「フェニックス・リーグ、広島4-4ヤクルト」(21日、天福球場) 広島の矢崎拓也投手が7回2安打2失点(自責点0)と好投した。
情報源: 広島・矢崎 7回2失点に手応え「真っすぐに頼らない投球できた」佐々岡監督も期待
まずは自分の勉強不足を恥じなきゃいかん。今季はコロナの影響で変則日程だった。いつものように秋季キャンプがあって若手をバシバシ鍛えるのかなぁと思っていたし、そこから話題を引っ張り出して記事を書こうとも思っていたんだけどな、今季はそれがないとのこと。個人的にはというか、カープファンは結構秋季キャンプを重要視してる人が多いだろう。ちょっと寂しい秋だよな。そうとは知らずに秋季キャンプやる気満々で記事を書いてきてしまった。大変申し訳なく思いますし、今後はきちんとした情報をもとに記事を書くよう努めてまいりますな。
主力はマツダスタジアムで秋季練習。若手はフェニックスリーグで活躍しなきゃ来季のキャンプでの「抜擢」をアピールする場がない。昨日から佐々岡監督も宮崎に乗り込んで視察に行っているようだねぇ。この少ないチャンスを生かすというのもプロで生き抜くには大事なこと。若鯉たちが一人でも多く1軍キャンプに抜擢されるよう頑張ってほしいよな。
そんな中、3選手の背番号変更のニュースがあった。なんでこの時期に?というのは最後に書くけどな、まずは変更になった選手について書こうと思うよ。
背番号「11」九里亜蓮。来季こそ念願の二ケタ勝利を!!
まずは背番号「12」から「11」と投手らしい背番号になった九里亜蓮。今季は間違いなく「何かをつかんだ」シーズンだったように思う。成績は8勝6敗と二けた勝利にはならなかったけど、シーズン後半から非常に安定した投球とマウンドでの「余裕」を漂わせる投手になった。そんな印象だよな。そして勝敗よりも開幕からローテを守り「規定投球回数」をクリアした。これは先発投手としての勲章みてぇなものできちんと「戦力」になっている証でもある。そして防御率が2点台。勝敗はゲームの展開やリリーフ次第と他人に左右される数字だけど、防御率だけは「投手の力」を示す指標なだけに、この数字も大いに評価できるよな。今季も給料減らされる選手が多い中、九里は確実にアップするだろうねぇ。
「12」という数字は10番台の中でも投手がつけると少し違和感がある。過去にも12をつける投手はそんなにいなかったように思う。あまり活躍した選手も多くない印象だよな。実際には退団した小窪が入団当時付けていたし、捕手の白濱もこの番号をつけていた。それとトレードから来た投手がつける印象もある。高山(現オリックスコーチ)、ダイエーから来た加藤伸一氏が印象に残っている。
「11」というとアタクシの世代だと紀藤投手かねぇ?いい投手だったよな。あとは現解説者の池谷さん。そしてコルビー・ルイス。かつてのアタクシの推しメンで楽天に移籍した福井。案外、アタクシの推しメンの背番号かもしれん(笑)。そうやってみると「11」というは投手らしい背番号かもしれんねぇ。
さて、来季の九里には当然10勝以上を期待したいよな。もともと故障の少ない投手だし、投球術というのを今季は身に着けたような気がする。いい方はおかしいかもしれんけどようやく「投手らしくなってきた」。しっかりローテを守れれば10勝という目標は案外早くクリアできるかもしれん。それにプラスしてやはり「大事なゲームで勝てる」投手に成長してほしい。気持ちも表に出すタイプだし「九里ががんばっているから」と打線に火を着けやすい投手だと思う。大瀬良を差し置いて「大事なゲームでは九里」と誰もが思う投手になってほしいよな。そういう意味では「11」という背番号は球団もかなり期待をしているとうことだろうねぇ。
坂倉の「31」は「捕手」としての成長に期待
さて、次は坂倉が「61」から「31」に変更になった。「31」は引退した石原の背番号だよな。名実ともに「正捕手」への期待が込められた背番号変更だろうねぇ。
これまでカープの捕手というのは40番台のイメージが強かった。そう、達川さんの影響だろうねぇ。ちなみに「40」は若いころの高橋慶彦さんもつけていたそうな。達川さんから捕手のイメージが強くなり、その後も吉本⇒倉⇒磯村と捕手の背番号になったよな。
他球団では捕手の背番号というと「27」に名捕手が多い。最近では古田さんや谷繁さんがつけていた。會澤の27もそれにあやかってのものだろうねぇ。
