しかしまぁここの所、負ける時は9点10点取られる。もう誰もが「投壊」と認めるほどの惨状。大瀬良以外は勝てないという流れになってきたよな。本当に困ったもんだよ。
ここに来て借金5。これを挽回できるような要素があまり見当たらない。苦しいシーズンになりそうだよな。本当に困ったもんだよ。
九里の調子は悪くなかった。浜風のいたずら??
先発・九里の調子自体はそれほど悪くなかったように思えた。それを印象付けたのは先頭の糸井に対して見逃し三振を奪った内角ギリギリの真っすぐね。非常によく見えた。立ち上がりから乗っていけそうな感じだったよな。
堂林の一発で先制している。初回はとにかくリズムよく3人で終わればゲームのペースを握れるかと思ったその矢先、サンズに一発食らった。完全に失投だったよな。恐らくスライダーが抜けた感じだった。九里はこういう甘い球をことごとく「ホームラン」にされた。この辺、ツキもなかったように思う。これで堂林の先制打も振出しに戻っちまった。
今季の九里は3回の失点が多いそうな。打順一回りしてからが課題ということだろうねぇ。
3回は糸原に一発打たれたわけだけど、ツーアウトから四球で糸井を出して一発ね。これBクラスのチームがよくやる失点の仕方。弱いチームの典型だよな。
糸井、糸原に対しての配球も気になった。この日の甲子園は右から左に吹く浜風が非常に強かった。ちなみに阪神に全く興味ない方に説明しておくと「浜風」というの甲子園球場独特の風。広島を中心とした瀬戸内沿岸は「凪」というのが起こる。風が止まる状態だよな。これが暑い(笑)。アタクシも夏に広島を訪れた時に経験したけど、独特の暑さだよな。
話はそれたけど、甲子園の浜風はライトスタンド方向からレフトスタンドに吹く海風。晴れた日はこれが強い。なので左打者が引っ張った打球が浜風で押し戻される。左打者には不利な球場とされているんだよな。逆に右打者に対しては文字通り追い風。特にポール付近への打球は伸びる。この日の堂林のホームランもそう。糸原の一発もそう。強く吹いた浜風の影響はあっただろうねぇ。
3回のツーアウトから糸井に粘られた。結局根負けして歩かせたよな。あの配球は3ボールから3-2のフルカウントまで持っていったわけだけど、そこからは外で勝負していた。これは恐らく長打警戒なんだと思うんだけど、それなら最初の打席のようにインコースをついた方がよかったかもしれない。基本カウント3-2ってのはホームランの確率が一番低いカウント。打者は四球も含めて色々な球に対応できるようなバッティングになるしな、外の方が合わせやすいし、コースの見極めも容易。
でも不思議なことに「糸井」という名前がそうさせているのか長打警戒でインコースには投げづらいのかわからんけど、この浜風なら余程フルスイングのジャストミートでもしない限りスタンドインなんてありえない。この浜風を利用して大胆に行ってほしかったよな。
そして続く糸原。何故かこの打者にも全球外。インコースは一つもなかった。これはぴっぱられて1,2塁間を抜けられるのが嫌だったのか、それとも九里のコントロールの問題なのかはわからんけど、カウント2-2からボールは投げたくない。安パイの外を糸原は完全に待っていたよな。フルスイングしてたもん。そして打球はポール際へ。浜風に乗ってスタンドイン。あの場面、インコースに真っすぐ投げていたら恐らく糸原は手が出なかっただろう。
まぁカープは甲子園が地元ではないので浜風ってのはピンと来ないんだろうけどな、昨日の浜風は上手く利用したら、もっといい結果が出ていたような気がする。
バッテリーコーチ、倉だった!?
