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アウトひとつ取るのに苦労するカープ投手陣。ベンチがどんな指導しているか興味深い。

Mageちゃんが斬る!
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 「ヤクルト-広島」(20日、神宮球場) 今季初先発のマウンドの広島・中村祐が、まさかの先制パンチを浴びた。

情報源: 広島・佐々岡監督ぶ然 球団史上初の屈辱 先発中村祐が先頭打者から3連続被弾

土日がナイトゲームだと、土日仕事のアタクシにとっては非常にありがたい。前日の森下の好投で今日も勝って巨人戦に挑みたい。アタクシも気合を入れてゲーム開始から観戦。ところがいきなりの先頭打者から3者連続被弾。アタクシは結構長く野球を見ているけど、先頭打者から3者連続というのは見たことがない。出鼻をくじかれるというのはこういうこと。

3者連続というのは本当に堪える。かつて阪神のバース、掛布、岡田の3者連続でバックスクリーンにホームランをぶち込んだシーンは強烈だった。打たれた巨人・槇原のうつろな表情が今でも鮮明に頭の中にある。そのくらいの衝撃だよな。

こりゃ、一方的にやられる…一気にビールが不味くなったよ…

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中村祐、アウトひとつとったら別人に

まず打たれた球ね、これは全部スライダーだと思う。青木の一発はまさかといった感じだったから青木の腕がモノをいったのだろう。濱田、山田の右打者に対しては100%ホームランボールだった。

いわゆる「肩口から入ってくる変化球」。これは引っ張りやすいし、打ち上げやすい。山田ほどの打者ならかなりの確率でスタンドにぶち込めるだろうねぇ。それほどこの3連発の球は甘かった。

この辺はやはり2年ぶりの先発ということもあったのだろう。どことなく大事に行き過ぎていたように思う。先頭打者の一発は仕方ないにしても青木に打たれたあたりから、何を投げても打たれるような気持ちになったんじゃないかねぇ?山田に対しては別にそのつもりはないんだろうけど、「打ってください」と言っているような球を投げたよな。

ところが4連発の恐怖の中、村上をキャッチャーフライに打ち取った後は全く別人になった。(笑)。アウトを一つ取ったところで落ち着いだんだろうねぇ。本当に投手というのはアウトひとつ、ストライクひとつでガラッと変わるところがある不思議な生き物。もっと早くアウトを一つ取れていれば、展開は変わっていかもしれんねぇ。

その後は足がつるまで、好投を続けた。中村祐の持ち味は「球持ちがいい」ところ。特に真っすぐね、球速は140キロ出ればいいくらい。スピードガンでは遅く見える。でも、打者はそれ以上のスピードに感じる。これは球をリリースするタイミングが普通の投手より遅い。タイミングが合わせづらく、手から離れたらズドンと来る印象。これが持ち味なんだよな。

以前はカーブも投げていたように思うけど、このゲームでは見られなかった。主にスライダーだったけど、落ち着いてからは抜けたスライダーでもヤクルト打線は空振りしてくれた。この辺は、持ち味が出たかなぁと思う。

途中降板は中村祐にとっては悔しいだろう。緊張もかなりあっただろう。次回があるかどうかはわからないけどな、アウトひとつを大事に取っていく投球の大事さを痛感しただろう。高卒入団で7年目。ぼちぼち答えを出したいよな。

島内もアウトひとつ取れていれば変わっていた??…かも。

ゲーム中盤でスコアは1-3。まだまだチャンスはあるし、ここから中継ぎが流れをこっちに持ってこれるかってのがゲーム後半のポイントになってきた。

ここで登板したのは島内。ここの所、精彩を欠いているよな。

この登板でもいきなり、先頭の西浦に真っすぐをはじき返された。ここからおかしくなる。打順は下位打線。仮に9番まで回っても小川を代えることはないだろう。逆算すれば、それほど慌てる場面ではない。

しかしながら島内にはこの西浦のヒットが何か引っかかってしまったように思う。続く坂口にはストライクが入らず四球。この四球はいいところを突こうという気持ちが伝わってきた。そんなに緻密なコントロールがある投手ではないのに。

こうなると島内はストライクを入れていくしかない。当然、球を置きに来るようになる。

この投手は球のスピード、力で打者をねじ伏せるタイプ。その投手が置きに行ったら、そら、打たれるわな。

この四球から連打を浴びる。カウントを悪くしてストライクを取りに来た球を打たれた。結局1死も取れずに降板。これでゲームが決まったよな。

このイニング、やはり早い段階でアウトを一つ取れれば変わっていたように思う。その最初のアウト、そこが佐々岡監督が言う「入りの部分」なんだろうねぇ。

中村祐もそうだけど、イニングの先頭打者に対して全力で投げているのか?打者との勝負に集中しているのか?アタクシはなんとなくだけど、この辺の教育が行き届いていないように思う。「気をつけろ」とは言っているけど、「どう、気を付けるのか」「どんな精神状態で投げ込めばいいのか?」そこまで突っ込んだ話をしているのだろうか?

