情報源: カープ栗林 12試合ぶり三者凡退「すごく満足」 背番「20」大先輩・北別府氏に「恥じないように」
初回から送りバント!?新井監督のゲームプランがピタリ
森下と高橋光成の先発ということで戦前の予想は投手戦だった。しかし、案外カープ打線が高橋光成を攻略してくれた。そのきっかけというかねぇ??この辺は新井采配がハマった感じになった。まずは初回。先頭の野間がヒット出ると2番羽月が送りバント。初回から送りバントはやらないと公言していた新井監督だけど、ここは「投手戦」を予想して主導権を取りに行ったよな。それが的中ズバリ、秋山の2ベースで先制点を挙げた。素晴らしいよな。
さて、この送りバントという戦術だけど、確率から言って点に結び付く確率は約40%と言われる。実はヒッティングの方が5%程点が入る確率が高いそうな。じゃ、なぜ送りバントという戦術を使うのか??まぁ一つは相手投手へのプレッシャーだろう。スコアリングポジションにランナーがいるといないでは、投手へのプレッシャー、守備陣形にも影響を与える場面もあるしな、それはそれで相手が警戒する動きを見せてくれるところがポイントだろう。接戦の終盤なら外野も前に出てくる場面もあるもんな。野球の面白い部分の一つだと思う。
ただ、初回から送りバントというのは「消極的」に見えるし、ある意味、「うちのチーム、打てないんで…」というのをさらけ出してしまっているような印象もあるしな、いきなりアウトを一つ上げるという考え方もあるので相手投手を助けてしまうという考え方もある。難しいよな。見る方からしてもいきなり「手堅さ」を見せられると面白みにも欠ける。佐々岡前監督、緒方元監督も結構早いイニングからの送りバントの戦術は使ってきたけど、新井監督はそれを否定してきた。ただ、「ゲームプラン」によっては「あるよ」ということも言っていたしな、このゲームがそういうゲームだと読んだのだろう。その作戦がズバリハマり、その後も攻撃の主導権を握り続けた。そういう意味ではこの「送りバント」はかなり有効だったと思うねぇ。
6番・広輔もハマった!!
この日もう一つハマったのが「6番・広輔」。西武を突き放すタイムリー、それも2本とも長打だ。打率も上がってきたよな。スタメンで出たゲームでは必ずと言っていいほどその存在をアピールできているよな。今季の広輔の打撃はしっかり振れている。広輔自身も意識しているのだろう。HRはすでに4本。この日の打球も鋭い打球が多かったよな。これからもいい仕事を期待したいよな。
いい仕事といえば守備の部分ね、7回の1死満塁のピンチでサードゴロゲッツーを成立させた。この辺に広輔らしい「落ち着き」も感じた。あれ、若い野手だとゲッツーを焦って2塁に悪送球が出やすい場面だった。しっかり捕球した後、落ち着いてセカンドがベースカバーに入るタイミングを見計らっての送球ね、さすがだなぁと。そういった記録に表れない部分でも広輔の存在感は大きくなってきている。頑張ってほしいよな。
島内 悪夢を振り払う火消し!!
この交流戦、楽天の終盤の逆転劇が何試合が見られた。カープもその餌食になった。このゲームは6点差を逆転しながらも再逆転+引き離された。その渦中にいたのが島内だよな。1日置いて、このゲームでは森浦が作った無死満塁の場面で登板。イヤな予感がしたカープファン同志も多かっただろう。島内自身もかなり真っすぐに力みというかね、そういうものが感じられたよな。
代わり端、外崎が初球に手を出してくれて浅いセンターフライ。これでだいぶホッとするかなぁと思ったけど、真っすぐが力みでストライクが入らない。この辺は坂倉も察してかチェンジアップでカウントを稼いだ。まぁそのチェンジアップが甘々でいつ打たれるかビビりながら見守っていたカープファン同志も多かっただろう。続くこの日猛打賞の渡部に押し出し四球。アタクシは個人的には打たれるよりはいいかなと思ったねぇ。続く岸にはチェンジアップをひっかけさせてサードゴロ。広輔の落ち着いたプレーにも助けられてゲッツー成立。島内も大火事になる前に見事な火消ぶりだったよな。これで楽天戦の悪夢もかなり薄まるだろう。次からはまたあの剛速球でチームのピンチを救ってほしいよな。
栗林、久々の三者凡退で手ごたえ??
恐らくこのゲームの継投策は7回森浦、8回島内、9回矢崎といった感じだっただろう。しかし島内が7回の火消にまわったことで8回は栗林が担うことになった。その栗林がファンの心配をよそに見事に三者凡退で西武打線を退けた。特に3つ目アウトはなかなか取れなかった「三振」で仕留めた。躍るようにマウンドを降りた栗林、何か手ごたえをつかんだ感じがしたねぇ??
何でも投球時の左足を高く上げるフォームに修正したらしいねぇ??右足に重心をしっかり残し、力を貯めて投げ込む。これまではすり足のように左足を前に出していたけど、体が突っ込んしまう傾向があったのだろう。シーズン中の修正というのはかなり勇気がある行動だけど、いい結果が出てよかったよな。自信になっただろう。
こうして打たれた投手たちがゲームの中で取り返すチャンスを与える、新井監督はそういった起用が目立つ。アタクシはファームで落とすよりも体が元気ならそれでいいと思う。ターリーのように登板過多からの疲れがある場合はファームでリフレッシュ。上手に使い分けているように思うねぇ。そう、勝負はまだまだ先、戦力を試しながら、休ませながら、夏場から勝負の9月に、持てる戦力をフルに発揮できる環境を今は整えることが必要だろう。新井監督、しっかりシーズンのシナリオが描けているように見えるねぇ。
交流戦負け越しがなくなった!!それでも最終戦は「勝ちに行く」
交流戦もとうとう今日で最終日。交流戦前は「鬼門」とされ戦々恐々としていたカープファン同志もこれまでのカープの頑張りね、ホッ胸をなでおろしていることだろう。昨日のゲームで交流戦負け越しが消えた。セ・リーグを見渡せば巨人とDeNAが交流戦優勝争い。首位の阪神が交流戦負け越し決定でゲーム差を縮められた。ヤクルトと中日は借金を重ねてしまう格好になった。順位表を見ると4強2弱の様相になってきた。これから夏場に向けてこの4強から次々と脱落していって勝負の9月はマッチレースの様相になりそうだよな。そのマッチレースの中にカープがいれば最高だよな。
もし、そうなったときには必ず「負けられないゲーム」というのが何試合か出てくる。この「負けられないゲーム」を勝っていくことで優勝に大きく近づていく。そういう意味ではまだまだ順位が固まらないこの時期でもそういったことを想定して「勝ちに行く」クセね、勝ちグセというのはつけておく訓練をしてもバチは当たらんだろう。そういう意味では今日のゲーム、交流戦最終戦は絶対に勝ちにいかなきゃいかん「負けられないゲーム」として位置づけできるんじゃないかねぇ??勝てば鬼門の交流戦で貯金を2つ積み重ねることができるし、鬼門という言葉ともお別れできるだろう。負けても5割だけど、ここまで来たら貯金を作ってリーグ戦再開に弾みをつけたいよな。
先発はプロ初先発の河野。対するは昨季までは鉄壁リリーフから先発に転向した平良。ちょっと分が悪い感じがしないでもないが、そういうゲームを取っていくことも大事。打線が河野をどれだけ助けられるか??注目の交流戦最終戦になりそうだよな。
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