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敵は阪神ではなく甲子園だった!?新井カープ1勝もできずにファイナル終了もカープもカープファンも胸を張れるいいシーズンだった

ぼくらのカープ
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情報源: 広島 悪夢の3連敗で新井監督1年目が終戦 王者・阪神の前に勢い生み出せず 甲子園で10連敗フィニッシュ

下剋上を目指して甲子園に乗り込んだカープ。しかし、阪神は強かった。CSファイナルは4勝(アドバンテージ1勝含む)0敗と阪神が無傷で日本シリーズ進出を決めた。3試合ともカープが先制するも追いつき追い越される展開は3連覇時代の短期決戦と同じ。この辺は相変わらず課題が残った印象があるねぇ。とはいえ、開幕前の最下位予想を覆してセ・リーグ2位。そして3位のDeNAとのCSファーストステージは東、今永という難敵を倒してファイナルまで進出した。最後は公式戦のゲーム差同様力の差を感じさせる結果となったけど、アタクシはカープもカープファンも胸を張っていいと思う。そして新井監督を筆頭に開幕からのカープが見せてくれた成長を素直に喜ぼう。まぁアタクシが言わなくても今季の新井カープの評価はみんな同じだろう。今季はファンが満足するシーズンであったことは間違いないだろう。監督、コーチ、選手、そして裏方さん全てに拍手を送りたいよな。

しかしCSファイナルを見てこれから手を着けなきゃいかんこともチラホラ見えてきたし、「こうすればよかったんでないのか??」というシーンもあった。まぁカープファンそれぞれ思うことはあるとは思うが、来季のために、この辺を書き留めておこうかなぁと思う。

大竹を追い詰めたのは来季への収穫

短期決戦となると相手に苦手投手がいれば、必ずぶつけられる。今季もDeNAの東、今永、そして阪神の大竹、村上といったところに公式戦はほとんど勝てなかった。そしてこのポストシーズンはこうした投手を当然相手はぶつけてくる。日ごろの行いじゃないけど、それだけでも短期決戦になるとマイナス要素になってしまうよな。
しかしカープはDeNA戦では東を足でかき回して追いつき最後はサヨナラ勝ち。今永にも球数を投げさせて攻略した。ファイナルでは村上を打つことができなかった。2戦目の伊藤将はつけ入るスキは十分あったけど、決定打が出なかった。そして昨日大竹を迎えることになった。崖っぷちということもありカープ打線は大竹にかなり食い下がったと言っていいだろう。
先制の坂倉も配球をバッチリ読んだタイムリーだったと思う。序盤3回まではアウトコース中心の投球から、4回7番の秋山の所から左打者のインコースを使うようになってきた。この辺の配球の変化を坂倉が読んでボールながらもなんとかインコースの球をライト前に落とした。坂倉もポストシーズンでスタメンマスクは初めてといっていいだろう。非常にいい経験ができたし、短期決戦ならではのリードであったり配球ね、そして打撃もそうだけど色々なことを吸収できたんじゃないだろうか??
これまで6勝を献上してきた大竹相手にこの日は7安打。ヒットの割には2得点と物足りなさはあるものの、みんな必死に食い下がって、何とかしようという気持ちは十分に伝わった。もちろん大竹をある程度の所まで追い詰めることができたのは来季への収穫だろうねぇ。

接戦の要因は1~3番封じが影響!?

