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九里、昭和的??347球炎の投げ込みを敢行!!投げ込みは時代遅れの練習方法なのだろうか??

Mageちゃんの「熱視線」
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 「広島春季キャンプ」(4日、沖縄) 広島の佐々岡真司監督が第1クールを総括した。前日3日とこの日は、若手がフリー打撃に登板してアピール。ブルペンでは九里が347球の熱投劇を演じた。一問一答は下記の通り。

情報源: 広島・佐々岡監督 347球の熱投 九里に「素晴らしいブルペン」と高評価
別にアタクシが九里推しだからというわけではないんだけど、今日の記事も九里に触れておきたい。まぁそれだけ、今キャンプでの九里の存在感が際立っているといっていいだろうねぇ。第1クール最終日の4日、九里がなんと347球の投げ込みを敢行したそうな。キャンプ2日目にも100球以上投げ込んでいる。ハイペースと言われそうだけどな、それだけ九里は充実したキャンプを送っているということだろうねぇ。

昨季つかんだ自信を胸に今キャンプは計画的に取り組んでいる??

去年の今ごろを振り返ってみよう。九里は先発争いの渦中にいた。大瀬良、ジョンソンは決まり。キャンプ2日目で野村祐輔がわき腹痛で離脱。先発の椅子はがら空きだった。そんな中で九里は3,4番手で開幕ローテをつかみ取ったよな。ただ、これまでの九里は先発しても好調が続かず、一度躓くとなかなか勝てずに同じような形で崩れるパターンを繰り返してきた。ベンチの信頼を失い、ロングりリーグ要員にまわり、そこで実績を重ねてローテに復帰する。そんな繰り返しが多かったよな。開幕が延期になりジョンソンが勝てず、大瀬良が離脱、野村も不在という中で火曜日の男としてローテを守り切った。完投完封も経験し、投球のコツと自信をつかんだように思えた。昨季と今季とでは全く違った心境でキャンプを迎えたことだろう。佐々岡監督を筆頭とした首脳陣も九里を先発の一角と計算しているだろうし、もちろん九里もそのつもりでキャンプに乗り込んできた。アピールしていかなきゃいけない立場の投手は当然初日からブルペン入り。しかし九里は初日には入らず2日目に120球くらいを投げ込んだ。恐らくだけど昨日の4日目の投げ込みをすでに予定していて逆算で2日目にブルペンに入ったんだろう。オフの間にどういったキャンプを過ごすのか?色々考えて来たんだろうねぇ。

先発完投型投手として存在感を示したい飛躍のシーズン

オフの契約更改の場で「開幕投手」を狙うと宣言したのも決意の表れだろうねぇ。高い目標を設定し、そこから逆算してキャンプを過ごそうとするあたりに成長と自信がうかがえる。そして何よりも昨季に経験した「完投」「完封」の味が相当よかったのだろう。また完投、完封したいという欲も出てきた。その部分に関しては昨季の今頃とは全く違う心境なんだろうねぇ。今季も先発投手として完投完封を何度でもやりたい。この投げ込みから九里のそんな気持ちが伝わってくるよな。そしてこの347球はただ投げるだけではなく、色々考えながら、本番を想定しながら、非常に内容の濃い投げ込みだったようだねぇ。時には打者を立たせたり、多彩な変化球を織り交ぜたり、新たな球種カーブもどんどん試してみたことだろう。佐々岡監督も非常に満足気だった。この辺は若い投手の模範にもなる行動も伴ってきたように思う。九里が一人前の投手になったと首脳陣も認めているんだろうねぇ。今季の九里は「先発完投型」を完全に意識しているように思う。ぜひまだ経験したことのない二けた勝利は何としてでも達成してほしいよな。

昭和の練習!?300球以上の投げ込みは必要なのか?

