広島下位に入る“キクタナコンビ”が得点を呼んだ。2点リードの4回1死から菊池涼介内野手が四球を選び、田中広輔内野手は右前打。田中広の盗塁で二、三塁とし、捕逸を… – 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
情報源: 広島下位の“キクタナ”「四球でも出れば」好機演出 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ
今日は朝から店の棚卸なんでね、手短に行くとするかねぇ。
試合終盤まで3-0とリード。まぁ後ろが完璧なブルペンなら安泰なんだろうけど、カープの場合はやはりちと不安だよな。
塹江が堂林のエラーから、ピンチを作り1点取られて2点差。このまま9回裏だと最近調子を上げているフランスワでもちと、不安だったよな。
それを8回裏、それもツーアウトから3点をもぎとった。これが非常に大きかったよな。
菊池にはつなぐ意識が残っていた
一昨日の阪神戦の9回裏1死満塁の場面で打席を迎えた菊池の打撃について昨日の記事菊池に問いたい。9回1死満塁で何をしようとしたのか?そして「つなぐ意識」はどこへ行ってしまったのか!?で苦言を言わせてもらった。
昨日の8回裏、ツーアウトから會澤が死球で出塁。どうだろう?結構他チームの投手は會澤に当てると調子悪くなると感じるのはアタクシだけかねぇ?(笑)。今回もこの死球を中日・佐藤が引きずってしまった印象だよな。
さて、ここでタナキクを迎える。下位打線のタナキク。いや順番から言えばキクタナか(笑)。ここで菊池がどんな打撃をするのか注目してみてみた。
初球はインコースへのカーブかな?変化球が決まった。あまり反応はしなかった。「真っすぐ待ちかな?」前日の菊池の無茶振りを見ていると中日バッテリーもそう感じていたんだろう、変化球でストライクを取りに来たよな。
2球目は外の真っすぐ。もともと佐藤は直球主体の投手。インコース内側の変化球の後、真っすぐの外は読みやすいと言えば読みやすい。それが甘く来るか、厳しく来るかでその後の配球も変わってくる。
決して簡単な球ではなく、外角低めに決まりそうな真っすぐに菊池は素直にバットを出した。打球を1,2塁間を抜けるヒット。ツーアウトということも手伝い1塁ランナーの會澤が3塁まで行けた。菊池の「つなぎ」のヒット。そう、これを待っていたのはアタクシだけじゃないだろう。こういう打撃ができるのに菊池はやってくれない(笑)。菊池のこだわりもあるんだろうけど、ファンが求めているのはこういう部分じゃねぇのかねぇ?
菊池のつなぎの意識を垣間見たのは実は4回の打席かな?1死の後に登場し、9球粘って四球を選んだよな。自分が出れば相手は嫌がる。次の広輔が繋いでくれる。そんな思いで追い込まれてからは無茶振りせずに「冷静に」四球を選んだ。広輔がライト前で1,3塁を作り、小笠原の暴投で追加点を取った。菊池の粘りが生んだ1点だったように思う。
話を8回に戻そう。その後広輔がやはりつなぐ意識で四球を選んだ。これで満塁。そして続く代打坂倉がこれも低めの球をセンターに運んでタイムリー。これがデカかった。龍馬も続いてこの回3点。3連覇中のカープの野球が蘇ったような展開だったよな。
やはり菊池は「決める選手」ではなく、「つなぐ選手」だと思う。本人は不本意かもしれんけど、アタクシはその役割に徹した方がチームはいい方向にまわる。そう思うんだよな。
やはり、この二遊間は最強だわ
この試合は下位の菊池、広輔が非常に機能したように思う。これは打撃だけではなく守備でも素晴らしいゲッツーがあったよな。
8回。塹江が堂林のエラーと連打で1点を失った。塹江としてはリズムに乗るためにはまず一つ、アウトが欲しいよな。
無死、1,2塁のピンチで打者は福田。一発のある選手。やられたらたちまち逆転だよな。
三遊間に強烈な当たり。正直「やられた!」と思った瞬間、広輔が横っ飛びで好捕。すかさずセカンド送球でアウトひとつ。普通はここでファーストに投げるのを止めるセカンドは多い。なぜなら態勢が悪く1塁に強い送球ができる選手が日本人ではかなり難しいのよ。悪送球を避けて送球を止める選手も多いし、それを責めることはできない。