この3戦はすべて接戦だった。公式戦の甲子園というと初回から阪神の1~3番が躍動して失点し、常に追いかける展開となり阪神の強力投手陣に抑え込まれる。これがまさに甲子園での「負けパターン」であまり接戦というのはなかった。完全に「力負け」といった印象だった。しかしこの短期決戦を接戦に持ち込めたのはカープ投手陣が阪神の1~3番を封じ込められた結果だとアタクシは思っている。しかし残念ながらこのシリーズは阪神の下位打線ね、坂本、木浪、ノイジーあたりにやられてしまった感じだよな。誰かがダメでも誰かが出てくる。まぁ優勝するチームというのはそういうものだと思うし、そうした役者が阪神には揃っていたということだろう。ただ、阪神の1~3番を封じれば何とかなるという感触ね、これはカープナインは掴んでくれたと思うねぇ。

投手を含めた守りの差

このシリーズは接戦続きだった。勝った岡田監督も「紙一重」と言っていたし、一つのプレーでカープサイドに流れが来そうな場面、この打球が抜けていればカープが勝っていたシーンは沢山あったように思う。その打球がたまたまか必然かは別にして野手の正面を突いたりとカープ的にツイていない印象もあった。結局は阪神の投手を含めた守り勝ちということだろう。
振り返ればカープが失点したシーンは必ずと言っていいほど「四球」「死球」が絡んでいる。初戦の九里の3失点は坂本への「死球」がきっかけだし、2戦目は申告敬遠が裏目に、昨日の3戦目も最後の矢崎の押し出しね、この4点目が非常に重くのしかかったよな。
対する阪神の投手は村上が珍しく3四球出したけど、四球や申告敬遠の後をしっかりと投げ、しっかり守って失点に結び付けなかった。四球出してもズルズルいかないところにも阪神の強さを感じ取ることができたよな。

岡田監督はよく「ファインプレーなんていらない」と言っている。ファインプレー狙うよりもアウトにできる打球を確実にアウトにする。ゲッツー取れるところは確実にゲッツーを取る。失策の多い阪神が岡田監督になって一番変わったところだと思うねぇ。特にセカンドにコンバートした中野のプレーは素晴らしいかったよな。岡田監督の「普通にやったらいい」という考え方はこういうところに影響力を及ぼしているのがよくわかる。この堅実性が「相手に流れを渡さない」というところにつながっていくのもこの短期決戦で垣間見ることができた。

ただ、新井カープがこれをマネをしたり、目標にする必要はないと思う。こうした堅実な、普通のプレーを普通にこなす野球を上からフタをしてしまうくらいの「勢いで凌駕する野球」ね、これを新井カープには今後期待したいと思う。細かいプレーはそれはそれで大事だけど、コツコツやっても馬鹿らしくなるほど蹴散らしてくる野球ね、アタクシは全員が一丸となって相手に襲い掛かる野球を新井カープに期待している。来季ももし、この顔合わせでCSが出来たら是非ともそういう形でやり返して欲しいなぁと。まぁ妄想だけどな(笑)。

最大の敵は甲子園の大歓声!?

SNSでは甲子園のビジター席の少なさが結構話題になった。レフトスタンド上の方の2ブロックくらい。まぁマツダでもビジター席に関しては物議を醸しだしたことはあるけど、アタクシはホームグラウンドというのはそういうものだと思うし、わざわざ敵の席を用意する必要はないという考え。それではプロ野球全体としてマイナスでは??という反論もいただくがアタクシは客が入るうちは別にホーム一色でもいいと思う。そしてその声援がチームの力になり勝ってファンが増えたりグッズが売れたりして儲かれば、それがプロスポーツ経営の王道なんだと思う。敵地に行ったら同等の扱いを受けるわけで実際にセ・リーグ上位のチームはみんなホームグラウンドは沢山のファンが詰めかけてそのチーム一色になるよな。地元ファンの声援が何よりも背中を押してくれるわけで、マイナス要素なんて見当たらない。そしてみんなホームでかなり貯金をしている。だからAクラスに入れたんだよな。

