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九里が入団8年目で初の10勝!!虎食いで5連勝!!勝負は2度の満塁のピンチを切り抜けたところで決まっていた??

Mageちゃんの「熱視線」
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 「阪神2-8広島」(29日、甲子園球場) 広島・九里亜蓮投手がプロ8年目で初の2桁勝利を達成した。8安打を浴びながらも6回を2失点にまとめ「すごく良かったとは思えませんが、何とか粘れたかなと思います」と振り返った。

情報源: 広島・九里がプロ8年目で初の2桁勝利 六回のピンチは「ゾーンで勝負するつもりで」

カープファンと言うのは昔から若い選手をファームの頃から目をつけてね、その成長を楽しむ。宝塚歌劇団のファンもそういった気質を持っていると聞く。プロ野球はゲームの勝ち負けを見るのもいいけど、そういった選手の成長を見守るのも醍醐味のひとつだよな。アタクシはこのブログで九里を応援していると公言している。先発と中継ぎを行ったり来たり、勝ち星はどうしても7,8勝といったところの投手。この辺シーズン通して先発でやっていければ二ケタ勝てる力はあると思っていたけどな、一つ負けるとその後も同じようなやられ方を続けてベンチの信頼を無くしてしまい中継ぎに配置転換、これを繰り返してきた投手だった。先発ローテに定着したのは昨季の途中から。巨人戦だったと思うけど、完封勝利をしたあたりで自信をつかみ覚醒した。今季はキャンプから二けた勝利間違いなしと踏んでいたけどな、コロナ陽性になったり、9勝目をあげてから昔の九里の投球に戻っちまったりと結構寄り道があった。まぁそれでも何とか10勝到達。アタクシも感無量だねぇ。

アタクシが九里を好きになった理由

九里は大瀬良と同期入団。大瀬良はドラフト1位で将来のエース候補と期待されての入団。対照的に九里は2位指名もそれほど注目は浴びていなかった。ただ、大学時代から気持ちで投げるタイプと言うことで、当時のカープにはいないタイプの投手といった印象を持った。
入団1年目から1軍に上がって先発としてゲームに出ていた。亜細亜大学伝統のツーシームやシュート、フォークを駆使してそれなりには投げていたけど、大事な場面でよく1発を浴びていた印象がある。その1発を打たれた時に恐らく悔しさを隠すためだと思うけど、ニヤついていたのを覚えている。あれが入っちゃうの??と驚きの表情からのニヤけね。テレビに向かって「打たれてニヤついているようじゃ勝てないよ」と語りかけたものさ。どこかに甘さを漂わせる投手であったことは間違いないだろうねぇ。
3年目くらいからは先発として勝てるようになってきた。ただ、好投が続いても一度負けがつくとなかなか切り替えられない。過去の成績を見ても飛びぬけて勝ち星が伸びたシーズンはないし、逆に負けが込んでいるシーズンもない。むしろ1年目を除いてはチームに貯金をもたらしている。この頃から九里はこの切り替えができれば必ず10勝~12勝できる投手になる。そういう目で注目していたんだよな。
それでも昨年くらいまでは同じようなパターンを続けてきた。ただ、4年目くらいから気になっていた「ニヤニヤ」が消えて、マウンドでより一層気持ちを出して投げるようになった。インコース真っすぐをズバッと投げて見逃し三振を取れるのが九里がノッているバロメーター。こういう投球をするときの九里には本当に惚れ惚れする。そういった投球を見せてくれたのは4年目かな9勝したシーズン。この9勝のうち3勝か4勝はロングリリーフで九里が投げて流れを呼び込んで逆転勝ちしたゲーム。そういう力を持っている投手なんだよな。もう一つはタフネスさ。故障をしない投手だよな。今季で九里はFA権を得る。ローテに穴をあけない投手はどの球団でも欲しいと思うよ。オフ、どうなるだろうねぇ。まぁプロ8年目でようやく二けた勝てる投手になった。感無量だねぇ。