31は石原が19年間つけていた番号だからカープにとっては「捕手」の背番号になった。それを坂倉が受け継ぐということは球団も「捕手」としての成長に期待しているということだろうねぇ。打撃に関して言えば、このまま成長して行けばかなりの打者になることは間違いないだろう。変な話アタクシはファーストにコンバートして打撃優先でもいいとさえ思っている。それでも球団は31を着けさせるのは捕手として主力になってほしいという証だし、坂倉自身も願ってもないことだろう。来季は捕手としての成長を見守りたいよな。同年代の中村奨は水をあけられた感じがするけど、将来はこの左右の捕手がねカ、ープを引っ張ってくれるといいよな。
矢崎の「41」ははっきり言って「降格」。先発転向でドラフト1位の意地を見せろ
背番号が出世した選手もいれば、降格した感の選手もいる。今季は投球動作解析に取り組み真っすぐに磨きのかかった矢崎が前年ながら「41」に降格した。本人も悔しい思いをしているだろうねぇ。とにかくデビュー戦であわやノーヒットノーランをやりそうな投球をやってくれただけに、現状とのその落差に寂しい思いをしている同志も多いだろうねぇ。フェニックスリーグでは先発に転向して好投を続けている。来季1軍キャンプ抜擢も大いに考えられるよな。
矢崎のいいところは誰もが認めるその真っすぐの「馬力」だよな。正直言って細かいコントロールは矢崎の真っすぐには必要ないだろう。問題は変化球のコントロール。こちらも細かいコントロールは必要ないんだけど、おおざっぱなコントロールすら怪しい(笑)。なのでカウントを悪くして、ストライクを取りに行く真っすぐを狙われて痛打を浴びる。ここが課題だったよな。フェニックスリーグでは先発に転向。変化球でカウントを稼げるようになったようだねぇ。そうなると矢崎の剛球が生きてくる。スタミナには問題ないだろうし、来季は先発で勝負といったところかねぇ。アタクシが眼鏡をかけてから「課長」というニックネームを勝手につけたけど、来季はせめて「課長代理」くらいには出世してほしいよな。でも目指すは「社長」のつもりで頑張ってほしいもんよ。
何もこの時期に背番号変更を発表せんでもいいだろ??
この背番号の変更の発表ね、まぁドラフトで入ってくる選手もいるし、助っ人も獲得した。確かにいろいろいじくることに関しては異論はない。ただ何となく「急いでいる」感じがしてね、イヤ~予感がするんだよな。それは、「とっとと背番号決めて今季の補強はこれでおしまい」というメッセージをカープ球団が出している。そんなふうに感じてしまうんだよな。
まぁ考えすぎといわれればそれまでだけど、来季「強いカープが見たい」アタクシにとってはそういうメッセージのように感じてしまう。ソフトバンクを自由契約なった内川に手を上げることなく、ヤクルト入団が電光石火で決まったようだしね、助っ人も決まったし、ドラフトも終わったし、あとは若手の台頭でいいやとね、この背番号発表はそのサインのような気がしてならんのよ。そんなの来季のキャンプ前でもいいだろうし、FA補強の期間が終了するのを待ってからでも決して遅くはない「仕事」だと思うんだよな。どうもそうった臭いがプンプンするのよ。
カープには足りない部分を補強できそうなFA資格を持った選手は沢山いる。この顔ぶれが出そろうのは日本シリーズが終わってからだろうし、戦力補強の本格化はここからのはず。でもカープは早々に助っ人を決めちまったし、どうだろう?これで打ち止めといったムードが感じられなくもない。いや、アタクシはどうもこれで来季への補強は「打ち止め」のようにさえ思う。それじゃダメだろう。例えばFAで欲しい投手がいるとすれば「背番号11」を用意するなんてぇのも「誠意」を見せる上で大きな材料になるだろう。どうもこの発表で今季もウチはFAで取らない。そういっているようにしか思えないんだよな。
カープがV奪回するためにも、強いカープであり続けるためにも今の戦力ではまだまだ足りない。別に大金を使えとは言っていない。あくまでも「強くする姿勢」を示して欲しい。アタクシは今回の早すぎる背番号変更でカープ球団から「その気はない」という答えをもらったような気がしている。この悪い予感、当たらんといいけどな。
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