不文律・報復死球・ヤジ。色々問題はあるんだろうけど、これも野球文化。

不文律・報復死球・ヤジ。色々問題はあるんだろうけど、これも野球文化。

ヤクルトと広島の両ベンチがヒートアップし、両軍が入り乱れる場面があった。0-13で迎えた8回1死、ヤクルト青木が広島菊池保から左足ふくらはぎに死球を受けた。そ… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

情報源: 広島ベンチ死球後「もう1発」にヤクルト反応で騒然 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ

色々あった今季のプロ野球もあと残り30試合くらいかねぇ。ペナントレースも3/4を切った。セリーグは巨人がぶっちぎりの優勝だよな。まぁ正直言ってカープを筆頭に他球団がだらしなさすぎる。

ここの所、セリーグはカープの3連覇も含めてぶっちぎりで優勝するケースが多い。この辺ね、切磋琢磨してどこが優勝するかわからないパリーグに比べれば「温室育ち」という印象だよな。この辺のせめぎ合いがペナントでない分、短期決戦でパリーグに圧倒される。この辺は改善しなきゃいかんだろうねぇ。

タイトル争いも盛り上がってきた。特に本塁打争いは巨人岡本、阪神大山、ヤクルト村上、カープ誠也に絞られてきた感じがするよな。

まぁこれは夕刊のタブロイド紙の記事だけど、昨日まで行われた阪神VS巨人では毎試合死球が記録され「死球報復」なんてぇ記事が躍っていた。

ヤクルトVS広島戦ではカープの菊池保が青木に死球。次の打者に対してカープベンチから「もう1発」とのヤジが飛び出し、ヤクルトベンチが憤慨。あわや乱闘にまで発展した。SNSでも話題になったけど、あれはいかんというご意見がほとんどだった。

ただ、長年野球を見てきているアタクシにとっては、死球報復もヤジもある意味、野球の文化。これをただ「いけないこと」だからと言って批判一辺倒というのもどうかなぁと思っている。まぁご批判もあろうかと思うけどその辺を書こうと思う。

ヤジは少年野球の時代から染みついているもの

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相手を侮辱するヤジやプレーは少年野球で身に着ける

アタクシには2人の息子がいる。まぁ事情があって年はだいぶ離れている。

上の子はすでに社会人。この子が子供の頃はアタクシも若かったし、物心ついた時から野球を教えた。小学1年生になったと同時に、いや、幼稚園の年長の頃から地元のチームに入って野球をやっていた。

でも、中学生になり地元の世界一になった実績のあるシニアチームに入ったが中学2年生で野球を辞めた。高校に進学しても甲子園は目指さず、軟式野球部に入って野球を楽しんでいた。

シニアで野球を辞めたのはチーム内で起こる選手をそっちのけにした父兄の監督、コーチに対してのゴマすりの醜さや、親子でタッグを組んでライバル選手の蹴落とし、誹謗中傷を振りまくなど、まさに足の引っ張り合いの世界に嫌気が差したから。これ以上このチームにいたら野球が嫌いになる。そう感じたからだ。

もともとアタクシはそういうチームにはそういう「文化」があることを知っていたので、入団には反対した。部活でいい。みんなで野球を楽しんだり努力して1勝を掴むことの方が人生では有意義と考えていたし、自分の息子がその世界を渡り歩けるほどのメンタルは持っていないとわかっていたから。それでも息子と母親は「甲子園」に出られる可能性を広げるためにその道を選んだ。

下の息子には野球をやらせようとは思わない。むしろ野球はやらない方がいいとさえ思っている。もちろん上の息子で懲りたという側面はあるけどな、少年野球はあまり小さいころからやらせない方がいい。体ができてくる小学5年生くらいからやらせるスポーツだと思う。

それと少年野球にはあまりにも大人が絡みすぎている。監督コーチの教え方は相変わらず昭和のままの根性論。お茶当番なんてぇのでお母さん方が駆り出される。水筒のひとつふたつ持ってくればいいだけの話。要は監督・コーチの世話役みてぇなもの。こういう文化もある。アタクシが子供の頃はなかった制度だけどな。

こういうので大人の方が軋轢を起こしたり、子供を巻き込んだりする。イヤだねぇ。だから下の子にはやらせないのよ。

少年野球のゲームを見たことある方はご存知だと思うけど、ハッキリ言って「野球」という代物になるゲームができるのはやはり5,6年生くらいから。チビッ子野球ははっきり言って野球じゃない。