1軍昇格即スタメンの羽月が先制のきっかけに

さて、ゲームを振り返ってみよう。ゲームを見られたのは19時を過ぎていた。この時点で3-0でリード。なんでも阪神先発の青柳対策で1番に羽月を入れてきた。1軍昇格、即スタメンね。アタクシはこういう流れは大事だと思っている。1軍に上がっても使われずにそのまままたファームへ行かせるってのはね、「時間の無駄」だよな。何のために1軍に上げたの??と言いたくなる。正随あたりがそうだよな。ファームで好成績で1軍昇格も打席を与えないのならいてもいなくても同じ。ベンチに座っている時間があれば、合宿所でバット振ってた方がいい。今回の羽月昇格は相手先発が青柳と言うことでタイミングの問題もあったかもしれん。昇格即スタメンの羽月が第一打席で先制のきっかけを作ってくれた。こうじゃなきゃいかんよな。この回はやはり左の坂倉がタイムリー。青柳から3点取ったけど、全部左打者が絡んでいる。もともと左の多いカープ打線だけど、うまく青柳を攻略できたよな。

中盤から流れは阪神に

3点取った時点で先発は九里だし、このままいくかなぁと思っていたけど甘かった。この日は左打線を組んだためにいつもサードを守っている林がファースト、広輔がサード、セカンドが羽月といつもとは違った内野の風景になった。ここで心配なのは守備の乱れだよな。記録はヒットになったけど、ファーストに入った林がどうだろう??慣れないファーストミットでゴロを取り損ねた。そんな印象だったよな。この辺から甲子園も盛り上がってきて流れが一気に阪神に来たように思う。まぁカープサイドも無死から長打を打たれたら、1点はしょうがねぇという切り替えができれば、さほど怖いもんじゃないだろう。この4回の1点は仕方ないだろうねぇ。続く5回も先頭の梅野がスリーベース。これも誠也の守備、どうなのかなぁというのはあった。取れたんじゃね??と案外こういうプレーを投手は引きずっちまうんだよな。この場面も1点はしょうがない。大事なのはその後のランナーをホームにさえ返さなきゃいい。先発の九里はこういう切り替えが上手くできていたように思う。近本にタイムリー&盗塁を許し1打同点のピンチも中野にフルカウントにされながらも冷静にレフトフライに打ち取った。これで勝利投手の権利を九里がゲットしたよな。この中盤ね、1点はOK。でも次は許さないといった切り替えができていたように思う。勝つには大事な条件だと思うねぇ。

阪神打線に漂い始めた「チャンスがピンチ」

阪神もシーズン序盤は首位を独走もルーキー佐藤輝から快音が聞かれなくなて来てから巨人の追い上げを食らった。今、巨人は完全に息切れしてしまったよな。その間にヤクルトが連勝を重ね阪神との一騎打ちの様相を呈してきた。残り30試合を切り、負けられないゾーンに入ってきたように思う。こうなると「打たなきゃ」「抑えなきゃ」と妙に力が入ったり、平常心で亡くなったりするもの。6回、7回の阪神の攻撃を見ていると、ヒットは打てど点が入らない赤い帽子のチームと同じような攻撃を繰り返してしまった。いや、カープ投手陣が踏ん張っとも言えるだろうねぇ。
6回は2本のヒットと林のエラーをきっかけに1死満塁。ここでチャンスに強い梅野だよな。
さて、九里のこれまでの投球を見ていると捕手坂倉の要求は困った時にはフォークといった配球だったように思う。ワンバンドになる球が目立ったのもそのためだろう。右打者の内角をえぐる得意のシュートをあまり投げなかったように思う。
ところがこのピンチで九里はシュートの連投。一発逆転を狙う梅野の強振をインコースをえぐるシュートでバットにかみついたといったところだろう。どん詰まりのファールフライ。これで2死満塁。続くは代打原口。この原口にも初球スライダーを見せておいてのシュート攻め。これもイージーなセンターフライに打ち取った。まぁ阪神の打者も力入ってるなぁと。そこに九里のシュートってのはね、効くよな。

