「広島6-3DeNA」(8日、マツダスタジアム) 鯉のプリンスが試合を決めた!広島は逆転勝ちで本拠地初勝利、連敗を4で止めた。1点ビハインドの八回に堂林翔太内野手(28)が値千金の満塁弾をバックスクリーンへ運んだ。自身6年ぶり2本目のグランドスラムで、試合を決めた。打率・415で首位打者にも躍り出た背番号7が、バットでチームをけん引していく。
情報源: 堂林しびれる大仕事!逆転満塁弾 カープ連敗ストップで今季本拠地初勝利
今日は仕事休みなんでゆっくり起きた。これから出かけるのであまり時間がないのよ(泣)
本来なら久しぶりの勝利でな、じっくり書きたいところだけど余計なことは書かずにポイントだけ書こうかと。
まずは、連敗脱出。やれやれだよな。先発ジョンソンが早々に先制を許し、重たい前半戦だったよな。
アタクシが試合を見始めたのは2回の無死満塁で打席はジョンソン。まぁこの場面、変に打つとゲッツーだったりでチャンスを潰し勝ち。ここは三振でよかったし、好調のピレラに期待の場面だった。
結局はピレラの外野フライで會澤がホームを陥れることができずに無得点。無死満塁は点が入らないとはいうけどな、DeNA先発の濱口が踏ん張ったのか?カープの攻めが下手なのか?どちらかと言えば後者だと思うし、それを象徴するかのように前半だけで12残塁。やり方によっては前半戦でとっくに試合が決まっててもおかしくない。ちょっと今日もヤバイかなぁというムードだった。
そんな中でジョンソンが我慢して投げてくれた。雨でも降っていたら、味方の拙攻にイラついていたところだったろう。白星をつけて上げたかった。
チャンスはあった。6回裏に勝ち越し、7回を抑えれば今季初白星となるところ、最後の最後で粘れなかった。先頭をあっさり四球で出したり、簡単に犠牲フライを打たれてしまうところなんか見ると、以前にも書いたけど、今季のジョンソンはなかなか白星に恵まれない。そんな印象をより強く感じたよな。
ジョンソンの初勝利はお預けだけど、このゲームは初物尽くしでの勝利となった。まずは勝利投手になった塹江だよな。本当におめでとう。
課題のコントロールが安定している。それと体の力を抜いたフォームになってスピードとキレ、特に真っすぐがよくなったよな。以前は体全体に力を入れて投げている印象だったけど試行錯誤の中、一つの「コツ」をつかんだんだろうねぇ。
甲子園とは無縁の投手。入団当初は不足していた貴重な左腕投手で、その素質にほれ込んでカープはドラフト3位で指名した。伸び悩んでいた時期もあったよな。球は速ぇんだけど、四球で崩れるタイプ。まぁ速球派の若手投手は誰もが通る道だし、ここを克服できずにユニフォームを脱いだ選手は沢山いる。今季の内容を見ているとその辺は卒業できたようだねぇ。
白星がつくということはプロ野球界の「記録」に残る。まぁ最近ではホールドとか、リリーフ投手にも評価できる数値が設けられているけどな、やっぱり「白星」ってのはこの試合の勝ち投手なわけで、立派にプロ野球史に「塹江敦哉」名前を刻むことができた。立派よ。これが大きな自信となり更なる成長を遂げてくれるだろうねぇ。楽しみだよな。
二つ目の「初」は菊池の保っさんがプロ初セーブ。本当におめでとうだよな。
登板直前に堂林の満塁ホームランが出た。それまでは味方が同点に追いついたら出番が来るだろうといった感じで準備していただろう。それが逆転でいきなりの出番になった。これがかえってよかったのかもしれん(笑)
なので少し準備不足が気になったけど、リリーフの経験は豊富。なんとか無失点で切り抜けたのは「さすが」といったところだよな。
立ち上がりは不安定だった。あまり出さない四球を連発。この辺力みもあっただろう。これを救ったのが菊池と広輔の二遊間。菊池のファインプレーから難しいトスを広輔が救い上げてフォースアウト。この一つのアウトで保っさんが立ち直れたというか、平常心に戻れた。そんな気がするよな。
