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痺れる展開を攻めの継投&みんなで守ってもぎ取った勝利。こういう勝ち方を積み重ねないと本当の強さは身につかないんだよな

Mageちゃんの「熱視線」
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 「ヤクルト-広島」(4日、東京ドーム) 広島の鈴木誠也外野手が2試合連続本塁打となる21号ソロを放った。

情報源: 広島・鈴木誠也が2試合連発の21号「先制することができて良かったです」

ヤクルトのホームゲームでデーゲームと言うのは本当に珍しいよな。週末は大体大学野球に貸している場合が多いから、ここ数年でプロ野球もデーゲームが増えてきたけど、神宮球場を本拠地にしているヤクルトのゲームは相変わらずナイトゲームが多いよな。そのせいか、ヤクルトはデーゲームは苦手のようだねぇ??今季もヤクルトは開幕からデーゲームは12連敗していた。この辺も今日のゲーム、影響があったのかもしれんねぇ。

久々の先発高橋昂、6回無失点の好投!!

早速ゲームを振り返ってみよう。まずは投手。先発は高橋昂。久々の先発だよな。直前のファームのゲームで好投して久々に1軍での先発の切符を手に入れた。かなり気合が入っていただろうねぇ。対するヤクルトの先発はサイスニード。前回の対戦でも持ち前の真っすぐの力で押された印象が残っている。後半戦から先発ローテに入ってゲームを作っている。カープにとって決して楽な相手ではないよな。
両投手の立ち上がりを見れば、誰が見てもサイスニードの調子がよく、髙橋昂は久々の先発と言うこともあって初回から球数も多くなった。ちょっと不安だった。
ところがヤクルト打線がなかなか高橋昂をとらえきれない。ランナーは出すけどホームが遠い。前日のカープ打線みてぇだったよな。
味方が点を取ってからの高橋は尻上がりによくなってきた。真っすぐ、カットボール、左打者にはスライダー、右打者にフォークも交えてウマ~くタイミングを外して凡打の山を築いた。まぁここの所のヤクルト打線もちょっと湿り勝ちってのも手伝って、6回を無失点に抑えた。これで次回も先発のチャンスをもらえるだろう。久々の白星。よかったよな。

一発攻勢で主導権。誠也、菊池、坂倉が「一発で仕留めた」

ヤクルトの先発サイスニードは自慢の真っすぐでグイグイ押す投球でカープ打線を初回は翻弄した。2回、前日の最終打席で特大の一発を打った誠也が2打席連続で一発。大きな先制点になったよな。もう打った瞬間といった感じだよな。
5回には菊池がこれもサイスニードの真っすぐを捕らえて一発。そして6回にも坂倉がこれも真っすぐを捕らえて2ラン。どのホームランもヤクルトバッテリーの配球を読んで、待ってましたという球を「一発で仕留めた」。この辺の打撃は素晴らしかったよな。
誠也に対しては変化球3球続けてカウントを悪くし、真っすぐでカウントを戻そうとするヤクルトバッテリーの思惑をしっかりと読んでいた。そして注文通りに来た真っすぐをしっかりと捕らえた。
菊池も同じ。変化球でカウントを悪くした後に来た真っすぐを狙い撃ちした。この辺は大したものだよな。

坂倉は真っすぐを投げさせて仕留めた豪快な一発

3発目の坂倉の一発ね、これも真っすぐだったんだけど、解説の谷繁さんも言っていたけど、この一発は坂倉がヤクルトバッテリーに真っすぐを投げさせて、それを仕留めた一発だったように思う。さぁここで「Mageちゃんの熱視線」だ。
場面は6回。2死から誠也がツーベースで出塁。誠也がまたエンジンかかってきたよな。ここで坂倉。TV解説の谷繁さんはここは坂倉で無理に勝負せずに坂倉と會澤でアウトひとつというイメージでと言っていた。なんだろうねぇ??この発想で出来そうでできない。さすが中日の黄金時代にホームを守ってきただけある。普通ならワンヒットで点を取られる場面だし、坂倉に対してカウントが悪ければ無理に勝負する必要はない。これも4点目のランナーを出すことになるし、若いバッテリーならどうしても坂倉を打ち取りたい。そういう心境になるだろうねぇ。そのランナーを出しても次の會澤で勝負すればいい。こういう発想はなかなかできないよな。
さて、その坂倉に対してサイスニードはこれまでホームランを打たれた誠也、菊池とは違う配球をしてきた。真っすぐで押す内容だった。ただ、この回から真っすぐは高めに浮きだしたし、甘いコースに来ていた。初球ボール。二球目は見逃してストライク。3球目は空振り、4球目はファールとサニスイードの真っすぐに少しずつあってきた。過去2打席はサニスイードの真っすぐに押された形だし、直前の打席ではサニスイードの外の真っすぐに見逃し三振。恐らくだけど、この打席は真っすぐを狙ってやり返そう。そんな気持ちを持っていたかもしれん。