7回の男・島内は表裏一体の投球で投げ切れず

続く7回も阪神打線は満塁までカープ投手陣を追い込んだ。この回からマウンドには「7回の男」島内。このゲームでの島内は7回を任せられそうな一面と不安な一面が両方出た。そんな気がしている。打順は1番の近本から。イヤだよな。思っていた通り近本は追い込まれながらも島内の球をカットして粘りを見せた。近本に投じた球数は12球。真っすぐで押しては時折フォークを混ぜる配球だった。もう細かいことは考えずに島内もどんどんストライクゾーンに剛速球を投げ込んでいったあたりは自信もついたのかなぉと感じたねぇ。ラスト4球を振り返ろう。7球目は真ん中高めに来たフォークだった。あまり落ちがよくなかった。大きく高めに抜けた球だった。これでフルカウント。四球はイヤだよな。ただ、近本の頭には時折まぜるフォークが厄介に感じたのだろうねぇ。いつかはフォークという頭があっただろう。8球目以降はずべて真っすぐ。これを近本はカットしまくった。この間に投じた真っすぐはみんな高めの真っすぐ。7球目のフォークも高めに抜けたので目付が高めに行っていたのだろう。島内の剛速球を打ち返すのは至難の業。近本も四球狙いに切り替えていたのかもしれん。12球目。これまで高めに来ていて真っすぐは低めに来た。一瞬近本の頭の中にここでフォーク??といったのが頭をよぎったのかもしれん。しかし島内の投じた球は153キロの真っすぐ。一瞬の迷いで近本がバットを出すのが遅れた。少し着払い気味の空振り三振。この辺ね、島内が粘る相手に根負けせずに自慢の真っすぐを投げ込み続けた姿にね、成長と7回を任せてもいいかもと感じたねぇ。
しかし2死をとったところで心配な島内が顔を出した。マルテにセンター前に打たれた。こんなの気にしなくていいけど、打順は4番大山。2死を取ってからストライクとボールがはっきりしだした。こうなるとどうしても打者はストライクゾーン冴え待っていればいいという形になるよな。そうなるといくら島内の球が速いと言ってもプロだもん、打つよな。大山にもストライクを狙い打たれてライト前に運ばれた。ここで投手交代。ん~もったいないよな。一つ歯車が狂うと修正ができない、誤魔化す投球ができない。この辺は島内の課題が見えた感じだよな。表裏一体の内容だったように思うねぇ。

2度目の満塁のピンチを切り抜けた時点で勝利が見えた??

2死1,2塁のピンチ。長打が出れば一気にひっくり返される。今季カープが何度も見せた弱さを象徴する場面だよな。これまでなら、佐々岡監督は島内をそのまま投げさせただろう。それでひっくり返されてきた(笑)。ここでベンチは糸原、糸井と続く場面で左殺しのバードを起用。まぁ失敗するケースも多いバードだけど、ここは適材適所といった感じだよな。
しかし、糸原には自慢のスライダーが決まらずストレートの四球。これで満塁。糸井との勝負だよな。百戦錬磨の糸井だけど、やはり硬さがあったように思うねぇ。
カープバッテリーも糸原に見せた外一辺倒から変えてきた。糸井への初球はインコースに外れるスライダー。恐らく糸井の目線では自分にぶつかってくるだろうと思うようなボールがスライドして胸元に来た。これは糸井にしてみれば厄介な球だよな。2球目はインコース低めにストライク。初球が効いた感じでね、バットを出せなかったよな。カープバッテリーも外のスライダー攻めと言った逃げ越しの攻めではなく糸井に対してはストライクで攻め続けた。糸井にファールを打たせて追い込めた。いい攻めだったように思う。1-2と追い込んでから外へのスライダー。これを見のがした。ここからは外中心の攻め。これを糸井がなんとかファールでかわしてフルカウント。ここでバードはインコースからベースの上に入るスライダー。外を意識していた糸井は意表を突かれて思わずバットが出てしまったよな。空振りの三振。2死満塁フルカウントになりながらもどんどん攻め続けたカープバッテリーの勝利だよな。まぁそれでも糸井もかなり力が入っていたように思うし、硬さも感じられた。アタクシはこの時点でカープの勝ちを確信したねぇ。
阪神も勝ちパターンの投手を繰り出すわけにはいかなくなった。7回を投げた小川を8回も続投させ、ピンチを作り岩貞を繰り出すもカープ打線の餌食になった。2度の満塁のチャンスをつぶした阪神は意気消沈で打つ手がなくなった。そこをカープ打線がしっかりつけ込めた。こういう構図を作ったのがバードの救援だったように思う。よかったよな。

2度目の甲子園3タテでヤクルトも飲み込めるか!?

もう阪神が最後にリーグ優勝したのが2005年。16年優勝から遠ざかっている。2005年の阪神は圧倒的に甲子園で強かった。今季の阪神はこの日の負けでホームゲームでは一つ負け越しになった。カープもこの甲子園で8月かな??3タテしているよな。このカードも連勝で3タテに王手をかけた。どうせならやっちまって欲しいよな。その後は地元で苦手のヤクルトを迎え撃つことになる。阪神ばかりやっつけてヤクルトに負けるようじゃぁ阪神ファンに恨まれる。ヤクルトにもギャフンと言わせて優勝争いを面白いものにしたいよな。その主役がカープとなれば、それはそれで来季への期待につながるだろう。そういう意味でも今日のゲームは楽しみだよな。

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