広島は、シーソーゲームで今季10度目の延長戦までもつれた末、今月3日のDeNA戦(マツダ)以来4度目の引き分けに終わった。
情報源: 【広島】シーソーゲームの末に今季4度目ドロー 初回6者連続得点で逆転&8回に執念同点 阪神に7差 : スポーツ報知
昨日は長いゲームだったねぇ。早朝族のアタクシは8回表終了時点で就寝。今朝、速報を見ると延長12回引き分け…個人的には半歩前進と「負けなくてよかった」というのが率直な感想だねぇ。さて、カープファン同志のみなさまはいかがですかな??
カープの若い左腕に試練と課題
先発はカープが黒原、ヤクルトは高橋奎。この両先発を見てどう考えてもヤクルト優位にゲームが進む。そう考えていたカープファン同志は多かっただろう。カープはローテの谷間だから正直「勝ったら儲けもの」といった感じだろう。後は黒原が久々のマウンドでどれだけのものを見せてくれるか??そういった期待を持って見守るといったゲームだろう。せめて5回までは何とか投げてもらえれば、展望が開けただろう。
しかし黒原は初回から捕まった。1死後青木に2ベースを打たれて慎重になったねぇ。山田を打ち取ってあとアウト一つというところで村上を歩かせた。ここがポイント。初戦に投げた森もそうだけど、若い投手はヤクルトのクリーンアップをかなり意識しているのがわかる。地元では何とかなるけど、神宮で勝てていないのはこういうところだろうねぇ。続くサンタナに打たれて2点を献上した。この日のサンタナは黒原と森浦、両左腕から一発を含む3安打5打点。ゲームが落ち着いてからはしっかり打ち取れているんでね、ますますカープの若い左腕の課題が浮き彫りになった感じだよな。
その黒原を新井監督は3回で諦めた。この時点でまだリードをしていたんで4回から森浦。ここから継投で逃げ切ろうという策だったと思うけど、森浦が誤算だったよな。先頭の竹岡を打ち取って前回登板の勢いをそのままに今日も好投かと思いきや青木、山田に連続四球、村上を打ち取ったもののサンタナに一発。非常に甘いボールだったよな。
森浦もフォームを修正して1軍に上がってきたけど、やはりセットポジションの時が課題だろう。新フォームは始まったばかり。これから磨いていってほしいよな。ただ、残念ながらこのゲーム、先発の黒原と森浦が初回の6点を消してしまった。まぁ仮に負けていれば、ここが敗因となっただろうねぇ。
両先発を見れば「負け試合」
一方ヤクルトの先発は高橋奎。WBCにも出場した投手だ。そしてこっちは黒原。まぁ戦前の予想なら先発投手を見てもヤクルト有利だったろう。
その高橋奎を初回にカープが捕まえた。最後は末包のグランドスラムで一挙6点。ヤクルトベンチとしてもこれは大きな誤算だったろうねぇ。少しは中継ぎを休ませることができるかなぁと高津監督も考えていただろうけど、この乱調が響いで長期戦になってしまった。高津監督も頭痛いよな。
まぁ先発の顔触れでも負ける確率が高かったこのゲームを引き分けた。先発黒原で負けなかった。また今季マツダスタジアムでヤクルトは1勝もできなかった。1勝もさせなかった。これは来季に生きるだろうねぇ。そう考えれば、アタクシはこの引き分けは「プラス」で考えていいと思うねぇ。
打線は下位打線に期待感
カープはどうだろう?7月くらいまでは左の先発に弱いという数字が残っていたけど8月に入って下位打線に堂林と末包が入ったことによってだいぶ改善されたんじゃないだろうか??先のDeNA戦でも左が3試合でてきたけど、2勝1敗。このカードも石川、ピーターズ、高橋奎といずれも左腕先発を2勝1分けだからな、もう左だから…という感じではなくなってきたよな。
このゲームでも初回に末包がグランドスラム。これも非常に末包らしいバッティング。外の高めの球をバットに思いきりぶつける感じでね、決してカッコ良くはないんだけど、力をぶつけているから飛ぶのなんのってね、打った瞬間はライトフライかという角度で上がってグングン伸びた。これが8番にいるというのは脅威だよな。
堂林もいい。8回にもらったチャンス。ベンチは坂倉に送りバントを命じて堂林勝負だ。堂林はこの場面で初球のシュート系の球をバットを折りながらもセンター前にタイムリー。気持ちが入っていたよな。
堂林はこれまで「打てるカウント」というのが限られていたように思う。もちろんどの打者も追い込まれるとなかなかj自分のバッティングをさせてもらえないというのはあるんだけど、堂林の場合は追い込まれると「モロさ」があった。外の誘い球に引っかかってまんまと三振に打ち取れられるシーンが多かった。
