜まってきたデビッドソンと移動ゲームでもあるこの日を休養させる「大義名分」が出来たような気がする。前日のゲームでもホームランを打っているマクブルームあたりを休ませたらもったいないという考えがあって当然だし、マクブルームも「なぜ??」という疑問を持っても仕方ないと思う。しかし、そういった「大義名分」があることで納得の欠場になるよな。まぁ助っ人陣は青柳のような投手に当たると打撃フォームを崩してしまう可能性もある。いい休養になったんじゃないかねぇ??

それだけじゃない。このオール左打線でファームで頑張ってきた選手たちがスタメンに名を連ねることができた。これも非常に大きいことだと思うねぇ。
まずは支配下登録を勝ち取った中村貴浩。もうこれは新井監督が支配下になって即明言していたように1番でスタメン出場した。育成⇒支配下⇒1軍昇格即スタメンというのはこれまでのカープの歴史を見てもないこと。それをやってのけた新井監督の起用法にね、アタクシはファームで頑張っている選手には大きな励みになると思う。頑張れば1軍で使ってもらえる。これがあるのとないでは大違いだよな。その中村貴はユニフォームが間に合わなかったのかな??相変わらず3ケタの背番号でゲームに臨んだ。最初の打席は長打!?という打球をノイジーに候補された。惜しかったよな。その後もプロ初安打は出なかったけど、打席での雰囲気は悪くなかったし、ボールの見送り方もよかった。野間がいぬ間に一気にレギュラー??のチャンスだってある。面白い選手が上がってきたよな。

そして林も久々に1軍の打席に立った。いきなりのチャンスで渋いタイムリーヒットを打ってくれた。デビッドソンの加入でポジションがかぶってしまう中、なかなか1軍昇格のチャンスがなかった。やはりこの「青柳対策」という「大義名分」のおかげで1軍のゲームに出られる形になったのもよかったよな。
久々に見た林だけど、打席で非常に大きく見えるようになった。これ、投手はおっかねぇと思う。バッティングの方は1打席目でヒットがでたけど、根性の死球(笑)もあった。ただ、ボール球に手を出している傾向があった。まぁこれは「積極的に振っていこう」という気持ちの表れだとも思う。これから1軍に残れるよう頑張ってほしいよな。

1軍昇格の中崎がゲームを変えた??

5回終わってスコアは7-7。この先どうなっちゃうんだ??という展開だけど、この日CS放送の解説で阪神OBの狩野さんが興味深い「予言」をしていた。天然芝&土の球場というのは案外6回から全く違うゲームになりやすいそうな。5回を終わるとグランド整備で結構長いインターバルがある。ここでこれまでのゲームの流れがガラリと変わる経験を甲子園で何度もしてきたという。まぁその狩野さんの「予言」ピタリと当たったようなゲーム後半になったよな。
6回表に左打線をあざ笑うかのように岡田監督は左腕・及川を投入。及川もどことなく余裕の表情でマウンドに上がった。2番龍馬、3番秋山がそれぞれ3球目という早いカウントから連打でチャンスを作った。そして松山がタイムリーで勝ち越した。このイニング、もっと点が取れそうなムードがあったけど、ここでカープベンチは5番坂倉に送りバントのサイン。坂倉、バント苦手なんだろうねぇ。失敗で追い込まれて三振を喫した。これがきっかけで1点どまり。ちょっと嫌な流れを残した形になった。そして6回裏のマウンドにはこれもファームで調整を重ねてきた中崎がマウンドに上がった。正直「大丈夫か??」と不安になったカープファン同志も多かったことだろう。
しかし中崎は阪神の反撃を見事に鎮めた。先頭に木浪にはフォークで三振。好調近本にはタイミングを外して凡フライ。3者凡退で抑えた。坂倉のバント失敗で起こった嫌なムードを断ち切ってくれた。非常に大きかったと思うねぇ。
中崎もオープン戦で打ち込まれて2軍スタート。久々に見たけど、セットポジション時のグラブの位置を変えたり足の上げ方を変えたりと「変化」が見られた。ファームで藻掻いてきた成果だろう。中崎が中継ぎで安定すれば、非常に大きなピースになる。新井監督も1点リードの場面で起用したのもこれから中崎に求めるものを起用法で伝えたかったのだろう。非常にいい仕事をしてくれたよな。

機動力で相手のミスも誘った!!