負けが込んでいるせいか、最近配球について書いているのが多いなぁと。やけに外勝負か、外一辺倒が多いなぁと。昨季までバッテリーコーチの植田コーチ、考え方変わったのかなぁと思ったら、ベンチに倉コーチが座っていた。あぁなるほどと。
倉コーチと言えば、黒田さんが渡米する前までは「黒田専属」捕手だった。ただ、外一辺倒ってのは正捕手だった石原の方が目立ち、倉はどちらかと言えばインコースを突く攻撃的なリードをしていたと記憶している。
ただ、そのリードが正しかったかどうかはわからない。石原と一番違うところは投手の良さやいい球を引き出したり、使いこなすのは石原の方が長けていたように思う。まぁ倉の場合はどちらかと言えば、大きな声を出し投手をのせていくタイプ。あまりリードや配球の引き出しは多くなかったように思う。
投手陣の不調は当然投手コーチの責任になる。澤崎コーチも1軍で初めてのコーチング。現役時代は1年目は活躍したけど、その後は伸び悩んだ。ブルペンの横山コーチの方が経験はかなり豊富。なぜ、この配置なのかもちと気になる。
しかし、投手の力を引き出すのも殺すのもキャッチャー次第というのもある。會澤のリードという部分はもちろんだけど、バッテリー間の考え方や意思の疎通なんかはバッテリーコーチの考え方も影響あるだろうねぇ。
見渡してみれば、カープの1軍コーチのそのほとんどが1軍コーチ未経験者が多いよな。でもみんな1軍コーチ1年生という雰囲気が感じられない。なんか、変に落ち着いちゃっている。昨季、開幕前に批判が多かった巨人のタレントコーチの宮本コーチ、元木コーチはコーチ経験が初めてなら初めてなりに一生懸命やっていたのが印象的だったけど、カープの1年生コーチは真逆。開幕してからのドタバタはこの辺も影響しているかもしれんねぇ。
やはり「誠也のチーム」と思わせた7回の反撃
投手がヘボな分、打線は頑張っていると思う。頑張っても頑張っても投手が打たれる(笑)。みんな、早く慣れような(笑)
このブログでは今季のカープは「誠也のチーム」と訴えてきた。7回の反撃のシーンはまさにそれを印象付ける攻撃だったよな。
ここまで「抑えられた」印象はないけど、7イニング目に入った秋山をようやく捕まえることができた。きっかけは誠也の一発だよな。堂林のヒットの後、誠也の一発。これで秋山の顔色は変わったし、カープベンチも活気づいた。
一死後會澤がヒット。さぁ秋山を潰すぞといったタイミングで矢野監督は馬場に交代させる。この辺は捕手出身の矢野監督らしい。もしこれが投手出身の佐々岡監督なら「まだ3点差。この回投げ切れ」となるだろう。
投手は基本、自分から絶対ダメとは言わん。でも捕手は沢山の投手の「顔色」を見てきている。まだ目が生きているのか死んでいるのか見極める嗅覚を持っている。大怪我しなうちに秋山を交代させたというのは結果的に正解だったよな。
馬場はイキのいい投手。それでもピレラに四球を出し、広輔がタイムリー。押せ押せになってきたよな。長野が繋いで満塁で西川龍馬。大量点のニオイがプンプンしてきたよな。
ピッチャー返しの打球。足元を抜けるかと思いきや、なんと馬場のグラブに「ひっかかった」。落ち着いて2塁へ送球しゲッツー成立。馬場が雄たけびを上げてマウンドを降りるシーンに両チームの勢いの差というのを感じた同志は多かったんじゃねぇかねぇ。
この打球が馬場のグラブを弾けば間違いなく1点入っていた。この辺、紙一重だよな。ただカープにとって最悪の結果になったのは、やはり負けが込んでいると勝負の神様にも見放される。ツキもなかったよな。
ただ、堂林⇒誠也の一発で攻撃陣に活気が出た。点差は2点。まだまだ勝負はわからない。そんな展開に持ち込めた。やはりこのチームは「誠也のチーム」。誠也が打てばみんな元気が出る。やってやろうという気持ちになる。確信したよ。
高橋樹、薮田の投球は完全なるBクラスの野球
2点差に追い上げた7回裏に登板したのは高橋樹。まぁ現状「負けている」場面で投げる投手だよな。ここの選手起用、もう少し何とかならないのかなぁと。三振を取れる島内で流れを完全にこっちのものにするとか、一岡でもよかったように思う。ここで高橋樹というのは、味方の選手に発するメッセージとしては「弱い」よな。
いきなり先頭の北条に今季初ヒット、それもホームランを許す。これでガックリなんだよな。以前にも高橋樹は先頭打者に一発浴びていたよな。この辺の「入り」の部分ね。監督も頭痛いよな。
結局高橋樹は1アウトも取れずに降板。恐らくベンチは糸井、糸原まで、上手くいけば3者凡退をイメージしていただろうけど、目論見は崩れたよな。
薮田がマウンドに上がった。無死満塁の大ピンチ。ここをホームゲッツーで2死2,3塁まで漕ぎつけた。あとは打者勝負よ。
これでホッとしたのかどうかわからんけど、直後の福留の初球にワイルドピッチで失点。台無しだよな。
高橋樹にしても薮田にしても慎重さだったり、状況を頭に入れて投げていない。完全に「Bクラス野球」だし、「Bクラス野球脳」なんだよな。
コーチというのは何も技術指導だけが仕事じゃない。場面場面を想定して、どういったことに気を付け、どういったことをやるべきで、どういったことをやっちゃいけないのか?その辺を選手に叩き込んでおくのもコーチの仕事。練習のお手伝いだけしてればいいというもんじゃぁないのよ。情けねぇよな。
こういった野球をするようなチームにカープは成り下がっちまった。もう、どこのチームもカープはちっとも怖くねぇだろう。誠也と好調な堂林だけマークしていればいい。そんなふうにみられているだろうねぇ。落ちるのは早いねぇ。
もう、試合を観るのが怖いという同志も多いだろう(笑)。でも試合は続くよ。今日の先発は出遅れた野村の復帰登板。相手は中日時代に結構やられたガルシアだよな。病み上がりの野村には酷だけどとにかくヘボな中継ぎ陣の出番をなるべく遅らせたいよな。打線はどうだろう?オール右打者打線がさく裂しそうな予感がするのはアタクシだけだろうか?(笑)。変な意味でスタメン発表が楽しみだよな。
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