初球もなかなか打ってこない。大体ボール2とか1-1の並行カウントでバットを出すというのが多いし、そのカウントだと結果が出ているように思う。
このチャンスでは初球から振ってきた。これは結構意外だったけど、非常に状態がいいのだろう。入り方もいいし、打席で雰囲気もある。案外アタクシは右投手相手でもこの下位打線でいいのではないかなぁと思うねぇ。下位打線でも一発の期待もある。面白いと思うけどねぇ。
投手を使い切った…最後のアドゥワは何かを感じてほしい
堂林の同点打で延長戦に突入。両軍とも早々に先発投手を諦めた関係でブルペンは総力戦となった。
ヤクルトは高梨が3イニング投げてくれたんで8人で済んだけど、カープは黒原の後は1イニングずつ。10回が終わったころにはブルペンにはアドゥワしか残っていなかった。10回裏、11回裏も得点できずアドゥワに11回、12回を託すことになった。もし危険球退場でもしたらどうするんだろうとSNSはざわめいたようだねぇ。
そんな重圧の中、アドゥワは投げ切った。負けなかった。これもアタクシはこの引き分けをプラスと考えていい要素だと思うねぇ。
それとアドゥワは内心「ヤバイ」と思っていただろう。これで負けたら完全にオレのせい!?と緊張もしただろう(笑)。そんな中、無失点に抑えることができた。これを自信にしてほしい。アドゥワ自身どんな気持ちでマウンドに上がったのか??これを忘れないで欲しいなぁと思うねぇ。どうしても若い投手というのは結果に囚われすぎて自滅したりするもの。それを何度も繰り返している投手は沢山いるよな。でもこの日のアドゥワは結果うんぬんではなくチームのために「投げなきゃ」いけなかった。自分の投球うんぬんよりチームのために必死に投げた。それが好結果を生んだ。雑念を取っ払って投げられた。大きな収穫だと思うねぇ。
アドゥワもフォームを変えて臨んだ今季も1軍定着とはいかなかった。でもいいものをこの日は見せてくれたと思う。アタクシはこの引き分けね、この部分に関しても「プラス」だったように思うねぇ。
勝ち切れなかったのはローテの谷間だから。阪神も止まった
確かに初回のビッグイニングでゲームをひっくり返した。そういった展開であれば「勝ちたかった」というのが本音だろう。ただ、前にも書いたようにカープはローテの谷間。先発投手の顔触れを見れば、勝ち目の薄いゲームだった。もちろん、勝っていたゲームを取れなかったというのはあるんだけど逆転を許したところを同点に追いついて踏みとどまったわけで、正直負けなくてよかったというところだろう。負けていればゲーム差は7.5のままだから半歩でも前進したことは評価に値すると思うねぇ。あとは選手がこの引き分けをどうとらえるか??新井監督を筆頭に首脳陣はプラス思考だから選手たちにもそう言い聞かせているとは思う。プラスに考えることができるのであれば、アタクシは決して悔やまれる引き分けではないと思うねぇ。
阪神は死のロードをなんと18勝5敗で乗り切った。13も貯金を増やしたわけでカープも勝っているけど、なかなか追いつかないよな。阪神はこのロードを乗り切ったところでホッとしているだろう。ただ最後は負けて終わった。岡田監督は何とも思っていないだろうけど、こうしたほころびでチームが崩れていくことはよくある。明日から阪神はDeNAと2連戦、木曜日1日空いてその後はヤクルトと3連戦。カープは巨人と3連戦その後中日と3連戦の6連戦だ。木曜日に阪神はゲームがないのでここは絶対に勝っておきたいし、比較的対戦成績のいい相手とゲームが続くので今週少しでも差を詰められたらいいよな。
金曜日からいよいよ「勝負の9月」。何が起こるかわからない。カープナインはとにかく全部勝つつもりで前進していってほしいよな。
コメント
Mageさん、こんにちは。
今日も記事のアップありがとうございました。
私は、Mageさんのブログの中で選手の気持ちのことを取り上げてくれている部分に特に興味を持って読んでいます。
もちろん、プレーのことがもっと分かればなおいいのですが。やったことないスポーツの技術については、難しいです。
さて、今日はアドゥワ投手のことが書かれていました。
我が家では、テレビ中継が終わってしまっていたので、ラジオ放送で聞いていました。ですので、彼の表情やベンチ、チームメイトの表情はわかりません。ですが、選手自身のものの考え方は大事なんじゃないかなあ?と思って記事を読みました。
勝ち続けるしかないカープ選手、心身ともに疲れが溜まっているだろうなあと感じます。ここから、大きな連敗をしなければいいな、しんどいだろうが頑張って欲しい。
がむしゃらって、しんどいときに無心で頑張ることではないかな?と。
今日もありがとうございました。