アタクシは昭和44年生まれ。いい時代だった。世の中は頑張れば報われる。戦後の昭和はそんな時代だった。野球に関しても漫画は引退を表明された水島新司さんのドカベンや男ドアホウ甲子園、ちばあきおさんの「キャプテン」や「プレーボール」で育った。ちなみに昭和のド根性野球は「巨人の星」が有名だけど、子供のころから巨人が嫌いだったからな、見なかった(笑)。でも昭和生まれだと「巨人の星」で育ったと平成世代にはそう思われるのも仕方ないほどこの漫画のインパクトは凄かった。少年野球も監督コーチの罵声がグランドには飛び交っていた。「ヘタクソ」「そんなんじゃ野球辞めちまえ!」「ケツバット」や「罰走」「しごき」は当然のように行われていた。アタクシは小学1年生から野球に興味を持ち、父とキャッチボールの毎日だったけど、少年野球チームには入らなかった。スパルタ指導のチームに息子を入れることを母が常に拒んだから。それでも小学5年生から2年だけチームに入ったけどな。現代の野球はそういったスパルタ指導や体をいじめ抜く練習方法というのは見直されている。まぁまだ「昭和」の名残があることは否定できないけど、かなり「まとも」にはなっている。プロ野球選手はおろか、高校野球だって投手の連投や球数についてかなり見直されているよな。まぁこの辺はアメリカの影響が強いのだろう。そんな風潮の中、九里の347球の投げ込みに眉を顰める人も少なからずいるんだろうねぇ。果たして、この投げ込みが本当に必要なのか?

巨人・桑田コーチの影響に興味津々

こうした「昭和的」な練習方法に異を唱える評論家もチラホラいるよな。いわゆる「理論派」と言われる評論家陣。メジャー経験のある投手は結構こっち側に行く傾向にあるよう思う。現早稲田大学監督の小宮山悟さんなんかは理論派の代表だよな。それと、今季から巨人のコーチに就任した桑田真澄さん。過剰な投げ込みや走り込みに関しては非常に否定的な意見を持っている人だよな。ただ、こうした人たちも現役時代はそれなりに昭和的な練習はしてきたのだろう。それと自身の経験を踏まえて、その人なりの理論を展開しているのだろうし、意味のあることであれば肯定はされているように思う。
もし、桑田コーチがカープの投手コーチだったら、九里の投げ込みは認めるのだろうか?そして今季の巨人投手陣がどんな結果を残すのか?この辺は興味津々だよな。もちろん、理論を理解して飛躍する投手もいるだろう。逆に理論は理解するけど自分にマッチしない投手も必ずいるだろう。そういった投手に対してどういった指導をするのかも興味深いよな。お手並み拝見といった感じだよな。

本人の意思ならOK。強制はNG。昭和も令和も時代は関係ない

野球というのは本当に面白いスポーツ。長ズボンはいてやるスポーツはアメフト、ウィンタースポーツや格闘技を除けば野球位だしな、試合時間も決まっていない。間の多いスポーツだし本当に特殊だと思う。選手一人ひとりの役割も違うし、当然調整方法や練習方法も様々。だから一概に「コレ」というのものはないように思う。投手だって先発と中継ぎでは調整方法が違うし、それによって投げる時の力加減やスタミナの配分も違う。先発投手の場合は1試合に投げるスタミナが要求されるし、中継ぎは連投に耐えられるスタミナが必要だもんな。投手分業の時代になり、先発投手も完投を意識せず100球をメドにスタミナ配分する投手もいるよな。みんな、それぞれの役割を全うするために調整方法を工夫している。だから「これだ」正解はないように思う。