しかし、うちのセカンドは違う。1塁ベースを背中にして球を受けた後、即座に振り返りファーストへ矢のような送球で1塁は楽々アウトでゲッツー成立。この菊池の肩ね。セカンドには肩は必要ないという少年野球からの悪い風習がある中、こういうセカンドが日本で生まれる確率ってのはかなり低い。そのくらい、菊池の守備・肩というのは国宝に値すると思う(笑)。
「やっぱり、この二遊間、最強だわ」改めて感じた瞬間だったよな。
味方の失策が招いたピンチでも踏ん張った九里と塹江
先発の九里はランナーを出しながらも、7回無失点。立派だよな。何度も崩れそうで崩れない。先発投手はこうでなければ、勝ち星は伸びない。
受ける會澤のリードも今回は良かったように思う。インコースをきちんとついてね、外一辺倒のリードは見られなかったよな。
まぁ この日投げた投手は右打者に対してインコースをつける球を持っている。九里ならシュートとツーシーム。塹江、フランスワは左だからスライダーが右打者のひざ元へ来る。この球を上手に使っていたように思う。
もう一つ會澤のリードで今日は違うなと思ったのは「三球勝負」の姿勢を感じられたこと。九里もそうだけど會澤も「キレイに打ち取ろう」というのが配球に表れている。折角、早々に打者を追い込んでもあえて難しい球で打ち取ろうという気持ちが強いように思う。
打者は追い込まれているんだから、自分の待っている球以外でも振ってくれる可能性は高くなる。それなのにあえて難しボール投げを見逃されたり、手がてなかったりでボールと判定され、徐々に投手優位から打者優位のカウントに変わっていく。そんな感じなんだよな。
九里との事前の示し合わせもあったかもしれんけど、追い込んだら三球勝負ってのが、球数はいっちゃったけど、7回を投げ切れた一つの要因のように思う。今後もこの姿勢を大事にしていけば、九里はもっと勝ち星が伸びるだろうねぇ。
投手に「借り」を作った堂林。乗り越えてほしい。
さて、最後に堂林について触れておこう。
打撃は5タコ。全くいいところがなかった。2番という打順が合わないのか?それとも打撃を崩しているのか?まぁ個人的には後者のような気がする。
少しバットの出が遅くなっているような気がする。外の真っすぐは合わせられるけど、これまで腕をたたんでインコースを上手く打っていた頃に比べると差し込まれているように思う。打席で迷いがあるのだろうか?まぁ堂林に限ってではなく、どの選手も長いシーズン、微妙な狂いから不調に陥ることはよくある。早く立ち直る選手ほど成績がいいし、立ち直りの遅い選手はそのままシーズン終わっちまう場合もある。
開幕から1軍で出場を続けている堂林のもこれまであまり感じてこなかった「疲れ」もあるだろう。今後も1軍でやっていくのであれば、何とか乗り越えていかなきゃいかん試練だよな。佐々岡監督も乗り越えることを期待して起用し続けるだろう。それに応えなきゃな。
打撃で精彩を欠いているのが守備にも影響しているように思う。2つの送球エラーね。かつてこれでサードをはく奪された過去がある。2回目をやらかした時の表情はどことなく、その頃とダブる。
しかし、野球は一人でやるものではない。最初のエラーは九里の踏ん張りで事なきを得たし、塹江は点に結びついてしまったけど、タナキクのゲッツーや塹江の踏ん張りで大怪我せずに済んだ。堂林のエラーを何とかみんなで最小限の被害に食い止めた。堂林は九里や塹江、タナキクに借りを作ったねぇ。
堂林が今後、カープのレギュラーとしてやっていくのであれば、近いうちにこの借りをきっちり返してあげるプレーをしていかなきゃいかん。下を向いているヒマはないよ。
この借りを返すことで、投手との、内野陣との、そして首脳陣との信頼が深まる。そうやってチームというのは出来上がってくるもんなのよ。
そういう意味では堂林がこの試合で借りたものは今日の試合で、次の九里の登板でしっかり練習して返すつもりで頑張ってほしいよな。
なんなら、送球に関しては三好クンに弟子入りでもしますか?
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