初めてカープがCSに出た時、舞台は同じ甲子園だった。本当なら今回のように黄色一色をイメージしていたけど、TV中継、あれはNHKだったと思うけど、放送スタートの映像は甲子園の半分が真っ赤に染まった風景だった。あれに驚いたのは阪神ファンだけではなくカープファンだけでもない。野球ファンがみんな驚いた光景だったろう。そして3位のカープが阪神を圧倒してファイナルに進出した。あの苦い思い出が阪神サイドにあったかどうかはわからんけど、18年ぶりの優勝だしな、阪神ファンはみんな生観戦したかっただろう。その意を汲んでできたのがあの非常に狭いビジター席だったのだろう(笑)。アタクシは優勝チームとして、ホームチームとして決してひどいとは思わなかった。それにもましてわずかなスペースに追いやられてしまったカープファンね、阪神ファンの圧も相当なものだったと思うけど、カープファン同志の声援はTVを通してしっかり聞こえてきた。気持ちもしっかり伝わってきた。本当にご苦労様でした、ありがとう!!といいたいよな。

ただ、あの甲子園の大声援は間違いなく阪神ナインの背中を押してくれただろうし、カープナインにとってはとてつもないプレッシャーだったろう。前にも書いたけど四球絡みの失点はそうった圧力ね、相当カープの選手には効いていたと思う。ひょっとしたら最大のヒーローは甲子園の大声援だったんじゃないか??そのくらい印象に残ったし、やはり地元で戦う利点は大きいなぁと感じたよな。

新井監督、選手を使い切れなかった後悔はあるのでは??

新井監督はゲーム後1つも勝てなかったのは悔いが残るとコメントを残した。確かに阪神は強かったけど、ファーストステージを突破した時の勢いね、これをファイナルには持ち込めなかった印象はあるよな。まぁそれをさせなかったのが阪神の強さだと思うし、甲子園の大歓声も影響したのかもしれない。
個人的には助っ人ね、これを使わなかったのはちょっともったいなかったかなぁと思う。ファーストステージでは一発のあるデビッドソンを8番において「下位でも一発あるよ」というプレッシャーをかけることができた。現に東がデビッドソンに四球を出して点に結び付いたように短期決戦ではハッタリの必要性も感じた。ただ、ここでデビッドソンはヒットを打っていないという結果がファイナルのスタメンから名を消した要因だろう。マクブルームも出番がなかったよな。

ファイナルでは投手交代もちょっと遅いのでは??と感じることもあった。昨日の矢崎が近本を申告敬遠、中野に四球を与えてしまい最後は森下に対しても四球で押し出した。この森下の所からアタクシは大道で行けなかったかなぁとは思う。迷いと情が錯綜している印象を受けた。

足を絡める代走攻勢もなかった。羽月や矢野がもっと躍動するようになればカープペースだったと思うけど、新井監督もかなり「やり残した」ことが多かったように思う。この辺は来季に向けての反省点だろうねぇ。

今季の成長は誰もが認めるところ でも来季はその上を行かないと

昔、日本シリーズなんてオマケみたいなもの。シーズンで優勝することが一番価値があると忘れたけど誰かが言っていた。日本シリーズはNPBの収入になるし、セパの優勝チーム同士の対決である意味、興行色が強くなる。実際に選手たちも自主トレ、キャンプ、そして長いシーズンを戦い抜くために準備するのはリーグ優勝が目標であることは間違いないだろう。それを実現しないとポストシーズンなんて考えられない。日本シリーズなんてオマケという気持ちもわからないでもないよな。