九里は今季先発投手として完投完封を意識するシーズンと位置付けているのだろう。当然、完投、完封に耐えうるスタミナをつけていきたいと考えるのは当然だろうねぇ。もちろん少ない球数で完投するのに越したことはないけど、完投するには必ずピンチが2,3回はある。そういったものを乗り越えるには投げ込んで投げ込んで体にしみこませることも立派な練習方法だと思うよな。これを投げ込みは良くないとひとくくりで批判するのはどうかと思う。本人の意思なら300でも400でも投げたらいいのよ。いかんのは投手コーチや監督がチーム方針としてやるってのは「時代遅れ」と批判が集まるだろうねぇ。佐々岡監督も1軍投手コーチに就任した時には一部を除いて全員先発を目指せ的な指令を出していたけどな、もちろんそれはしごきを目的としたものではないにせよ、それによって投げ込みを強制したりするのは問題だと思う。練習方法は別にしてそういった方針で臨んだ2019年シーズンはチーム防御率が4点台だったのを3点台に下げたわけで佐々岡コーチの方針はある程度結果は出たよな。この時に投げ込みを取り入れた投手もいただろうし、肩は消耗品と控えた投手もいた。投手それぞれの判断で結果が出たものいれば、出なかったものもいる。出なかった投手に対して「投げ込みが足りなかったから」というのは根拠がないからな、そういう部分が評価材料になってはいかんよな。
自身の成功体験で投げ込みを肯定、奨励するOBもたくさんいる。でもアタクシはその人たちが言っていることを「時代遅れ」「昭和的」とは思わない。あくまでも現役時代にそれをやってきたことで数字を残せたわけで、一定の説得力はあると思う。それを取り入れるかいれないかは選手の判断。「プロ」であればなおさらだよな。

まぁこういう話を書くと、「投げ込み」なんて時代遅れ、これだから「昭和」はダメ、なんてぇコメントが来そうだけどな、なんでそんなに昭和が悪いのか?と思うこともある(笑)。まぁご意見はありがたくいただくけどな。さて今季の九里はこの投げ込みが実を結ぶのか?覚えていたらオフに検証してみようかねぇ。

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コメント

  1. ただのじ~ より:

    こんにちわ。

    最近、ニュースになるのは九里ぐらいですね?
    確か、桑田コーチも投げ込みを全否定しているわけではなく、(中6日の)先発なら試合で120球くらいは投げれるようになって欲しい(先発がすぐに降板すると中継ぎが大変)、とどこかの記事で読んだ気がします(成長期の小中高生は、投げすぎはよくない、と読んだ気がします)。

    プロなら、個々の体質などに応じて、調整すればいいのではないのでしょうか?

    カープも含めて、問題なのは、中継ぎの投げ過ぎ、ではないでしょうか?

    カープだと、中田、今村、一岡、中崎などが、まだ30歳にもならないのに勤続疲労??のせいか、2018年以降、体の切れもなく、球にも力がないように思います。

    中継ぎは、1イニング限定とはいえ、試合展開によっては、ほぼ毎試合ブルペンで準備投球をして(ブルペン準備しても登板が無いときも「登板日扱い」すれば「実際に登板しなくても、試合数はかなり多い」のでは?)、そして登板すれば「抑えて当然」みたいに期待され、1点でも失点すれば、大失敗?みたいな気分になるのでは…

    本当に勤続疲労のせいかは?ですが、中継ぎの投げ過ぎこそが問題では?(中村恭平も、2019は一年間中継ぎで疲れたのでしょうか?)
    監督コーチなど首脳陣の意識が問題でしょうか?

    • ただのじ~さま こんにちわ。
      中継ぎの投げすぎについては緒方前監督の引き出しの少なさからくるものだと個人的には思っています。どんな展開でも7回今村or一岡、8回ジャクソン、9回中崎。点差に関係なくこれで押し通しました。このパターンでなければベンチが安心できなかった。裏を返せば、その他の投手はあまり信用していなかったんじゃないかと思うんです。
      3点差つけば中崎を休ませたり、先発を引っ張ったりといったやりくりがなくワンパターンだったと思います。これ1年位ならいいのですが、3連覇となれば3年連続でこのパターンならどんな中継ぎでも疲労は来るでしょうねぇ。この間にも新しく勝利の方程式を担える投手が出てこなかったのが、今に来て勝ちパターンを形成できない結果を招いているように思います。勝っている時こそ次の世代のことや来季をどうやって勝つかの種まきをベンチも球団も怠っていたように思います。
      佐々岡監督になって先発が7回、8回投げるようになると逆に楽になってくるでしょう。今季は先発の頑張りが優勝へのカギになるように思います。
      コメント、ありがとうございました。

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