阪神ベンチは7回、8回とこれまで先発起用だった西純をマウンドに送った。この辺は岡田監督がカープの右の代打封じに来ているのかなぁとも感じた。それと同時にカープが追加点を取れそうな投手が出てきたなぁとも感じたねぇ。
案の定、西純はコントロールが安定しなかった。7回も2つ四球をもらったけど無得点。チャンスを潰したかなぁと思ったけど8回もマウンドに上がってくれた。これ、大きかったように思うねぇ。8回先頭松山に四球。ここで代走は羽月だ。羽月も最近1軍に上がってきたばかりだよな。腕も足もウズウズしていたことだろう。
続く坂倉の2球目に羽月はスタートを仕掛けた。もう完全に西純のモーションを盗んだ完璧なスタートだった。捕手梅野も慌てて2塁送球も楽々セーフのタイミングだったし、この好スタートが悪送球を生んだ。無死3塁の場面をできた。
坂倉はこの打席で浅いレフトフライ。これではさすがの羽月も還ってこれない。このチャンスを潰すと阪神に流れが行きかねない大事な場面で林の登場だ。
林は5球目を打つと前進守備のショートゴロ。結構強い打球だったよな。ただ、そこは土のグランドの甲子園。人工芝よりも打球はやはり緩くなった。3塁ランナー羽月は果敢にホームを伺う。捕球した木浪はノーステップに近い形でホームへ送球。タイミング的にはセーフだったけど、これも悪送球になった。これで9点目。2点差になった。この9点目はかつてカープがやっていた機動力野球、相手のミスに付け込む野球だよな。羽月も2軍で頑張ってきて結果が出てよかったよな。

阪神ベンチの継投策も狂わせた「オール左打線」

ゲームが終わってみるとやはり四球やミスね、これが多い方が負ける。このゲームに関しては首位の阪神よりもカープがきちんとした野球をやった結果だろう。自信をもっていいと思うねぇ。
それとこのゲームに関して言えば、カープのオール左打線ね、これ、青柳がマウンドを降りてもその影響は大きかったと思う。阪神ベンチの継投策に迷いがあったよな。一番わかりやすいのが7,8回に投げた西純を変えるタイミングを逸してしまった印象が強いし、その8回にかき回されて失点した。左投手を挟んでも良かったけど、ベンチには右打者がズラリ残っている。新井監督も青柳降板でもスタメンの選手をかなりそのまま残していたし、これが阪神ベンチの継投策難しくした側面があったと思う。この日に限ってはベテラン岡田監督もルーキー新井監督の策にしてやられた感じになったよな。

これが新井監督が目論む全員野球!?

振り返ってみるとカープに大きな変化が出てきたのがわかるゲームだったように思う。育成の中村貴、林の1軍即スタメン。中崎の好投、羽月の好走塁。代打稼業の松山が4番に座って勝利打点とね、これまで開幕からのカープとは違うメンバーが活躍して7連勝で首位を走る阪神と止めた。これは非常に意義があることのように思う。
新井監督が就任時に「ワクワクするようなチームにしたい」という言葉ね、アタクシは非常に印象に残っているんだけど、どちらかというとここまではある程度メンバーを固定して戦ってきたように感じていた。しかし、ここに来て故障者が出たり、ファームで活躍する選手が出てきたりとチーム内でいろいろな動きが起こってきた。「サミットロード」と言われる長い遠征で開幕して1か月半で選手たちにも疲れが見え始めている。そんなタイミングで飛び出した「オール左打線」。これは非常にいい「きっかけ」になったように思う。今日以降、結構スタメンの顔触れも変わってきたりするかもしれん。松山のスタメンが増えるかもしれんし、中村貴や堂林の外野の一角争いでレベルが上がってくるかもしれん。ショート争いに羽月も参戦するかもしれんし、デビッドソンと林の併用やスタメン争いも面白くなってくるだろう。新井監督目論む「全員野球」がそろそろ始動し始めたように思う。そういう意味ではこの「オール左打線」は後々、伝説になるかもしれん(笑)。そんな印象に残るゲームだったよな。

さて、これでサミットロードの勝ち越しが決まった。ロード前はBクラスに順位を落とすのでは??と心配していたけど、なんのなんのしっかり貯金ををキープ。もう一つ勝てば貯金をもって広島に帰ることができる。そういう意味では今日の先発・森下に頑張ってほしいし、今季初白星と行きたいところだよな。阪神先発は大竹。やっかいな相手だよな。この相手にもしかしたら新井監督、今日は「オール右打線」で来たりしてな(笑)。

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