1ボール2ストライクというカウントから考えれば、捕手の古賀は坂倉を打ち取れると感じただろう。追い込んでいるしこれまで真っすぐで押してきている。ここで外の変化球に手を出してくる。そんなふうに考えていただろう。5球目に投じたのは外低めのチェンジアップ。これを坂倉はピクリと反応して見逃した。この坂倉の「見送り方」ね、谷繁さんも絶賛していたけど、これ、次に真っすぐを投げさせる「エサ」をまいたような結果になった。これを坂倉が意識していたかどうかはわからんけど、この坂倉のちょっとした反応をバッテリーは「変化球を待っている」と読んだのだろう。これを悠然と見送ったとなれば、真っすぐ待ちとなるだろう。次の球も同じようなコースでチェンジアップを入れてくれば打ち取れる。そういう判断になっただろう。
しかし坂倉が少しだけ、外の変化球に反応した。これでバッテリーは考えた。外を待ってる??変化球狙ってる??とならばとインコース寄りの真っすぐを勝負球に選んだ。それを坂倉が「待ってましたぁ!!」とばかりに振り抜いた打球は一直線でライトスタンドへ。完全に坂倉の読み勝ちというかね、これまでのヤクルトバッテリーの配球を逆手に取ったような結果になった。まぁまんまとインコース寄りに真っすぐを投げさせることには成功したけど、それをスタンドに放り込むとなれば、なかなかできることじゃない。まだ坂倉は23歳。今後どれだけ化けるのか??楽しみだよな。

攻めの継投策でヤクルトの反撃を封じた!!

ゲームは6回終わって4-0。高橋昂はこの回でお役御免。ここから継投策だよな。7回のマウンドには塹江が上がった。恐らくベンチの思惑は7回塹江、8回森浦、ピンチで村上にまわればバードを起用。そんな青写真だった労。塹江はここの所無失点ピッチングが続いている。まぁ適任だよな。ところがこの塹江が先頭を四球で出した。それもストレート。ん~8回の森浦もそうなんだけど、リリーフで上がってきてボール、ボールとね、この辺は何とかならんかなぁと思うんだよな。先頭打者を丁寧にというのは佐々岡監督の教えでもあるんだろうけど、あまりにも慎重になりすぎているようにも思うねぇ。リリーフ投手は勢いも大事。球の力はあるんだから、もっと大胆に行って欲しいよな。西浦四球、代打荒木にはヒットを浴びて無死1,2塁。下位打線からの攻撃だっただけに、こんなランナーの出し方をしていては上位打線にまわってしまう。それだけでもカープにどんどんプレッシャーがのしかかってくるよな。ヤクルトの代打陣も役者が豊富。ここで内川が代打で出てきた。さぁ最初の関門だよな。しかし塹江はこの内川を三球三振に仕留めた。まず1アウト。そう、あわてず騒がず4点差あるんだからアウトを一つずつ積み重ねればいいのよ。
打順はトップに戻って塩見。この辺からヤクルトのクリーンアップ、山田、村上の顔をチラつくよな。まぁここでチラついてしまってストライクが入らないとか、勝負できないってのがカープの中継ぎ陣の課題でもある。この辺、リリーフは一人1イニングってのをずっとやってきた弊害だよな。佐々岡監督もイニング途中の継投策はあまりやらんし、前回の記事でも書いたけど、また始まった佐々岡監督の「あと1本が」。そんなことより1点を防ぐ野球も必要では??投手交代が1歩も2歩も遅いよなこの辺の継投策、中継ぎ陣の役割や強化ってのは開幕からの積み重ねなのよ。9月にもなって相手の打順を気にしながら投げているようじゃ、優勝争いなんてできやしないよな。
それでも塹江は塩見をライトフライに打ち取った。これで2アウト。打者はこの日2番に入ったオスナ。このオスナ、塹江の変化球を待っていたフシがある。初球、2球目の真っすぐには反応を示さなかったよな。會澤もこれには気づいていたように思う。3球目は恐らく「様子を見るため」にひざ元へのボールになるスライダーを要求した。塹江は左投手、オスナは右打者だからスライダーはインコースに入ってくることになる。スライダーをボール気味に投げても変化球待ちなら何らかの反応をするはず。オスナの狙いを確認する意味合いの強い球だったように思う。ところがこのスライダーが外からストライクゾーンに入ってきた。完全なコントロールミス。もともと変化球を待っていたオスナが捕らえるのは当然だよな。これがタイムリーでようやくヤクルトに1点が入った。なおもランナー1,2塁で佐々岡監督が動いた。島内にスイッチした。この辺役者がいないのか??佐々岡監督が本当は勝負師だったのか??前回登板のハマスタで手痛い逆転の一発を食らった島内をマウンドに送るなんてね、心臓が止まりそうなカープファン同志も多かったんじゃねぇかねぇ(笑)