開幕前、我々カープファンはカープに何を期待していたのだろうか??3連覇後佐々岡監督の3年間でカープはあっという間に万年Bクラスのチームに転落した。そのカープを新井監督が引き継いだ。この時点でカープが「優勝する」なんて誰も思っていなかっただろう。せめて強いカープが復活する土台作りでやってもらえればと、新井監督に対しての期待はそんなものだった思う。開幕前の解説者の予想は軒並み最下位。まぁ昨季までのカープを見れば、反論の余地はなかっただろう。カープファンとしては肩身の狭い思いをしたよな。
開幕すれば、「やっぱり…」と思わせる4連敗からスタート。「お前たちの力はこんなものじゃないから」と新井監督がゲキを飛ばし、一つ勝つとあっという間に勝率5割に戻した。守護神栗林の不調がありながらも矢崎が抑えにまわり、何とか大きな連敗もせず貯金をもって鬼門の交流戦。ここも勝率5割で切り抜けた。「結構やるじゃん、新井カープ」の声も上がり始めた。
極めつけは7月の10連勝だよな。4番西川龍馬が離脱。菊池や上本を4番に据えてからの快進撃で一時は9ゲームあった首位阪神との差をひっくり返して首位に立った。もうこの辺でカープファンもかなりお腹いっぱいになったんじゃないかねぇ??勝負の9月に入り調子が上がらず、逆に阪神は死のロードを皮切りに9月は負けなしでマジックを消しきった。カープも何とかAクラスを確保。このあたりで「ごちそうさま」といった感じだったよな。だからこそ今回のCSは結構気楽に見られたし、負けても素直に阪神の強さをも認められたし、ファイナルは一つも勝てなかったけど「よくやった」「ありがとう」という言葉がSNS上でも飛び交っている。本当にカープファンとしては満足のいくシーズンだったよな。それは新井カープの「成長」を誰もが認めたということでもある。だから来季ね、非常に大事だし、今季以上の成績や面白い野球をやらんとファンが満足しなくなるだろう。来季からが本当の新井カープの真価が問われることになるだろうねぇ。

今回のCSでは初出場の選手が活躍をしたよな。ファーストステージでは床田と森下が好投。羽月や矢野が躍動した。末包にも一発が出たよな。
ファイナルでも小園がポイントゲッターになったし、坂倉もタイムリー。短期決戦でのリードも勉強になっただろう。大道や島内は剛球を披露したし、栗林もサヨナラ勝ちを食らったけど短期決戦の最終回を経験できた。負けはしたけど、たくさんの財産を手に入れた。これを活かすも殺すもこれからが大事。少し休養を取ったら秋季練習も始まる。ドラフトや現役ドラフト、新助っ人の加入、FAなどの選手の入れ替えもある。もう来季はスタートしていると言ってもいいだろう。来季は本当に「強いカープ」を作ってもらって阪神にリベンジね、こうでもしないと来季はカープファンが満足しないだろう。
新井監督も現状ではもちろん満足していないだろうし、このシーズンを経て色々なことを考えているだろう。この悔しい敗戦が新井カープの本当のスタートになるだろうねぇ。

何度も書くけど、今季は本当に楽しいシーズンだったし、この時期までカープを応援できた。カープのみなさん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうといいたいよな。

さて、とうとうカープの2023年が終わってしまった。もうこの後のプロ野球には全く興味がない(笑)。秋季練習では若手の台頭を期待したいし、ドラフトもある。今季は何人かFA権取得の選手もいる。恐らく今年中には助っ人陣の去就も決まるだろう。その辺を取り上げながら記事を更新してまいります。
とりあえず、今日が2023年シーズンの一区切りとなります。当ブログにお付き合いいただきました、カープファン同志のみなさま本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございます。来季は11月までカープを見られるよう、時には優しく、厳しく、そして生暖かくカープを見守りながらやってまいります。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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コメント

  1. 鯉の新井 より:

    Mage さん、今晩は。鯉の新井です。
    まずは今シーズンも楽しい記事をありがとうございました。
    やはりこの時期までカープの試合が見れるってのはいいですね。
    また万年Bクラスの暗黒期になりかけていたチームを
    なんとかやりくりして2位まで押し上げた新井監督は本当に
    よくやったと思います。感謝の一言ですね。
    阪神を見てると近年でドラフトで獲得した選手が順調に
    育っていて三連覇の頃のカープを思わせますね。ドラフト戦略が
    見事に当たってしかも現役ドラフトで獲った大竹が大活躍ですから
    チーム編成の勝利ですよね。カープはやはり右打者と左投手ですかね?
    その辺りを注目して来週のドラフト会議を見たいですね。
    私はオリックスが阪神攻略法を披露してくれるんじゃないかと
    期待しながら日本シリーズを見ようかなと思ってます(笑)

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