まず投手がストライクが入らない。だから四球が多い。たまたまバットに当たってもろくにアウトが取れない。それを知っているからアウトひとつでギャラリーは大騒ぎする。まぁそれも楽しみ方のひとつかもしれんけど。

四球で出ると盗塁する。チビッ子野球の捕手は投手の球をとることすら難しいのに、盗塁なんて刺せるわけがない。それを見越して大人たちは盗塁をさせる。まぁある意味、出来ないことをわかっていてやるんだから「侮辱行為」だよな。いじめに近いよ、やっていることは。

ベンチの子供たちに大人は「声を出せ」という。子供たちは「打てるよ~」とか「がんばれ~」なんて「言わされている」。昔はベンチで合唱しているチームもあった「🎵ピッチャービビってる!イエイイエイエイ」とかな(笑)。「ピッチャー球遅いよ」「このピッチャーストライク入らないよ」なんてアタクシも言われたことがある。イヤなもんだよ。

今の少年野球事情はよくわからない。そういう部分が改善されて盗塁禁止とかヤジ・合唱禁止になっているかもしれん。それでも限りなく近年まで相手を侮辱するプレーやヤジはまかり通っていたことは間違いない。

プロ野球選手もそのほとんどは少年野球から野球を始めているので、その「野球文化」には多少なりとも触れていたのは間違いないだろうねえ。なのでヤジなんかはそのころから身につけちゃっているんだよな。

「もう一球」ヤジもその延長線上のもの

3日のヤクルト戦でのカープベンチからの「もう一球」のヤジ。まぁ真相はわからんけど、アタクシはカープベンチから出たものだと思う。SNSではもしカープベンチからのものなら、それはいかんという意見が多い。まぁそうなのだろう?

でも、それは本当にもう1発ぶつけろという指示ではない。ある意味、少年野球の「ピッチャービビってる」と同類語。打者に対して、「ぶつけたけど、また内角行く(行け)」という打者への威嚇、味方投手が死球で委縮しないようにビビらず内角を突けいう両方の意味がある「ヤジ」なんだと思う。

これはね、別に相手を傷つけるとか、侮辱してやろうとか、そういう意味で言ったのではないだろう。子供のころから染みついてしまった野球の文化かそうさせたのだろう。だから、アタクシはこれで大騒ぎするのには理解に苦しむのよ。

もちろん一般社会からすれば、相手を傷つける行為や侮辱行為はやっちゃいかんよな。アタクシもそう思う。ただ、野球には野球の文化がある。サッカーにサッカーの文化があるよな。

嘘をついてはいけませんと教わりながらもサッカーでは「シュミレーション」というのがまかり通る。痛くもねぇの相手に反則された、足を引っかけられたとのた打ち回って審判にアピールする行為だよな。あれ、一般社会から言えば当たり屋のサギ師と同じだよな。でもあれはサッカーの文化。あまり日本人選手はやらんのは、日本人の文化にはあぁいうのは潔くないと思うからだろうねぇ。

それよりも野球の不文律がきっかけでは?

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ヤクルトベンチがカリカリ来たのは大差で飛び出した青木への死球

では、なぜヤクルトベンチはそのヤジに反応したのだろうか?恐らく普段ならあんなヤジにあそこまで反応しなかっただろう。「なんか言ってるよ」くらいで済んだだろうに。

これはカープ菊池保が「不文律」を侵したから。アタクシはそう見ている。

一般の人から見れば野球の不文律というのはそれはそれはくだらないものに映るだろう。でも、案外野球選手やベンチに火がつくのはここなんだよな。

あの場面はもう10点差以上の差がついていた。正直ってヤクルトベンチは「白旗」を上げていたのよ。日本でも大差のついた試合というのは、お互いに粛々と終わらせるのが不文律としてある。

大差で勝っているチームが主力をベンチに下げるよな。これってある意味「もうこれ以上は攻撃しません」というサイン。休ませるというと聞こえがいいんでそういう言い方をするけどな。メジャーだとこれ、大差で負けているチームの方が先にやる。「今日はもう降参します」と。そうなるとゲームが早く進んで終了となる。これも野球の不文律なのよ。何故かといえば野球は9回までやらなきゃいかん。時間が来たら終わりというゲームではないからなんだよな。これ以上ダラダラゲームをやって誰もハッピーにはならんよと。そういうことなのよ。

だから大差がついての盗塁や送りバント、エンドランといった作戦を施すのは不文律に反する。特に勝っているチームがやるとこれは「侮辱行為」になる。

あのゲームもはっきり言って勝敗は決まっていたようなもの。そんなときに菊池保はヤクルトの主力・青木にぶつけた。

別に狙ったわけではないだろうし、厳しいところを突こうとしたわけでもないだろう。でも結果、主力の青木にぶつけたところでヤクルトベンチは「何やってんだ!?」とカリッと来たのは間違いない。ましてや青木は次のゲームを欠場するくらいのダメージがあったわけだから。