守護神はランナー出そうがホームを踏まなきゃいい。その後は落ち着いて後続を断った。見事なプロ初セーブだよな。これからもよろしく頼みますな。
三つ目の「初」は今季本拠地初勝利だよな。それを決めたのが堂林の一発。この日5打点の活躍。うれしいよな。
まずは同点打となったタイムリー。1死満塁の場面だよな。前のイニングでも無死満塁のチャンスをつぶしていただけに、このイニングも…となればかなりムードが悪くなる。ボールを2球続けた濱口がストライクを取りに来た球を迷わず振り抜いたよな。
とにかく、今の堂林には「迷い」がない。しっかり振り抜いているのがいい方向に出ているよな。
8回のホームランもそう。初球ボールのあとの真っすぐをを空振りしたよな。解説の安仁屋さんはタイミングが合っていないといっていたけど、アタクシはそうは思わなかった。3球目に同じ真っすぐでも甘いコースに来た球をバックスクリーンに大きくはじき返した。見事だよな。
今の堂林のいいところはボールを追っかけていないところ。打てる球、振り抜ける球が来るのを待てるようになったし、その球を打ち損じせずに振り抜けるところ。今季どのくらいの数字を残すのか楽しみだよな。
この勝利は8回の堂林の一発で決まったわけだけど、もう一つはこの回、攻めの姿勢でパットンを圧倒した。この姿勢というのを評価したい。
伏線は7回の裏の攻撃。エスコバーから先頭の広輔が四球を選んだ。続く打者は代打の三好。三好が出てきた時点で「あぁ バントね」と感じた同志も多いだろう。もちろん仕事人・三好は見事に送りバントを決めた。この辺ね、「まずは同点」狙いの采配ってのは相変わらずって印象だった。こら、勝てんわと。結局ピレラ、菊池が内野ゴロで終了。まぁこうなるわな。
先頭を四球で出したエスコバーを揺さぶるわけでもなく、簡単にアウトを一つ上げる。本当にお人よしだよな。
しかし8回は違った。誠也死球の後松ちゃんのヒットで1死1,3塁。ここで代走の上本が盗塁を試みた。一打逆転の場面を作ったよな。この場面だって難しい盗塁。今回はダブルスチール警戒でセカンドがベースの前で送球をカットした。もし、カットせずにベース上で捕球したら完全にアウトのタイミングだった。アウトなら逆転のチャンスがしぼむ。でもしぼむのを怖がってなんもせんかったら、ゲッツーなんかで終わっていたかもしれん。勝つためにはリスク覚悟で動くことも大事。結局、この盗塁で會澤を歩かせて満塁の場面でプリンスを迎えることができたわけで、こうやって動くことで相手投手を崩すってのをもっともっとやるべきだろうねぇ。
昨日も書いたけど、もしそれで失敗したらそれは選手の責任ではなく、ベンチの責任。ミスを責める、失敗を責めることはしちゃダメだ。カープは育成球団を標榜しているから、ミスを咎めたり、コーチから叱責されるのが当たり前になっているのではないか?だから選手が積極的に動けない。コーチ陣もそうやって育ってきた人ばかりだからなおさらよ。
他球団のメシを食ったことのある琢朗さんや河田さんがいた時、失敗を咎めるようなムードは少なかったように思う。積極的な走塁や考える野球をやっていたように思う。彼らがチームを去ってから3シーズン目。すっかり純血首脳陣になった。(迎コーチ以外ね)3連覇後カープが少し弱々しくなってきているのはこのせいだと感じている。もっと攻撃的に相手のイヤがることをできるムードというかね、いい選手がそろっているんだから、ベンチはそういった空気を作り出すのも仕事だと思うのよ。だから「とりあえず同点」狙いの采配は少しがっかりだったよな。
まぁ 勝ったんだから、よしとしよう。でもアタクシはV奪回には絶対必要な要素だと思っている。今季はこの辺、追求しながらやっていくとするかねぇ。
おっと!?時間ないのに3000字も書いちまった。今日は森下先発かな?連勝で勝率5割に復帰したいよな。
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