例えば、中村祐は初球にスライダーでストライクを取った。まぁ同じ球を濱田にはスタンドに放り込まれたわけだけど、あそこでスライダーで入るというのがね、カープベンチの方針が伺えるように思う。最初からかわして、誤魔化しながらアウトを取る。入りが大事というフレーズはいつの間にか無難に、打たれないようにという「逃げ」として選手たちに解釈されていないか?

もし、そうであるならば、それは各投手の持ち味を消してしまうことに繋がっているのではないだろうか?

参考になる、ヤクルト小川の初回のピッチング

フォームを改造して150キロ以上の球を連発して1軍に食い込んできた島内。この辺は課題のメンタル面が出たのかもしれん。この日はその真っすぐのスピードも鳴りを潜めた。

最初からビシビシ真っすぐで押していったら、先頭打者をとったらこの展開にはならなかったかもしれない。タラレバ論だけど、カープ投手陣の場合手をつけるとなるとこの「たら、れば」といった考えがおこらないようにするってのは大事なように思う。「悔いのない投球」というヤツよ。

島内が参考にしてほしいのは初回のヤクルト先発の小川の投球だよな。初球の真っすぐに前日のヒーロー大盛が圧倒されていた。それを見ると一気に真っすぐ3球勝負。大盛は手も足も出なかった。

小川の球速は140キロ後半。それでも真っすぐで圧倒できる。しっかり投げ込んでいけば150キロ以上の島内の球なら圧倒できる。なぜかそれをしない。

カウントが不利になるときわどいところを突こうとするのもカープバッテリーの悪い癖。それなら力いっぱいの球を真ん中に投げ込んでいけばいい。渾身の真っすぐを打ち返す打者はそうはいない。ファールでカウントが取れる。きわどいところを狙えばボールになりさらに自分を追い込むリスクがある。それなら、バッターが手を出すところに力勝負で行った方が「振ってくれる」のよ。その辺がね、アタクシはベンチの教育の弊害のように感じてきた。若手中継ぎ陣がピリッとしないのはここが原因のように思う。

連打連打で最後の最後にライアンをKO!!でも…!?

島内がゲームをぶち壊して諦めた同志も多いだろう。アタクシもその一人であとは嫁さんと酒をのみながらの「ながら観戦」。ところが最後の最後に打線が小川をマウンドから引きずり下ろした。これは明日につながる攻撃だよな。

ゲッツーで1点返して2アウトランナーなしから4点をもぎとった。ライアン小川はアウトひとつ取れば完投勝利。小川も最後の最後、「アウトひとつ」が取れなかった。難しいよな。

特筆すべきはスタメンではなかった選手が繋いだよな。坂倉、上本、ピレラ、野間とね、この辺はチームが一つになっての猛追劇だった。神宮に詰めかけた同志も最後の最後にいいものを見せてもらったよな。うらやましい。

このゲームで象徴的だったのはヤクルトがホームラン4本に対してカープは0。この9回の猛追劇でどこかで一発出ていれば…というのがある。点を取るのにカープはヒットを積み重ねなきゃいかんというのがね、打線の課題でもあると思う。

もちろん、3連覇時代の繋いで繋いでという迫りくる恐怖感をヤクルトベンチは思い出しただろう。でも、その時と比べて一発で仕上げるような打者がカープには少ない。丸であったり新井さん、エルドレッドやバティスタ。やはりこういう選手がいれば得点力はかなり上がるような気がするし、来季の補強ポイントのように思う。

もし、若手の底上げでそれを賄おうというのなら、細かいことを言わずにノビノビ育てるってのもいいだろう。気持ちよく打つ選手。三振なんか気にしない。そういう選手を育てられるかが大事だろうと思う。

これは投手にも言える。今日は苦言を呈したけど、勝負できる投手が少ない。特に中継ぎ陣にね。この辺は絶対にベンチの指導の影響があると思う。もっともっと思い切って結果を怖がらず自分の球を投げ込めるような教育をね、やってもらいたいもんよ。

やはりBクラスのチーム。課題が山積みだよな。

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