島内だって、前回登板が頭をよぎっただろう。でもそれを乗り越えないとプロの中継ぎはやっていけない。ある程度開き直って投げてくれたように思う。とは言っても相手は山田。一発もあるし、打撃技術もある。厄介な相手だよな。それでも島内はしっかり投げ込んでくれたと思う。フルカウントから投じた外角低めの真っすぐね、あれは素晴らしかったけど、わずかにボール。球審、ちょっと厳しいかなぁと。解説の谷繁さんもこの回は急に渋くなったと苦笑いしてたよ。
さて、これで2死満塁で村上を迎える。ここでも佐々岡監督が動いた。左殺しバードの出番だよな。前回のこのカードでも村上へのワンポイントで登板、結果を残した。恐らくだけど、佐々岡監督も7番から始まるこの回にまさか4番の村上まで回ってくるとは思わなかっただろう。バードも早まった出番に戸惑ったかもしれん。
ポイントは初球だったように思う。初球に150キロの真っすぐでストライクを取った。これが非常に大きかったように思うねぇ。恐らく村上の頭の中にこの真っすぐがずっと残っていたように思う。ボール二つの後にスライダーで空振りを取った。これで2-2。ここからスライダーで来るのか??真っすぐでズバッと来るのか??まさに二者択一だよな。ここからバードは得意のスライダーで勝負に出た。5球目6球目とスライダーを続けた。6球目を打ってファーストゴロ。ところがファースト坂倉の守っているところから見ると非常に難しいバウンドになったように思う。何とかバウンドを合わせてベースカバーに入ったバードに慎重に送球。タイミングは微妙だったけどアウトにした。ヒヤヒヤものだったよな。ただ、この痺れる場面を投手3人使って何とか1点でしのいだ。本来なら開幕からこういう継投をどんどんやっていかなきゃいかんかったと思うけどな、佐々岡監督の何としてでもこのゲーム取るぞという気持ちが表れた継投策だったと思う。

8回はケムナがピンチを脱出

8回も森浦がピンチを作って、ヤクルトの自慢の代打陣の前に1点を失った。この辺、左投手でありながらも左打者に分が悪い森浦にとっては川端、青木が残っていたのがどこかで引っかかっていたのかもしれん。1点を失った。打順は上位にまわる。ここで右が3人続くということでケムナにスイッチした。でも、森浦は右打者の方が強いんだからそのままでもよかったかなぁとは思ったけど、ケムナが見事な火消しを演じてくれた。継投策成功だよな。この2イニングで5人の投手をつぎ込んだ。これは佐々岡監督にしてみれば非常に珍しいことのように思う。中継ぎ投手はこういう痺れる展開をどんどん経験しないといかんと思う。この辺、佐々岡監督の心境の変化も出てきたのかもしれんねぇ。

みんなで守り切ってもぎ取った勝利

このゲーム、非常に面白かった。ハラハラドキドキで追われる展開だったけど、こういう展開を勝ちきれれば、ファンは喜びもひとしおだよな。最後に栗林がピンチをしのいだ瞬間にいつもよりも力強いガッツポーズをしたカープファン同志も多かっただろう。そうよ、こういう勝ち方ができないといかんのよ。こういう勝ち方は3連覇時代も少なかった。継投策で逃げ切るというよりは与えらたイニングを3点以上のリードを背景に抑えて勝ってきただけ。この日のような勝ち方をやりながら日本シリーズに出ていたら、流れを引き戻せる野球もできただろう。そういう意味ではこの勝ち方と言うのは近年見たことがない勝ち方でもある。まさに投手出身の監督がやってほしい、アタクシが佐々岡監督に就任当初に期待していた勝ち方をようやくやってくれたような気がする。ちょっと、遅すぎだよな。
こうしてみんなで守り勝ったゲームはチームを一つにする。こういう勝ち方を積み重ねたチームが強いチームなんだよな。まぁ毎試合こうじゃ困るけど、勝ちに行く継投策を見せてくれたのはよかったよな。
さぁこれで苦手ヤクルトにこのカード1勝1敗。何とか勝ち越したいよな。カープの先発は床田。前回の阪神戦のような内容であれば十分抑えられる。あまりヤクルトのクリーンアップを意識しないように自分を信じて投げ込んでほしいよな。対するヤクルトはカープを得意としている田口を持ってきた。ここの所ヤクルト打線は点が取れていない。先に先制すると焦りが出てくるだろう。何としてでも田口から早いイニングで先制したよな。

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コメント

  1. MAX より:

    共立大から来た投手はイメージが悪いからボールになったんじゃないんですかね?
    やっぱりイメージとかあってクサいのはボールでもええやろうなとか審判団から思われてるのってあるかもしれませんよ。

    坂倉は元々1年目から期待されていましたし、今後も期待したいですよね。
    首位打者争いもしてますし、タイトルが狙えればいいですね。

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