故意ではないにせよ、カープがこの不文律を侵した。ヤクルトベンチのイラつきは理解できる。そこに「もう一発」と来た。これに高津監督や森岡コーチがカチンと来たわけだよな。

両軍ベンチが入り乱れて避けられた「報復」

ここで両軍ベンチが出てきて一発触発となった。こうした両軍ベンチが出てくると「全員出勤」しなきゃいかんのも野球の「不文律」。ここで前に出るのは若いコーチや出番を終えた野手といったところ。投手はまず最前線に立たない。主力もいかない。乱闘でケガしたら大変だからな。これも野球の不文律なのよ(笑)。

まぁある意味、この両軍のにらみ合いで「ガス抜き」ができたのだろう。この後も次の試合もヤクルト側からの報復がなかったからねぇ。

この「報復」も残念ながら野球の不文律。まぁ海の向こうのメジャーでもヤンキースとレイズがやっているし、昨日までの巨人と阪神の4連戦でも死球の報復合戦はあった。

まぁこれね、ぶつけようとしてやっているわけではないのよ。打者もあえて当たることもあるしな、この辺も不文律なんで、これを一般社会に置き換えてどうだと言ってもナンセンスなのよ。ケガしたらどうするんだ?選手生命に響くことになったらどうするんだ?と。言ってることは正論。正しいよ。過去には死球で選手生命を絶たれた選手もいる。危険だよな。でもね、野球には野球の文化がある。いい悪いは別にしてね。やってる当人同士はこれも少年野球からどっぶり野球文化に浸かってきてるんでね、なかなかそういわれても…というのが本音だろうねぇ。佐々岡監督のコメントで「いろいろある」というのまさにこの部分なんだと思うよ。

不文律なんて無くしてしまえというけれど…

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この野球の不文律というのは一般社会に当てはめるとおかしいことの方が多いだろう。昭和の時代はテレビで毎日放送されていたけど、真剣に見ていたのは男の子とその父親がほとんどだろう。

地上波放送が無くなったおかげで、プロ野球はテレビで見るモノではなく球場へ足を運んで野球以外のものでも楽しんでもらえる努力を始めた。その努力である意味、色んな世代が楽しめるコンテンツになってきている。だから、不文律に対して「なぜ」「おかしい」という意見も出てくるよな。SNSの発達もあって物議を醸しだすことも多い。いいことだよな。

例えば、ホームランを打った選手が喜びを爆発させてもいいだろう。でも、結構みんな物静かにベースを一周する。何度もガッツポーズをしたり、飛び跳ねたりといった行為をすることはしない。なぜならそれは打たれた投手、チームに対しての侮辱行為に当たるからなんだよな。

でもうれしいならそれを表現することがなぜ悪いの?という意見もあるだろう。でもさ、一般の会社や学校でもあまり派手に喜んだりすればねたまれたり、快く思わない人もいるってのは想像に難しくないよな。

野球の場合はその度が過ぎると「報復」がある。有名なのは涌井が西武時代、ロッテの神戸がホームランを打って喜びを爆発させた。次の打席、涌井は神戸の太ももにデッドボールを当てて乱闘騒ぎになった。動画も出回ってるから見てみたらいいと思う。

よく、やられたらやり返せというよな。やり方が色々あるけど、相手から侮辱を受けたらやり返すというのはある意味、正当化されている部分もある。

もちろんホームランを打たれたら、ホームランで。というのが美しい。でもプロ野球で投手がホームランを打つことは難しい。パリーグなら打席にも立てない。

ならば「あまり調子に乗るなよ」という投手なりの「やり返し」はある意味必要だと思う。だって、なれ合いで野球やっているわけではない。「真剣勝負」なんだから。ファンもその「真剣勝負」をお金を払って見に来ているわけだしね、大事なことのように思う。

まぁ色々意見もあるだろうけど、こういう野球の不文律を書き始めたら止まらんのでこの辺にしておくけどね、この不文律も立派な野球の文化。こういうのも理解して野球を見るのもまた楽しいもんだよな。

これからタイトル争いがある。ここでも首位打者争いになれば、四球合戦になったり、ホームラン争いにも味方の選手に獲らせるために、ライバルの打者に厳しいコースをついてくる場面も増えるだろう。これも野球の不文律。面白いよな。

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